「何とも愛くるしい作品」プラネット・テラー in グラインドハウス 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
何とも愛くるしい作品
少し前に「デス・プルーフ」を見たもので、こちらも久々に見たくなっちゃいました。二作品とも見れるプライムって素晴らしい。
まぁ最初からやりたい放題です。
本編と関係ない例のマチェーテの予告が微妙に長い。でもそれが良い。
まさかここから本当に劇場作品になるとは…この時は思ってもみなかったです。
本作は平たくいえばB級ゾンビなのですが、正確にはゾンビとはちと違う設定。
ロドリゲスの頭の中をそのまま面白おかしく映像化したような感じなので、見る側も深いこと考えずに見ると良いです。
B級ど真ん中を意識しているので、音楽や効果音、カメラワークも安っぽくて楽しいです。
一応ホラーなのでグロ描写はたくさんあるのですが、随所に散りばめられたネタやブラックジョークで不快な感じにはならないですね。人によると思いますが。
そういえばこの頃タランティーノが良く役者として出ていて、最近はあまり見かけず寂しいですね。妙に味があるだけに。
あと、これを見るといかにアメリカ人にとってBBQソースが大事なのかがわかります。
そうして迎えた後半。銃を足に装着した瞬間からロドリゲス味がグッと濃くなるというか、本気出してきた感じでワクワクしてくるんですよね。
毛色は違いますが「デスペラード」のような作りに近いと思いますよ。
まぁくだらないと言えばくだらないのですが、それでも何とも愛くるしい作品です。
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