「レシピ泥棒はゾンビ?」プラネット・テラー in グラインドハウス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
レシピ泥棒はゾンビ?
グラインドハウスのB級映画2本立てのもう1本はロバート・ロドリゲス監督。ゾンビと書いてしまったけど、正確にはゾンビじゃなく感染者“シッコ”(面倒なのでゾンビと表記)。生物化学兵器を開発した科学者が軍のブルース・ウィリス(なぜ彼が?)と取り引きしようとしていたとき、殺されそうになったので細菌をぶちまけてしまった・・・皮膚は水泡状に膨れ上がるし、最後には溶け出してしまう。人肉が喰いたいのか、人々を襲い出す・・・て、ゾンビと一緒やん!
このグロさと凶暴さ以外にも登場人物が変わり者ばかりなことも特筆すべきなのでしょうか。片脚を喰われた最強ヒロインのチェリー(ローズ・マッゴーワン)のマシンガン脚もエロカッコイイし、その恋人のレイ(フレディ・ロドリゲス)も何者なのかわからないのにカッコイイ。彼に銃を持たせたくない意固地ぷりを発揮するマイケル・ビーン保安官も、指輪をはめられなくなったトム・サヴィーニもいい。下半身が腐り落ちても襲おうとするレイプ魔1(タランティーノ)も・・・
しかし、一押しはソースにこだわるBAR_B_QのJT(ジェフ・ヘイヒー)でしょう。隠し味には汗も涙も入ってるのに、もう一つ足りないものが判明するし・・・その他には、『デスプルーフ』にも出演していた医師マーリー・シェルトンの麻酔3本セットがお気に入り。その息子(ロドリゲスの息子)がタランチュラ、サソリ、亀を可愛がってることも・・・
おおまかなプロットは典型的なゾンビスタイルなので、脚本ではタランティーノに負けるのかもしれないけど、ユニークなキャラクターやわけのわからないグロさは勝っている。balls集めがなぜ細菌兵器に必要なのか・・・解毒剤の存在も考えずに騙され続ける軍人たちとか。一番の謎はヒロインの武器がなぜ脚に?といったことなのでしょう。百鬼丸やコブラ(寺沢)やサイボーグ004よりも扱うのが難しそうです。
Special Thanks to にはやはりジョン・カーペンターの名前が・・・
【2007年9月映画館にて】