「煩悩暴走のサバービア」リトル・チルドレン The Dudeさんの映画レビュー(感想・評価)
煩悩暴走のサバービア
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前作『イン・ザ・ベッドルーム』では静寂の中で老夫婦の憤怒と喪失感見せたトッド・フィールド、今度は郊外在住30代の肉欲と閉塞感をハリのある演出で描いており巧い。50年代風のミスマッチなナレーションを挿入する辺りも面白くフザケており、やはり目を離せぬ監督だ。
とっても笑える映画だが、突き放してバカにした笑ったわけじゃない。どこか身につまされるような、そんな人間のバカな本質を突いている。クライマックスのブラッドのどうしようもない馬鹿な寄り道も「あるある」って思ってしまう俺は同じく煩悩30代。
ケイトはやはり巧いが何より肉感が凄い。P.ウィルソンも一皮剥けた感じ。2人ともセクシーだが、愛を交わすシーンはラブシーンと言うよりはやっぱりファックシーンと言う言葉が相応しい。ジャッキー・アール・ヘイリーの演技は昨年のオスカー候補の中でも頭抜けた神演技でした。もうちょっとラストに余韻が欲しかったけど。
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