「ドキュメンタリーのような感覚」ONCE ダブリンの街角で kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーのような感覚
はじまりのうたやシング・ストリートを観てからの観賞。だからか、そこまでははまらなかった。
でも、音楽がいい!この監督は音楽が人の感情を揺り動かすってことを徹底して信じきってるんだな。それを確認できただけで嬉しくなった。
話としては案外さっぱりとしてて、でももどかしさや切なさを残したまま終わる。あの、字幕の出なかった一言の使い方もうまいと思う。他の人のレビューで意味を確認したけど、流れでわかるのもいい。余計に最後が切なくなる。
あと、これは意図的だと思うけど、カメラワークやブレ方がドキュメンタリーを観てるかのような感覚になる作りも面白い。あくまで街中でふと彼らのやりとりを見かけただけって映像になってた。で、エンドロールでそういえば!とわかるのが登場人物たちの名前がなかったこと。特別な誰かを描いてるわけでない感じもよかった。
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