劇場公開日 2007年9月29日

「ピアフの人生と、主演女優の演技力」エディット・ピアフ 愛の讃歌 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ピアフの人生と、主演女優の演技力

2013年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 80
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 75

 エディット・ピアフ。その存在は知っていたが、特別彼女についてよく知っているというわけではない。せいぜい恋人が飛行機事故で死んだ、それで愛の賛歌を歌ったという程度。

 しかし彼女のありきたりとは程遠い過去と、それを演じた主演のマリオン・コティヤールの演技力に驚かせる。不幸な生まれ、数知れない試練、成功と挫折、精神を病んで薬と酒に溺れて体もボロボロに、と絵に描いたような破滅型の天才歌姫。時に感情を爆発させ、時に幸せに満ち、晩年の薬漬けで老けてかつての面影もない姿まで演じきった。
 当時のフランスの社会の描写や風景のセットも良かったし、音楽も良かった。特別彼女のファンでなくても、一人の歌姫の波乱万丈の人生の映画として楽しめた。

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Cape God