ミッドナイト イーグルのレビュー・感想・評価
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またもや雑誌編集長の石黒賢。
日米同時公開という珍しい邦画なので、ちょっと気になってアメリカのYAHOOを見てみると、“U.S. Box Office: $2,543 ”となっていた・・・1000人くらいは観てるってことか。それにしても、アメリカ批判のような部分もあるのに、よくアメリカで公開できたものだと思う。
どこかの国の工作員。自国の爆弾ではなく、アメリカ製核爆弾によって日本中に被害を与えようというテロ。『亡国のイージス』と似たような話でしたけど、映画だけ比べてみると、今作ではアメリカも日本へ核を持ち込んだとしてしっかりと悪のイメージが残りました。最終的にはケツぬぐいをさせたかのような展開でしたが、総理大臣の知らないところでヤバイことやってるんですからねぇ・・・
「戦争は絶対に嫌ですね」などという感想も聴かれる今作ですが、こうしたコメントはどうもピンとこない。だいたい、日本は戦争をしちゃいけない国なんですから、どこかの情報操作によって憲法が書き換えられたと思わされているのかもしれません。せっかく「我々は軍隊ではない。自衛隊だ」と言わせているのに・・・
戦争を起こさないことが政治家の使命という言葉も出てくるけど、在日米軍が原因であれば打つ手はない。どうにか国家機密として世間に知らさないようにするのが今の日本政府の使命なのだろう。また、そこまで秘密が多いものなら、「平和ボケしてる日本人は見るべき」という議論さえ成り立たない。そんなことより、「あのヘリは山田洋行を通して買ったもので、200億円するらしい」などと議論するほうがいいに決まってる。
そんなことはさておき、吉田栄作演ずる三等陸佐・佐伯の国を守るという純粋な信念、玉木宏のジャーナリスト魂を貫く新聞記者、そして大沢たかおが演ずる戦場カメラマン西崎優二の3人が起爆装置をリセットし、爆弾を工作員の魔の手から守るという男のドラマが展開されるのです。ツッコミどころは多いけれど、愛する人を守るという自己犠牲の精神によって涙がこぼれてしまいました。飲みつぶれて介抱したという話には泣けませんけどね・・・
【2007年12月映画館にて】
邦画アクションの限界?
米軍機墜落を目撃したカメラマンが、墜落機に搭載されていた核爆弾を巡る戦闘に巻き込まれる物語。
この映画を鑑賞していて思い出したのが「亡国のイージス」「ホワイトアウト」だったのですが、同じプロジューサーの作品のようですね。なんか納得してしまいました。
この3作品とも、どうしても薄っぺらさを感じてしまいます。予算だけの問題ではなく、設定やストーリーが中途半端な印象です。
ハリウッドと比較してお金をかけられませんから、セットがチープだったり戦闘シーンが迫力不足なのは致し方ないと思います。その分、心情部分やサスペンス部分をもっと深めても良いのでは?とも思います。
本作で言えば、「過酷な冬山の描写」や「都内で工作員に追われるヒロインの恐怖」などは、もっと深められたように思います。
逆に、心情に訴えるシーンでも、クライマックスにあった自衛隊隊員同士の会話は興ざめします。
関東が壊滅するか否かの瀬戸際で、そんな会話している余裕はないと思うのですが・・・
某国(北朝鮮ってハッキリ言えよ!)の工作により核が搭載されたステル...
某国(北朝鮮ってハッキリ言えよ!)の工作により核が搭載されたステルスが日本の山中に墜落した。すげえ設定だ。
が、ツッコミどころ満載。
・素人強すぎ。竹内結子の上司や部下はもはやスパイレベル。
・工作員、強いのか?弱いのか?自衛隊は瞬時に全滅させるが素人は外しまくり。
その他もう書ききれないくらいあります。ギャグと思うしかない(笑)
原作をいじったのが災いした模様。話はそんなに悪くないと思うんですがねえ。これがハリウッドとの差って感じかな。
猛吹雪の雪山を舞台に日本の安全を賭けた戦いが繰り広げられる、 緊迫...
猛吹雪の雪山を舞台に日本の安全を賭けた戦いが繰り広げられる、
緊迫感あふれるサスペンスアクション。
エンドロールが壮大な雪山をバックに桜井さんの歌声が流れてそこが一番感動した。
特に緊迫感はあふれなかった。あり得なさ感にあふれた。
熱演が勿体ない。
どうしてこんなに緊張感がないのか、
どうして描くべきところを描かないのか、
どうしてメロドラマになってしまうのか。
米軍のステルス爆撃機 ミッドナイトイーグルが、
北アルプスの上空で消息を立ち、偶然に墜落する赤い光を、
心に傷のある元戦場カメラマンの西崎(大沢たかお)が撮影。
西崎と飛ばされ新聞記者の落合(玉木宏)は、
命がけで必死になるほどの理由はイマイチ分からないが、
スクープを得ようと北アルプスへ向かう中で、
目撃したのは白迷彩で武装した自衛隊の列。そして、何者かに襲われる。
しかし、落合&西崎のコンビは自衛隊員がことごとくやられる中、
素晴らしい山のプロとしてのスキル、ではなく運の強さをみせる。
猛吹雪の雪山を舞台にして日本の安全を、未来をかけた戦いが、
特殊爆弾を巡る攻防がたいした緊迫感もなく行われ、
見事に1人だけ生き残った
民間人にキッチリ説明する自衛隊員の佐伯(吉田栄作)と、
自衛隊を説得できただけの見せ場もない山のプロというジャーナリストは、
標的にしてと言わんばかりの格好で、ヘリは帰れと言われれば帰り、
ワラワラと湧いてきた工作員との攻防の中、
西崎はお涙頂戴をたっぷりと演じる。
それと平行して描かれる雑誌記者の慶子(竹内結子)たちの
陰謀計画への取材過程で上司(石黒賢)は
どんな能力を駆使してるのか分からんが、簡単に工作員に辿り着き、
膨らましたら面白いんじゃないかという
工作員のドラマはセリフで簡単に語られ、
その後のおかしな展開が不思議でしょうがない。
もう一つの政府側の描き方も納得できない、説得力がない。
ベテランの役者をあと何人か入れてもいいのではないかと思ってしまう。
アクションを期待すると、たいした事のない銃撃戦のみで、
いくらなんでも簡単にやられてしまう自衛隊に悲しくなってしまう。
というか今の日本では自衛隊よりも米軍の方がおそらく先に動くでしょう。
それこそ 持たず、作らず、持ち込ませず という非核三原則からすれば、
存在してることも日本側は知らないんだろうから、
そうであって欲しいわけであるが、
そしたら米軍はもっとエグイことをしてくるだろう。
工作員と撃ち合うのは米軍であろう。
元戦場カメラマンという設定は憧れだけに、志だけに利用されたようで、
活かしきれていない。
生き残り自衛隊員を演じた吉田栄作の好演が、
メロドラマの前に悲しく消え去り、
竹内結子の母性を感じさせる表情はよかったけど、理想というか、
希望のようで何か軽い総理を演じた藤竜也の演技に、
そんな政治家は今の日本にいないだろうと思ってしまう。
いたとしても総理にはなれないだろうなと、演技はともかく、
それならまだキムタク総理の方がいいんじゃないかと思ってしまう。
自衛隊が映像の迫力を増すために貢献してくれていることは確かだが、
佐伯の自衛官に対する想いとか、自衛官になった経緯とかよりも、
語るべきところは、作品を面白くするために他にもあるだろう。
気を使いすぎだよ、おかしいよ。
泣ける山岳アクション
泣ける山岳アクション映画です。
自衛隊全面協力の映像は、さすがの迫力&リアリティーがありました。
男の友情に泣かされ、何より愛する人を守るために自らが犠牲になるという主人公に泣かされました。
ただ一つ気になったのは、終わりのほうの、主人公西崎が画面を通じて義妹の慶子や息子と話をするシーン。これって、昔「アルマゲドン」で見たのとそっくり?原作を読んでいないのでなんともいえませんが、ちょっと気になりました。
でも、全体的に完成度の高い、とてもよくできた作品だと思います。ハリウッドでプレミア試写会をしたというのも、納得できるかな。日本映画のレベルが上がったことが、実感できました。
総理の気になるヒゲ。
ある意味、予想通りの出来…?ということなのか^^;
なんで日本はこういうのを撮りたがるんでしょうねぇ。
う~ん。。原作がどれだけサスペンスしていたとしても
この映画はまったくサスペンスしていないです、残念(爆)
大沢くん、かなり著名な戦場カメラマンだったそうですが、
だとしたら彼の作品をもっと見せるべきですね。
彼の足跡を見せないまま、皆の憧れ♪では強引すぎます。
それに冒頭のアレ。戦場では日常の惨事だったはずです。
厳戒態勢がとられた雪山に、民間人2人があんなに簡単に
入っていけるもんなんでしょうか。。。
俺達は山岳におけるプロだ。なんて玉木くんが語るシーン、
その装備で説得力無いぞ!なんてつい思っちゃった…(-"-)
竹内結子が演じる記者にしても、絡み方が強引すぎ(?_?)
あなたもそんなに忙しい身上で、子供引き取ってなんぼよ?
と、つい大沢くんを擁護したくなってしまいました。
姉が亡くなったのは哀しいことですが、それを旦那のせいに
するのは間違っているし、そもそもそんなことは承知の上で
結婚した二人なのだから(汗)妹が口を挟むことじゃないわ!
あ…つい熱くなってしまいました^^;すいません。
しかし、これで世界公開に踏み切っていいのでしょうか。。
藤竜也が総理役でいいのか?というくらい疑問です(+o+)
あぁ~ついつい突っ込んでしまう私。。
さて、、そんな中
いちばんカッコ良さを発揮していたのは吉田栄作(懐!)でした。
役柄も唯一生き残った三等陸佐ということで、主役級ですが^^;
余計なことをグチャグチャ言わず(言ってるヒマもないと思うし)
黙々と任務を遂行する彼が、いちばん素敵でした。
聞けば彼には、これから産まれてくる子供と奥さんがいるそう。
それでも情に訴えることなく、民間人を守る最大限の努力をする。
これぞ、こういう映画で描かれるオトコじゃないでしょうか!?
戦闘機マニアにおかれましても、多分満足できないですよね。
ミッドナイトイーグル…観終わっても未だに全形が分かんない。
雪山のあちこちから、降って湧いたように出てくる工作員も、
あのフル装備で、どうやって入山しているのか謎ですし…(?_?)
うぅぅ~藤総理のヒゲ同様に、謎が謎を呼ぶところですが(汗)
穂高岳の登頂ルートについては、用がなくても勉強になります。
(編集長役の石黒賢、これからあのキャラでいくつもりかな^m^)
演技がよかっただけに少しもったいない
原作からの設定変更は全く違和感なく、ストーリー展開も原作通りでなかなかうまく映像化していたと思います。
ただ、原作を読んでいたのでこの設定やストーリー展開を受け入れることができましたが、原作未読だったらいろいろ突っ込みたくなってしまったり、あれはおかしいでしょ?という疑問が沢山浮かんでしまったりしたようにも思います。
大沢たかお、玉木宏、吉田栄作はほぼ雪山シーン。白い服装の自衛隊員がどんどん銃で撃たれて死んでいく中、西崎と落合は丸腰の上に自衛隊よりもはるかに目立つ紺と赤のジャケットで、普通に考えて一番最初に銃で狙われて殺されてしまってもおかしくなさそうなものの、最後まで生き残るんですよねぇ。不思議です。原作ではザックをなくし、食料もなくて、銃を持った敵に何度も襲われ危ない目にあっていましたが、映画ではたいして狙われていた感じはないし、食料にも困ってる風ではありませんでした。玉木君太ってたし。
それでも雪崩に巻き込まれて雪に埋もれてしまったり、吹雪で雪まみれになったりと撮影は本当大変だったんだろな、ということが伺えるので、あまり突っ込まない方がいいのかな。でもせっかくCGを使わずにロケしたのに、雪山の大変さや辛さがさほど感じられないのは残念ですね。
もったいないと思ったのは、登場人物それぞれにきちんとしたバックボーンがあるんですが、時間的な問題もあるんでしょうが、それが上手くきちんと伝わりきれていないところ。私はミッドナイトイーグルに関するいろいろな雑誌の記事や、俳優さんたちのインタビュー記事、パンフレットなどを読んだので理解できていたところがありますが、映画を観ただけではそれはわからないよな、と思う部分が沢山ありました。
でも危険だということがわかっていながらも前に進む姿、そして守りたい人を守るという男の姿は格好良かったと思います。所々感動したシーンも結構ありました。また総理大臣役の藤竜也が格好よかったですね。ああいう総理大臣だったら私も支持したいです。
役者さんたちの演技はすごくよかったです。特に大沢たかおと吉田栄作。またBank bandの主題歌もすごくいいです。しばらく頭の中から離れそうもありません。
今年の邦画の最高傑作
心の傷ついた戦場カメラマン西崎優二(大沢たかお)が冬の北アルプスに篭っている目の前に、ナゾの光る物体が墜落した。その落ちた光る物体は、特殊爆弾を搭載したアメリカのステルス爆撃機B-5”MIDNIGHT EAGLE”。ナゾの光を追い、西崎と西崎の後輩落合信一郎(玉木宏)は吹雪の北アルプスに登るが、その吹雪の中では、特殊爆弾をめぐり、自衛隊とナゾの武装集団の攻防が始められようとしていた・・・。
日本のサスペンス史に残る壮大なスケールの映画です。実は、結構前に原作も読んだことがあります。細かいことは忘れてしまいましたが、原作では慶子は別居している妻であるのに対し、映画では死んだ妻の妹だったり、最後の処理方法の提案人が違ったり、最後に一緒に居る自衛官の名前と階級が違ったりしていますが、大筋は原作と合っていて、結構きちんと映画化されたと思います。”日本のサスペンス史に残る”というのも冗談ではないですね。これまでのちゃちい映画ではなく、きちんとした映画として作り上げられています。日本の映画も、2005年に福井晴敏の『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』などが映画化されてから、変わってきましたね。このことは、正しく評価するべきですね。
西崎は、戦場で、目の前に居た少年が爆撃で命を落としたのを見て、心が折れてしまったと言う設定のようですが、なんか、もう少し強烈なことがあったほうが良かったような気もします。あれで、心が折れるのか?
竹内結子演じる、西崎の義妹有沢慶子は、写真週刊誌の記者という設定ですが、これは偏見かもしれませんが、あんなにきちんとした格好の写真週刊誌の記者って言うのはどうなんでしょう? それにしても彼女、憂いを湛えた表情が上手いと言うか、何と言うか。良い女優さんだと思います。
総理大臣の渡良瀬隆文は藤竜也が演じていますが、ちょっと微妙な演技。これが、小泉元総理の頃だったら、彼の風貌に似せた感じにする(2006年の『日本沈没』)んでしょうが、そう言う感じではなく、風貌は普通でした。今の日本の俳優で、総理大臣を演じることのできる人って、居るのだろうか?
袴田吉彦が、内閣危機管理監と言う設定で出ていますが、まず危機管理監としては若すぎると思うんですが、それを置いておいても、この映画で彼の役どころが必要不可欠であったかというと、そうではないですね。ちょっと冗長です。それと、官邸?のシチュエーションルームのシーンがあって、自衛隊幹部役も出ているんですが、自衛隊の将官としてはちょっと不自然な感じで、全く軍人、って言うか自衛官らしくありません。リアリティに欠けますね。吉田栄作の佐伯三等陸佐は良いんですけどねぇ。彼の、西崎の発言に対する「(われわれは)軍隊ではない。自衛隊だ。」と言うセリフが、自衛隊の矜持を示しているのでしょうか。このセリフがあったから、防衛省・陸上自衛隊・航空自衛隊の協力が得られたのかも。協力した部隊数は、結構あったようです。
突っ込みどころとしては、そのシチュエーションルームのシーンで、陸上幕僚長と言う設定の人物がブリーフィングを行っているんですが、陸幕長自らブリーフィングする可否は別として、陸幕長なのに肩章が三ツ星だったこと。陸幕長の肩章は四ツ星ですよ。統合幕僚長と見られる人物は、きちんと四ツ星だったんですけどね。映画の冒頭、F-15のスクランブルシーンから始まるのですが、これらの撮影は、先にも記したとおり、防衛省・陸上自衛隊・航空自衛隊の全面協力があったため可能であったんですが、陸上自衛隊の協力があっても、陸幕長の肩章は間違うんですね。それともう一つ。これも冒頭のシーンに関係する事柄ですが、この物語の設定では、日本の領空内でB-5 MIDNIGHT EAGLEに爆発が生じ、国籍不明機としてレーダサイトで探知されたことになっているのですが、日本の防空監視網って日本の領空の外側に向いているので、日本の領空内でいきなり国籍不明機が出現したとして、迅速に探知できるかと言う問題とスクランブルがかけられるかと言う問題があります。多分、両方とも、ダメなはずです。あ、あと、設定ではMIDNIGHT EAGLEの乗員は脱出しているのですが、ベイルアウトしたならコクピットの屋根は吹き飛んでいるはずだし、第一、座席が残っているのは変なんですけどね。まぁ、いろいろと突っ込むところはあるんですが、あんまり言うと、物語が成り立たなくなるので止めて置きます。
敢えてネタバレ的なことを記しますが、最後のシーン、日本的なハッピーエンドでなくて良かったです。『アルマゲドン』にも通じるエンディングでした。不覚にも、泣きそうになってしまいましたよ。今年の邦画の最高傑作だと思います。
さわやか
見終わったら日本を愛してしまう作品。自分も国防のために生きねばと思う。素直になれる作品。今までは爆弾の種類や名前なんて興味なかったけど、この作品はほかの戦争映画より今の戦争を伝えてるなあと思った。現代の爆弾の恐怖と、戦闘機の本当の威力にびっくりする。
感動!!!
観てない方のために、多くは語りませんが
「なんか男くさそうな映画だなー」と思っていたのですが
いい意味ですごく裏切られました。
うかつにも、2回も泣いてしまいました・・・
ラスト、絶妙なところから流れ始める桜井さんの歌声がダメ押しです。なんですか、あの超名曲は!!今流れている「恋空」の主題歌よりぜんぜんよい・・・さびが頭からはなれません。
とりあえず観てみて欲しいです。
私は観た後、家族や大切な人に会いたくなりました。
男のロマン~!!
厳冬の北アルプスを舞台に、国家存亡の危機に立ち向かう男たちを描いたアクション巨編。L.Aでワールドプレミアをやっちゃうなど、かなり気合が入っておりますが、果たして出来上がりの程は如何に?
この手の作品を日本映画が作ると、これまであまりロクなことがない(話のスケールに、映像が付いて行けてない。SFXが妙にショボい…etc)ような気がしまして、この映画も観るまでかなり不安でございました。で、実際に観てみますと、残念ながら、かなりの部分でこの不安は的中してしまっております(>_<)。『墜落したミッドナイトイーグル(のセット)が、哀しいほどチャッちい!』とか『銃撃戦のシーンが、Vシネマみたい』と言った映像に関するツッコミに始まって、『何で北アルプスに、あんなにウジャウジャ工作員がおるん?』『自衛隊、弱すぎ!』と言ったストーリーへのツッコミ。そして極め付けは『国家存亡の非常事態の記事を、取材する記者役が何で竹内結子やねん…。リアリティ無さ過ぎ!』という、基本設定へのダメ出し(^^;。『ガンバってはいるんやけど、やっぱり難しいのかな~。残念やなあ』という思いを抱えて、観ておりました。
が、しかしこの映画ラスト30分の辺りから、観ていて思わず目頭が熱くなってしまうようなシーンが展開されるのです!そうそれは『俺たちのことは構わず、敵を倒せ!』というお決まりのパターンではあるのですが、この“愛する者の為に払う自己犠牲の精神”というモノに、吾輩特に弱いのです。大沢たかお演じる西崎と吉田栄作演じる佐伯三佐が、敵と繰り広げる銃撃戦のシーンには、あの名作・「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」に於ける、真田さんと斎藤の白色彗星内部での壮絶な絶命シーンとオーバーラップして、吾輩試写室で号泣一歩手前まで行ってしまいました。これは、男の命を懸けたロマンを描いた、壮絶な映画です。だからこそ余計に、そこへ行くまでの過程が残念ですね。ホント、ガンバッてるのはとてもよくわかるんですが…。
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