「違和感とツッコミどころ満載でつらかった」クローズド・ノート カモシカヤマネさんの映画レビュー(感想・評価)
違和感とツッコミどころ満載でつらかった
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挙げ連ねたらキリがないのですが、ツッコミどころが多すぎて…
終盤で一番盛り上がるはずの物語で違和感を感じたシーンをいくつか抜粋してみました。余計なことですが。
・日記を学校の職場に持ってくる教師。
・学校の職場で恋人への想いを日記にしたためる教師。
・日記のページを破って紙飛行機にし、生徒たちが下校する校庭に向かって飛ばす教師
・先生の日記の紙飛行機を拾って取っておき、その後も通学カバンに保管して持ち歩く教え子
・先生の日記の紙飛行機を、先生とは会ったこともないという見知らぬ女性にあげてしまう教え子
・片思いの相手である男性(画家)の個展でのお披露目会の公式な場で、彼の恋人の日記を読む女
しんみりする音楽、泣かせようとする演出、あざといストーリーや会話劇、意味不明の感動シーン、どれだけドラマチックに描こうとしても、違和感があまりにも凄まじく散りばめられているため、感情移入できなかった。
ただただ、美しい竹内結子が観たい。脚本はどうでも、彼女の繊細な演技が観たい。
その想いが、我慢させてくれました。
作品内では彼女の役柄はすでに亡くなっている人。現実の彼女もすでに亡くなっていることが切なくリンクする。
つまりそこだけがこの映画を魅せる力であり、監督の演出や原作の力とは違うと感じている。
余談ですが、どんでん返し展開が「アヒルと鴨のコインロッカー」を想起させました。
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