キングダム 見えざる敵のレビュー・感想・評価
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永遠に終わらない・・
両者共に同じ台詞を言っているのが印象的でした・・人間は永遠にわかりあえないんですね・・。 公開当時「難しい話はともかくジェニファー・ガーナーも出てるし、アクションもすごそうだし、早く観たいな!」て感じで観に行ったわりにはその部分は何年経っても印象に残っています。 実際アクションはとてもよかったですが(^-^)
親から子へ想いは繋がる
とてつもないアクション。
全然スカッとしない。
見終わったあとの爽快感は全くない。
テロに対する憎悪は、アメリカ側もそれが起きたサウジアラビア側も同じと思いたい。
サウジアラビア側の国情もあるが、捜査に乗り出す警官や、微妙な表情の王子など。
ただ、その憎悪は、廻る。
卵が先か鶏が先かは知らないけれど、止まることの無い輪廻の世界。
招かれざる客
キンダムとはサウジアラビア王国のこと、物語はフィクションだが実際に起きたサウジアラビアの駐在外国人を狙ったテロ(ホバル・タワー爆破事件(1996年)、リヤド居住区爆破事件(2003年))を基にしているそうだ。
9.11以降、アラブのテロ組織関係の映画は多いが本作は現地警察のアル・ガジ大佐(アシュラフ・バロム)とFBIの特別捜査官ロナルド・フルーリー(ジェイミー・フォックス)が対等に活躍する珍しいシチュエーションである。
アラブ諸国を刺激したくないアメリカ政府の思惑の中で限定条件付で捜査チームの派遣にこぎつけるがたった4人でしかも5日間の期間で成果が上がるとは誰も思えないだろう。案の定招かれざる客扱いで捜査どころではないのだがフルーリー捜査官がアメリカがテロへの報復に乗り込んだ形でなく現地警察への捜査支援というサウジ側を立てた筋書きで王子の了解を取り付けるあたりから事件解決に歯車が一気に回り出す。ひとつの事件は解決しても根の深さは変わらないという醒めたエンディングも納得、銃撃戦もかなりハードで見ごたえありよくできた部類のアクションムビーでしょう。
サウジで白昼堂々と爆破テロが発生・・・1時間後アメリカも昼だった。
オープニングではサウジアラビアとアメリカの歴史をさらっと勉強し、「テロには屈しない」ことを国としてではなく個人的な報復のように展開します。FBI捜査員たちは仲間が2人爆破事件に巻き込まれ殺されたことに怒り、リヤドに乗り込んで捜査することになったのです。『デスノート』の影響で海外の捜査を行うという設定になったのかどうかは知りませんけど、無理を通せば道理が引っ込む・・・そんなことは観ているうちに忘れてしまいます。
それよりも何故サウジアラビアとアメリカが同じ昼間だったのか?などと考えているうちに、「どうせアメリカ国民の多くはサウジアラビアがどこにあるかも知らないだろう」という製作者側の意図・・・しかもサウジはアメリカの時差の無い近隣国なのだというイメージを与え、友好関係というより、アメリカの大切な資源の地であることを強調しているのだろうと感じてしまいました。そして、「せっかく科学捜査技術を教えてやってるのに、銃を奪うとは何事だ!?」「銃を持たないのに防弾チョッキを着用させるとは何事だ!?」といった感情を抱かさせる見事な脚本に仕上がっているのです。
武器を持たないFBI。こうして彼ら4人の捜査官たちは善良な米国市民となり、対するテロリストたちの悪はさらに凶悪度を増していくような錯覚に陥ってしまう。元々王族は親米派だし、アメリカ側から平和的解決を主張しているようにも思われるのですが、終盤の銃撃戦によってそれさえも覆されてしまうのです。そのテロリストの本拠地である町の銃撃戦、そしてそこに至るまでのカーチェイスシーンはかなり迫力のあるものでしたが、ロングカットはほとんどない。見事な編集技術によって緊張感あるシークエンスを醸し出しているのです。
そんな迫力のある映像の連続だったのに、なぜだか冷めた目での鑑賞となりました。政府が関与してないので国策映画とは言えないにも拘らず、こうした熱血漢の登場を国が望んでいたかのようなヒーローもの。報復の連鎖をテーマにした映画が最近多くなってる中で、その断片しか描かれてないことに不満だったのです。しかし最後には、どちらの側にも悪意に満ちたような台詞を持ってきたことで、ストーリー全体、すなわちテロとの戦いそのものを皮肉ったものだったとわかり、愕然とさせられました。ど、どうすればいいんだ・・・ずっとこき下ろそうと考えていたのに。このやり場のない感情を・・・どんでん返しをこんな映画に使うな!
壮絶な映画
凄い映画でした....
FBI捜査官の4人がサウジの外国人居住区で発生した自爆テロの首謀者を見つけ出すという物語なのですが....
その過程にサウジの人々(ユダヤ教徒)と捜査官達(アメリカ)の文化や習慣の違いなどの壁があります。結構笑えるやり取りもあったりしました(^∀^)
そして壁を乗り越えサウジの捜査官達と主人公達が事件解決に挑みます。
終盤の銃撃戦はもの凄く壮絶でした。飛び交う弾丸にRPG!!「あれ!?これって戦争映画!?」と思ってしまうぐらい!!
感じでいうとブラック・ホーク・ダウンの市街戦のような感じでした(>_<)
映像が終始揺れて撮られていたので臨場感も中々でした。
ただ、私はアメリカとサウジの関係をあまり詳しく知らないので物語に入り込むのが難しかったです。
勉強しないとダメですね(-.-)
結末も個人的には気に入っています!!
一体 握手をしたいのか ケンカを売りたいのか
サウジでの捜査なのに、わざわざボディラインのはっきりした服を着る女性にユダヤ系の人を連れて行く時点で「ケンカ売ってんのかコラ!」って反応されるのが予想できないのか。そんな目立って反感を買って捜査なんか出来るのか。真面目に考えた脚本だとは思えない。
サウジ側の鍵となる大佐の扱いも人物描写が1990年代以前のハリウッド映画のそれ(アメリカに友好なるストレンジャー)だ。ハルクに憧れて国家警察に入った人間がハルクの名前も知らないなんてバカにしすぎじゃあないか。
衝撃的な幕切れの言葉もバランスを取るための付け足しにしか見えない。少年と握手をするシーンの演出は心底この異文化とこの映画流の方法で交流できるとの確信がある。この映画の主張はぶれている。ならば真面目な主張めいたことなどハナからなくて良かったのに。
そんな野暮ったい視点はさておき、残念なのは期待していたアクション描写がハデなだけで全然こ慣れてないこと。人物の位置関係は掴みにくいし、ハンディカメラの使い方も下手に振りすぎ。『トゥモロー・ワールド』が如何に巧かったか良く分かる。
しかし、いくら何でもテロの拠点街に乗り込んで少数で制圧するなんて嘘が過ぎる。嘘はもっと巧くついて欲しいのに。
戦闘シーンは結構派手でしたね。米国視点の中東問題映画。
試写会で見ました。
日本人にはなかなか理解しづらい米国から見た中東問題だけど、オープニング部分で歴史を追って簡単に説明されているのが、まぁ~時代背景などわかりやすくてなかなか良かったでした。
この部分がなければ日本ではわかりづらい作品になっていたかもしれませんね。
誰でも手放しで楽しめる娯楽アクション物というよりはヒューマンドラマ的な気がします。
前半はちょっと眠くなりそうな部分もありましたが、FBIと現地警察が協力して捜査を進めだすあたりから結構引き込まれました。
戦闘シーンは派手でしたが「おいおい、そんなに弾薬携行してないだろ」と突っ込みたくなる部分もありましたが、まぁ娯楽的にはよくありがちだし~そんなに気になりません(笑)
最後はちょっと泣かせます。
私的には結構良かったです。
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