クローズド・ノートのレビュー・感想・評価
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別にと言えばこの映画
公開した時にも見に行ったけど、いまいち印象に残ってなくって、出演者に色々あったから、見れるうちにと思って見てみた。
沢尻エリカが全盛期の時だけあって、可愛い。
肝心のストーリーは、わかりやすいとは思う。
時系列にしてるみると過去を振り返っているとはいえど、そんなに経ってない(結果1年前くらいだと思われる)事に改めて気付かされた。
主人公の行動は可愛いんだけど、タカシ側にしたら正直無神経なような可哀想な気持ちになってしまった。
なんでノートが棚にあったんだろうかとか色々思うこともあるけど。
キャストは良いんだけれど…
最初から竹内結子演ずる伊吹先生は死んでいるんだろうな…
と察しがつきすぎて、かなり最後の方で「えっ…亡くなってる…???」と沢尻エリカ演ずる香恵がなっても全然驚かないし…
伊勢谷さん演ずるリュウが伊吹先生の元カレであろうことも想像がついて。
だよね、みたいなくだりが多すぎてなんだかなぁ。
良い役者さんが揃っていただけに、余計残念な気持ちになった。
紗栄子と田中哲司さんの役回りとか、必要だったのかも謎…
すご~い、この人、「確り」が書けてる
映画「クローズド・ノート」(行定勲監督)から。
女優・沢尻エリカさんと竹内結子さんが演じる
ふたりのヒロインは、とても爽やかに
私の心の中を通り抜けていった。
映画の冒頭「確り」という字の話になる。
マンドリンクラブの指揮者は、沢尻エリカさん演じる、
教育大に通う香恵が音を外すたびに、
「確り」(しっかり)の意味を説明するシーンがある。
彼は彼女に「しっかり(確り)」とは、
「スコアどおりに確実に音を押さえるということ」と説明したが
「しっかり=確実」という図式が私の中で出来上がった。
その後、物語の核となる、竹内結子さん演じる、
小学校の女性教師の日記に、この「確り」の文字を見つけ、
気になる一言を呟く。
「すご~い、この人、『確り』が書けてる」
実は、この場面、物語の展開とはあまり関係ないけれど、
私にとっては、なるほど・・とメモすることになった。
掛け軸の禅語だったり、こうした漢字の読みだったり、
私の映画鑑賞は、これからも、他人とは違った角度から
切り込んで行くことになりそうだ。(笑)
公開前の騒動が残念でしたね
キャスティングが絶妙でした。
原作本を既読しておりまして、
沢尻エリカが尊敬できるように、
竹内結子が演じられるか、が鍵と見ていました。
それは、沢尻エリカの演技レベルに合せないと
見ている側に、違和感を与えてしまう恐れがあったから。
竹内結子、上手かったですねぇ。さすがですね。
そんな違和感は全くなし。変な気負いもなく、
演技とは思えないナチュラルな芝居に感服しました。
内容も行定監督なので、
『遠くの空に消えた』みたいになるのを心配しましたが、
今作は、原作小説以上に、映画のほうが面白かったです。
小説で判りにくかったシーンも「なるほどね」と、
判りやすく描かれていましたし。
「心の力」のフレーズ、竹内結子のクラスを
ヒトツにまとめようと苦心する先生っぷり、
そして、口頭でサラッと表現された事故による不慮の死。
そのどれもが、スマートで心に染み入るものがありました。
他には、ラスト、伊勢谷友介が置手紙に感動して泣くシーン。
見ている瞬間は「もうちょっと感情を露わにしてもいいのでは?」と
疑問が残ったんです。ただ、振り返ってみると、あれくらいが、
ベストだったのかな、と。賛否両論が出るシーンに思えました。
沢尻エリカの『別に』発言で
不本意な形で脚光を浴びる作品になってしまいましたが、
中途半端なアイドル映画ではなく、かなりの良作だと思います。
あの、騒動が残念でなりません。
マネージャーさん、タレントの管理は「シッカリ」しましょうね(苦笑)
美しい物語でした。&「致命的ミス」について
元々沢尻エリカファンでもなんでもないし、
あの舞台挨拶騒動で見る気がしなかったのですが、
ちょっとした空き時間に、何を思ったかぶらっと見てしまいました。
とても美しい物語でした。普段の沢尻エリカがどうかなんて、全く気にならないくらい、スクリーンの「香恵」は素敵だったと思います。
全体を通しての、少しレトロ・昭和的な落ち着いたトーンもよかったですね。
映画を見終わって、映画で語られた言葉や日記の内容を文字でも味わいたくて、そのまま本屋さんへ直行。
分厚いハードカバーの表紙をめくってプロローグを読み始めると、
さっきまでのスクリーンの世界へ吸い込まれる気分でした。
香恵が伊吹先生の日記の世界に魅せられたように、「クローズド・ノート」という小説の世界に私も引き込まれていきました。
原作もとってもいいですよ。
ただ、前半の万年筆のうんちくの部分が長すぎ!と感じる人は多いかもしれませんね。
で、mori2さんが「重大な致命的なミス」として指摘していることですが…
原作では「日記の最後を破いて飛行機にして飛ばす」というシーンはないのでが、日記によれば、くす玉割りなんかをした「お別れ会」の翌日が「終了式」なんですね。
映画で飛行機を飛ばしたのは「お別れ会」の後ですから、話はつじつま合うんですよ。
でも確かに映画を見るだけじゃ、「お別れ会」「終了式」「飛行機飛ばし」そして「事故」は同じ日だと錯覚しますよね…。
原作読んでても、ちゃんと日記の部分なんかを読み返して気づいたくらいですから、皆さんが疑問に思うのも無理はないでしょう…。
PS:「黄泉がえり」「いま、会いにゆきます」「クローズド・ノート」…竹内結子さんは、死んじゃう役をさせたら天下一品ですね!
チャンと、映画として観ようよ~。
あの“エリカ様、超不機嫌騒動”ばかりが話題になっております本作。え~とね、主演女優の与太騒ぎよりも、映画をちゃんと観ましょうよ、ね!
映画としては、良心的な作りで『良かった』とか『悪かった』とかじゃなく、“イイ映画”だったと思います。“人と人との心のつながり”“出会いという運命”“心の力”こういった事柄が、とても優しい脚本と映像で描きだされていて、心に残りました。但しこの映画、基本設定において映画の根幹を揺るがしかねない、重大で致命的なミスをやらかしておりまして、不幸にも最後の最後で、この事に気付いてしまった吾輩は、それまでのイイ印象はすべて吹っ飛んでしまい、疑心暗鬼な気持ちだけが残ってしまいました(ダメじゃん…(>_<)。この内容に触れると《ネタバレ!》になってしまいますので、後述させていただきます。
で、問題の“エリカ様”についてでございますが、チャンと演じてましたよ。清純そうな女子大生の役(ご本人のイメージとは程遠いような…(^^;)を。まあ、女優さんてのは、演じることが仕事なわけですから、本人の普段のイメージと掛け離れていても、役柄がキチンと演じられていたら、別にプライベートがどうとかこうとかなんて、どうでもエエ事だと思うんですよ。でも今回の彼女の場合は、観客がいる前でヤッちゃったわけでしょ。それは、何をどうこねくり回しても言い訳でけんし、やったらイカンことですよね?自分の内面感情を、客にさらけ出す(しかも、悪い面)なんて、相当な大女優でもなかなかやらんことですよ。しかも彼女なんて、女優としては未だかけだしみたいなモンでしょ。それを“エリカ様”なんて、持ち上げる方もどうかと思うんだけどね~。もうチョット、考えて行動した方がイイと思います。自分のためにも、まわりのためにも…。
この騒動の余波で、映画そのものが世間にイロモノ的な目で見られてしまっているような気がするのが、非常に残念です。ご覧になる時は、色メガネを掛けずに、出来るだけ素直な気持ちでご覧下さい。
で、何が致命的だったかと言いますと…。ココからは思いっきり《ネタバレ!》です。実はラスト近くで伊吹先生は、亡くなっていたことが判明します。それは小学校の修了式の日、スクーターで帰る途中、トラックと衝突した事故によってでした。で、その亡くなる前、修了式の日に伊吹は生徒が帰った教室に1人残り、日記を書いていました。そしてその最後のページを破り、窓から飛行機にして飛ばしたのです。それを、生徒の1人が見ていて回収しています。コレは一体どういうことか…。
つまり伊吹は亡くなる直前、日記を手許に持っていたことになるんですね。そしてその帰途、事故に遭遇して帰らぬ人となってしまう…。即ち、その日記がその後、主なき部屋に戻って香恵の目に触れると云うことは、あり得ないコトなんじゃないでしょうか?わざわざ事故被害に遭った人の遺留品を、部屋に戻すなんてことは考えられませんしね~。
こんな事に気付かなかったら、この映画に対する吾輩の印象は“イイ映画”で終わってたんですけど、最後の最後にこんな事に引っ掛からせないで下さいよ~!行定カントク~!!
クローズド・ノート舞台挨拶試写会
「クローズド・ノート」舞台挨拶試写会に行って来ました。
舞台挨拶は、沢尻エリカです。
18時開場だったのですが、知人が16時から並んでくれたので、なんと前から2列目で観れました。(私は15分前の到着だったのですが、、、、○○さん、どうもありがとうございました)
なんと、1列目の人達は徹夜で並んだそうです、、、、
凄いですねぇ、沢尻エリカ人気、、、まぁ私も近くで観てみたかったのですけどね(>▽<)
今回の舞台挨拶は、珍しく上映後でした。
映画会社のプロモーションではなく、試写会主催者と彼女の関係から実現したようです。
そのせいか、取材のマスコミがほとんどいませんでした。
どうやらこういう仕事の受け方をするあたり、実際の彼女は世間のイメージとは違うのだなと感じました。(自らわざと悪女のイメージを作っている様な気がします。)
さてさて、上映終了後登場の沢尻エリカ嬢、映画の清純なイメージと正反対の女王様系スタイルです。
ポーズも話し方も生意気さ全開で、これが今の映画の女の子か!と思わせるのが、彼女の狙いなんでしょうね(^o^)
「偶然に観た行定監督の映画製作のドキュメンタリーの中で、ワンカットにとてもこだわりを持って作っている事に興味を覚えていた。」
「自転車の二人乗りのシーンが一番印象に残っている」
「採用されたワンテイクだけ、とても良い風が吹いて来て素敵なシーンになった」
「今後はアクション映画に出てみたい」
「いつかは監督もやってみたいけど、具体的にはどんなタイプの映画という想像も出来ない」
などなど、、、生意気な感じで語っておりました。
でも、どの質問にもハキハキと受け答えをしていたし、ファンに対する笑顔などもしかっりとしていて彼女の真面目さも感じました。
ちょっと残念だったのは、せっかく上映後だったのだから、もう少し映画の内容について色々と聞いて欲しかったかな、、、
その後、4人の方が選ばれて、ステージにてノートにサインをしてもらえていました。
う〜ん、沢尻エリカ嬢、確かに可愛かったです〜Y(≧σ≦)Y!!
あの生意気さもおじさんからするとかわいいもんです。
隣に座っていた女性は、泣いちゃってたし、近くに居た高校生達は大興奮していました。
さて映画についてですが、恋愛映画でありながら、心温まる素敵な作品です。
教師志望の女子大生の香恵(沢尻エリカ)は、引越て来たアパートで前の住人が忘れて行ったノートを見つける。それは1年前の春から書かれた伊吹(竹内結子)の日記であった。
伊吹(竹内結子)は、小学校の教師として初めての担任を受け持ったのであった。
そのクラスの子供達とのエピソードと偶然再開した隆との話が綴られていた。
引越当日その部屋を見上げていた男が偶然彼女のアルバイト先の万年筆店に現れる。
彼女は、その男石飛リュウ(伊勢谷友介)に恋をしてしまう。
現在の香恵(沢尻エリカ)の話と日記の中の伊吹(竹内結子)の話をシンクロさせながら話は進んで行く、、、
伊吹(竹内結子)の学校のエピソードには、優しい心になれます。
もしこれが教師をしているひとりの女性の恋愛話であれば、つまらなかっただろうと思いますが、ふたりの女性に分けた事で、とても素敵なお話になっていました。
ラスト前の伊勢谷友介の男泣きに、周りの女性達は皆さん泣いていましたw( ̄O ̄)w
ワンシーンワンシーンをとても丁寧に綺麗に映しています。
特に照明の色に凝っていました。
またレトロな建物、風景も素敵でした。
適度に笑いもちりばめながら進んで行きますので、見やすい映画になっていますが、途中ちょっと中だるみしてしまったのか、近くに居た男子高校生達は飽きてしまっていました、、、
(まぁ彼らの目的は、この後のナマ沢尻ですから、、、(>▽<))
原作をまだ読んでいないのですが、雫井脩介さんはタイプの違う面白い作品を色々書いていて、何冊か読んでいます。
この秋には、もうひとつ「犯人に告ぐ」という刑事物ミステリーが映画化されています。
こちらは原作を読みましたが、なかなか面白かったです。
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