「ゾーイという名前は命という意味があるようですが、女子大生ベビーシッターの俳優名がゾーイだった?」幸せのレシピ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾーイという名前は命という意味があるようですが、女子大生ベビーシッターの俳優名がゾーイだった?
『グラインドハウス』のおかげでゾーイという名前が頭の中を駆け巡るほどになっている今日この頃。命知らずのスタントウーマンだったから、「命」という意味があったのは驚きでもありました。ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』のリメイク作品である今作では登場人物の名前が一新されていて、主人公の姪であるゾーイの名前が特に印象に残ってしまいます。そのゾーイを演じたのが、アカデミー賞助演女優賞候補になったアビゲイル・ブレスリン。『リトル・ミス・サンシャイン』でお腹が出てしまったので、この映画ではダイエットにはげみ、拒食症にまでなってしまいました(うそです)。
基本的にはオリジナルと同じなのですが、随所にハリウッドらしさが感じられたような気もします。厨房でもオペラを歌ってしまう陽気な男ニック(アーロン・エッカート)はなかなかのハマリ役。もちろんキャサリン・ゼタ・ジョーンズもそつのない演技で映画を引き締めてくれたようです。オリジナルという高級素材にハリウッド風味の味付けとクスっと笑える隠し味によって、まったりとした食感に仕上げた印象です。
サプライズディナーやエロチックなシーンも良かったし、リメイクならではの楽しい雰囲気も伝わってきました。全体的に生きている幸せを感じさせるほど、明るい雰囲気も良かった。だけど、終盤だけはオリジナルが上。今作はあっさりしているので、胃もたれもないことでしょう。ネズミも出てこないし、食欲の秋にはふさわしい作品かもしれません。
ところで、なぜだか気になるカットが潜在意識に残りそうなんです。ケイト(ゼタ・ジョーンズ)が部屋に入るとき、ドアに割り箸が貼り付けてあったところ。しっかりと日本語で“おてもと”と書いてありましたけど、誰が貼ったのか?どんな意味があるのか?理解できなかったのです。誰か教えてください・・・
【2007年9月映画館にて】