題名のない子守唄のレビュー・感想・評価
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ミステリーもうやめな。
トルナトーレさん、ミステリー外しまくってるから、よした方がええって。
音楽も若干しつこい。インパクトある脚本より、人間ドラマ中心に戻ってほしいと思うんだが、あたしだけかねぇ…。
とっ捕まると思ってなかったから、そこからはちと驚き半分で面白かったけど。
鑑定士と同じクオリティを求めたのは失敗
前半1時間は何の話なのか全く分からず、窮屈な感じで鑑賞していた。後半になってようやくぼんやりと全体像がつかめてきたかなというところで、ストーリー全体への興味を失ってしまった。サスペンスの棚にあったから、大どんでん返しを期待しすぎていたのかもしれないが、ちょっと拍子抜けした。
娼婦に産ませた子どもの売買って、何を目的にしているんだろうか。調教してまた娼婦にするんだろうか、と妄想してしまう。SM調教のようなシーンは、好みの人がそれ用のビデオで見ればいいのであって、娯楽映画の内容としては不適切だと勝手に思った。監督にそういう趣味があるのだろうか。疲れる映画だった。
2時間サスペンスドラマ、のような秀作。
☆
アイツの不死身さは何なのさとか、
ジュゼッペ・トルナトーレと言えばこの人という
エンニオ・モリコーネの音楽も煽り過ぎで笑ってしまいそうになるとか、
目を覆いたくなるような映像のフラッシュバックも、
現在との対比や、主人公の心情表現、謎解きのため、
などというのは分かるが、さすがにクドいだろうと思ってしまうとか、
観てる間はそんなことは少しも感じさせないが、
テレビの2時間サスペンスドラマと、家政婦だし思えなくもない。
しかし、優秀なサスペンス映画を期待しないで観れば、
役者陣は魅せてくれるし、虐待と紙一重だとも言えるあのシーンも、
ドキッとさせて何なのさと思わせるシーンもあったが、
ラストに繋がっていたであろう主人公のあの行為にも、
散々な目に遭ってきた彼女のことを思うと泣けてくる。
★
慈愛ではないなぁ。
名画座にて鑑賞。
公開時にすごく観たかったトルナトーレの作品でしたが、
感想を聞いてみるとけっこう意外だったり、なにやら
ラストに秘密があるとかなんとか、予告でも言ってたし。。
確かに内容的にネタばれは厳禁かもしれないけれど、
でもほとんど中盤あたりから謎は解けてきますよ…(爆)
それよりも何よりも…目を覆いたくなるシーンが多いこと。
冒頭から、なにやら意味ありげなエロエロシーンが炸裂、
それが暴力…虐待…へと進行し、フラッシュバックの如く
しつこくしつこく主人公と私達に投げかけられるこの映画、
特に女性陣、子供を出産した経験がある女性が観た場合
耐えられない屈辱感が芽生えたりはしないんでしょうか。。
私はちょっと思いましたけどねぇ(汗)
それを売買する人間がいる限り(女性ばかりが被害者ではない)
こういう哀しい裏犯罪は、これからも続くんでしょうか…。
トルナトーレは、女性への暴力を最近頻繁に使う気がします。
なにか女性に恨みでもあるのかしら…?(;一_一)
さておき。
その目を背けたくなる暴力シーンや謎解きは別として、
主演女優・クセニャ・ラポポルトの体当たり演技と狂気の表情、
娘役のクララ・ドッセーナの生意気で口達者な名演技と合わせ
素晴らしかったです。もともとこの映画のテーマは何だったか。
分かってくる中盤以降、この二人から目が離せなくなります。
まぁこの特訓風景(!)も賛否両論呼びそうですが^^;
あとで彼女の懺悔からの教訓とアドバイスなのだと、とにかく
不幸と背中合わせに進む話なので、どこかに救いがないと…。
子守唄もいいけれど…この作品の内容上、感動するというより
不気味な感覚で残ってしまうかもしれないですねー^^;
問題のラスト。
ここは本当に素晴らしいです。良かった。
ただそこまでの道のりが、長く険しく辛いことを肝に命じつつ。
(私はアダケル家の皆さんが一番の被害者だと思うんですが(-"-))
ヤラレタ
最初の衝撃的シーンから、どんどんどんどん謎が深まっていき、完全に独特の世界観に持ってかれます。
久々に、観終わった後に『…やられたわー…』って感じました。
子役の女の子は、ダコタ・ファニングに次ぐ、素晴らしい女の子でした。
詳細が一切不明なのが、残念で仕方ないです。
これからの活躍に期待したい子役◎
怖いけど、おすすめです。
(ホラーじゃない怖さ)
強さ=美しさの映画
主人公の女性がきれいで、その美しさにずっとみいっていた。それは、強さから生まれる美しさだったのだと思う。嫌なシーンもいっぱいあるのに、この強さと美しさに手をひかれて、最後まで見ることができてしまった。何度か出てくる、窓辺の植物に手を入れるシーンが印象的だった、手にまで、同じ強さと美しさがあったから。最後は心から嬉しくて泣いてしまった。
久々に良い映画を観たなという気分です
「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」などで有名なジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作です。
しかし前2作品とは、全く違うタイプの作品です。
サスペンスタッチのミステリー映画です。
眠くなりそうな映画かなぁと思っていたら、冒頭から衝撃的なシーンで始まり、最後まで眠くなる事はありませんでした。(毎回始まりの30分が眠くなるんですよ、、、、)
いきなり下着姿の女性達が壁穴から覗く男に選ばれるというシーンから始まります。
男に選ばれ、いきなり裸にされるイレーナ(クセニヤ・ラポポルト)ですが、このシーンでは金髪でメイクも派手なので、この後に出て来るイレーナと別人に見えてしまいます。
イタリアにやって来たイレーナは、貴金属商を営むアダケル家のメイドになるのだが、その為に現在のメイドを階段から転ばせて殺してしまう(実は死んでいなかったけど、、、)
事前に向かいのアパートに住んで部屋からアダケル家を監視し、ゴミ袋を盗んで好みの食事をリサーチしていたイレーナはアダケル夫人に気に入られる。
しかし、隠し金庫を見つけ出し、中身を調べるイレーナ。
イレーナの目的は何なのか?
狙いは金なのか、、、それとも、、、
イレーナの行動は謎で、異常な緊張感とサスペンスあふれる展開でドンドンと映画の世界に引き込まれいきます。
時折、過去のイレーナの話をフラッシュバックさせていく、、、
黒カビという男のSEXの奴隷にされる。恋人は殺されゴミ捨て場に捨てられている。妊娠させられるが子供は捨てられる、、、
殺された恋人への復讐のた為、黒カビを殺し金を奪う。
やがて4歳になるアダケル家の娘テア(クララ・ドッセーナ)と心を通わせ合うようになるが、自己防衛力に欠陥のあるテアは、転んでしまう時に手をついて身体を守れないのだ。
そんなテアに母親以上に母親らしく、厳しい態度で接するイレーナ。
ふたりはぶつかり合いながらも、深く結びついて行く、、、
しかし、殺した筈の黒カビが現れ、襲われる。
そんなイレーナに不信感を抱きメイドを解雇するアダケル夫人は、遂にイレーナの真の目的を理解する、、、、
しかし、アダケル夫人が殺害され、逮捕されるイレーナ、、、
そして、真実が彼女の口から明かされて行く、、、!!
全体を通したトーンは、とても暗いのだが、しっかりとした作りに引き込まれてしまった。
久々に良い映画を観たなという気分です。
しかし、残念だったのはラストシーンですね(*´Д`*)
それまでが、上質のミステリーとして観客に先を読ませないで来ていたのに、ラストシーンは超ベタですから、、、
「愛に満ちた珠玉のラストに涙がとまらない、、、」(チラシより)
「ラストシーンの秀逸さに全てを救われ、、、」byおすぎ
更に上映前にアナウンスにて「衝撃のラストシーンを他人に教えないで」などと言うから、かなりラストシーンに期待していました、、、、実際泣いている人もいたけどね、、、
まぁその点は差し引いても、満足出来る映画でした。
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