インベージョン(2007)のレビュー・感想・評価
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侵略者か救世主か
コンパクトにまとめられたSFスリラーの佳作。「盗まれた街」の映画化作品を見るのはこれが二作目。もう一つは1978年バージョンで昔テレビの洋画劇場で見ていた。あの人面犬とラストの衝撃は今も忘れられない。ちなみに本作には人面犬は出てきません。
墜落したシャトルに付着していた微生物が一気に繫殖し人々は姿はそのままにどんどん乗っ取られていく。
何も知らない主人公の精神科医キャロルは次第に街の様相が様変わりしていくことに違和感を感じ始める。人々の身に何か異常なことが起きている。違和感から不安そして恐怖へと変わっていく中で世界では驚くべきニュースが報じられていた。
北朝鮮の核不拡散条約批准、インドとパキスタンの和平、身の回りの不穏な出来事とは対照的に世界中の紛争が歴史的解決を迎えたことを告げるニュースが報じられる。世界が異常な速度で平和的な状況に変わっていく。
これは果たして侵略なのか、それとも宇宙からのギフトなのか。
宇宙生物に乗っ取られた人間たちは記憶はあっても感情だけがない。もとの人間の記憶そのままに何かに操られてるかのようだ。彼らは意識が結合しており複数個体であっても他者という概念がない集合自我を持つ存在だった。だからこそ互いに争うこともない。
人類が何十年、何百年かかっても解決できなかった世界中の懸案事項が一夜にして解決されてゆく。まさにこれこそユートピア。しかしそれはけして人類の手によるものではない。
本来は人類が人類のままで己の意思で成し遂げていかなければならないものだろう。しかしそうするといったいどれだけの時間を要するのか。
ワクチンによって宇宙生物から解放された人間は感染時の記憶がないという。結局操り人形だったということ。操り人形がもたらした一時の恐怖と平和。
結局最後にはウィルスは駆逐され元通りの世界に戻る。そして元に戻ったとたん世界中では紛争が再び起こり始める。
キャロルは「この世界から犯罪や戦争がなくなればそれはもはや人間が人間でなくなった世界だ」というロシア大使の言葉を思い出す。そしてあの時彼らの仲間になっていた方がよかったのではないかという考えが一瞬だけよぎったのかもしれない。
コロナ禍の自粛で世界中の経済活動が停止した時、思わぬ副産物があった。自然環境が改善されて空はスモッグが減り今まで見えなかった星空が見えたり、海には姿を消していたウミガメやジュゴンが戻ってきたというニュースだった。
コロナウィルスは人間にとっては脅威かもしれないが、地球にとっては救世主なのかもしれない。
感情をなくした人間って?
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帰還した宇宙船が爆発したか何かで、宇宙の細菌が地球に入る。
これに感染した上で一度眠った人は感情をなくしてしまう。
また、他の人々にもそれを移そうと集団行動を取る。
セラピストの二コールキッドマンの町はほとんどの人が感染する。
ニコールには感染した元夫に子供を奪われるが、
この子供は何故か感染しなかった。つまり免疫があった。
ニコールは無表情で感染者を装って単身元夫の家に乗り込み、これを救出。
が、ニコールはすでに元夫によって感染させられていた。
あとは眠らないようにしながら一生懸命逃げる。
最後はヘリに救出され、子供の体からワクチンを作って幸福終了。
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興行的には失敗した映画らしいが、面白かった。
感情の起伏が激しそうな二コールが作る無表情は面白かった。
何故宇宙細菌が人間の感情を殺すのかはよくわからなかったが、
それにより世界が平和になるという皮肉は良かった。
感情がなければ確かに戦争や利権争いはなくなるだろう。
ある意味そっちでもいいんじゃないかと思うけどね。
でも人間が人間でなくなってしまうのでやはり駄目か。
最後の「感染は終息したか」と聞く記者に対する報道官の台詞、
「新聞を見たらわかる(=日々戦争等が報道されるようになった)」
というのは最高のブラックユーモアだと思った。
母は強し
原作はジャック・フィニィの「盗まれた街」、1955年に発表されて以来、本作で4回目の映画化だそうだ。
・ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年)
・SF/ボディ・スナッチャー(1978年)
・ボディ・スナッチャーズ(1993年)
・インベージョン(2007年)
人格が激変してしまうところから当時の共産主義の浸透と赤狩りを模したと評されたが当人は、ただの作り話と一笑に付していたそうだ。それにしても、何度も映画化された魅力は何なのか・・、
スペイン風邪を始め狂牛病やエイズ、SARASなどの未知なる病原体の度重なる襲来に絶え間ない恐怖心を抱いていることが理由かも、13年後のコロナのパンデミックを経て観ると先見性のような薄気味悪さを感じますね。
観た感じでは新手のゾンビホラー、6代目ボンドのダニエル・クレイグが出演とくれば派手なアクションシーンを期待してしまいますがいたって凡庸、うって変わって活躍するのはバツイチのシングルマザー役のニコール・キッドマン、最愛の息子を感染者から守るために懸命の活躍、まさに母は強しがテーマのような映画でした。
ある朝突然、あなたの家族が、別人になっている。
原題
The Invasion
感想
ニコール•キッドマン、ダニエル•クレイグ、二大スター共演!
眠ってしまうとーあなたじゃなくなる。
感情を見せるとーあなたじゃなくなる。
誰かを信じるとーあなたじゃなくなる。
若きニコール•キッドマンがひたすら綺麗でした。
我が子を必死になって探す母は強しでした。
未知のウィルスは怖かったです、知り合いが無感情になったらどうした?ってなりますね笑
飲み物にゲロみたいなのを入れるのは気持ち悪かったです。
クライマックスの感染者に追われ我が子と街を脱出するシーンはハラハラしました。
人は誰でも恐ろしい犯罪ができる
争いが新しい暴力を生まず、犯罪や戦争が消えた世界を
それは人間が人間でなくなった世界だ
※眠っちゃダメ。家に帰っちゃダメ。必ず助けるから。
ママより
侵入って💦
アメリカで多数の被害が出たインフルエンザと言われていた病気が実は、、、。
なんだかコロナと同じでビビってしまった。
数ヶ月前、アメリカはかつてない程の大規模なインフルエンザの蔓延→実はコロナでした
ヒャー💦💦💦
逃げ惑う主人公と同じドキドキを味わいました。
いやいや、こんなエグいとは思わず視聴してしまい途中で断念しようか悩みながらラストへ(>_<)
音楽の効果と子供と一緒に逃げるという事もあり、下手なホラーより怖く感じた💦💦💦
ニコール・キッドマンがママかぁ。
何でもいう事聞いちゃうよ(*^^*)
かわいい子役ちゃんも迫真の演技でしたね👍
暑い夏、一瞬涼しく感じました💧
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