めがねのレビュー・感想・評価
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歯車のイチピースにならない人の集まる場所
普通っぽいけれど、みんな少し変・・・
南の島のペンション「ハマダ」
与論空港に大きなキャリーケースを抱えて
降り立ったタエコ(小林聡美)は、一言で言えば、無愛想。
なにか訳あり、・・・そうだ。
朝、サクラ(もたいまさこ)に、定時に起こされるのも、
皆(3人か4人)で、朝食を摂るのも、不満。
およそ可愛げがない。
まあ、そもそも客なんだから、
愛想を振りまく必要は、全くない、のだ。
「ハマダ」のオーナーのユージ(光石研)は
サクラのかき氷を食べて救われて、島に民宿「ハマダ」を
開いたそうだ。
と、いうことは、サクラはユージよりずうっと前から、
島に来ていたことになるね。
それで今は客を兼ねて「ハマダ」の従業員であるらしい。
詮索するのはやめよう。
常連のハルナ(市川実日子)が島の高校の生物教師で、
ほとんど毎日、遅刻してるのも、
かき氷を食べて、サボっているのも、
好きにさせておけば良い。
私には何の関係もない。
タエコが、嫌いなかき氷を遂に食べたり、
凄い美味そうな貰い物のロブスターが、
超美味そうでも、私のお腹に入るわけでないし、
「地球がなくなればいいと、思ってました」
と言う、タエコの悩みがなんであろうと、
世論等のビーチの海水のグラデイエーションが幾ら美しくても、
私に恩恵はない。
たぶん与論島に津波は来ないだろう。
地震も津波も、来るところには来るが、
来ない所には来ない。
ひととき、
親の介護も、
子供の引きこもりも、
治らないと言われた難病も、
産めないと宣告されたことも、
人と上手く付き合えないことも、
職場の上司に吐き気がすることも、
全て棚上げにして、
「ハマダ」にいるときは、
自由を満喫しよう。
そんな映画かしら?
荻上直子監督の「かもめ食堂」は奇跡の名作。
「波紋」は驚かされたけれど、
「まる」よりはずっと好き。「川っぺりムコリッタ」も
良かった。
もたいまさこさんが事実上引退と、書いてありました。
この映画では小林聡美より、
「メルシー体操」をするもたいまさこさんの
含み笑いに、魅了されました。
好き!!
すごく寂しい。
ウクレレじゃなくてマンドリン
ほんわかした、つかみどころのない映画だけど、こういう浮遊感のある白昼夢みたいな雰囲気は好きな方だ。もたいまさこの謎めいた微笑み、謎の体操、朝の突撃、全て意味不明なところがいい。期間限定のかき氷は、練乳あずき一択なのね。おいしそう。
海がすごくきれい。こんな場所で何もしないでボーっとできたら最高だな。生演奏のBGM付きで。光石研のマンドリンの、ポロポロつま弾く音が、何とも言えず良い。マンドリンの音の小ささがまたいい感じ。ただ、イメージとしては、南の海ならウクレレかなぁ。
めがねをかけた、選ばれし人々が、選ばれし場所で集う。自然発生的な小さなコミュニティ、またはとてもささやかなユートピア、ってところかな。ゆる~い感じがいいよね。ちょっと参加したい、というか、メンバーに選ばれたいなー。
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。
梅干しを食べましょう
出ている人皆めがね。
かと言って👓かけている人特有のとか、
何かの共通項なんてのはない、
多分、たまたま、思いつき?
小林聡美&もたいまさこ&光石研、
仲良しかなぁ、
他作品でも共演、
かもめ食堂、ペンションメッツァ?
もたいまさこさん100%常連。
いいところだなぁ〜、
沖縄かな?鹿児島?
与論島だった。
ミント色の海、素晴らしい❣️
カキ氷は暑い中で食べるべき❣️
という自論を持っておりますが、
本作でも証明された。
昨夜のバーベキュー食べたいな。
またまた朝食が美味しそう。
タエコさん、横目で見ながら、
結構です、って無理しちゃって。
ここに馴染みたくないから?
ハルナさんに送ってもらって行ったけど。
再び帰って来ちゃったら、
ヨモギさんがやって来た。
編集者ということは、タエコさんのお仕事?
飼い犬くん、絶妙な動き方で賢い。
こんなノンビリ?穏やか?な話でした。
タエコの浪漫飛行
ちょっとツライ
宿の主人はユージ(光石研)で飼い犬の名前はコージだった。 「U字工事かよ!」と突っ込んでしまった。
動画配信で映画「めがね」を見た。
2007年製作/106分/日本
配給:日活
劇場公開日:2007年9月22日
小林聡美(タエコ)
市川実日子(ハルナ)
加瀬亮(ヨモギ)
光石研(ユージ)
もたいまさこ(サクラ)
薬師丸ひろ子(森下)
「かもめ食堂」を見たので荻上直子監督作品を続けて見てみる。
市川実日子が市川実和子の妹だということは知らなかった。
旅客機で島にやってきたタエコ(小林聡美)は
携帯電話が通じないところに行ってみたかったと言った。
その島には宿が2軒だけあった。
ロケ地は鹿児島県の与論島だが、実際には与論島に宿は44軒あるらしい。
また、実際の与論島は携帯電話が使える。
4Gは使えるが5Gは使えないらしい。
宿の主人はユージ(光石研)で飼い犬の名前はコージだった。
「U字工事かよ!」と突っ込んでしまった。
タエコはユージや、カキ氷屋のサクラ(もたいまさこ)や高校の生物教師ハルナ(市川実日子)
にいろいろなことを勧められるがすべてに
「結構です」と言って、拒絶していた。
島で何もすることがないタエコは飽きてきていた。
、「ここには観光をするところなどない」ユージとサクラに言われた。
この島に来た人は何をしているのか尋ねると、
ユージは少し考えて「たそがれる」と答えた。
翌朝タエコはまたサクラに起こされた。
タエコは少し怒って「ほっといて欲しい」と伝えると、
サクラはニコニコしながら部屋を出て行った。
ユージの宿がいやになったタエコは島にあるもうひとつの宿「マリンパレス」に向かう。
メルシー体操の音楽で朝の眠りを妨げられるのも一因だった。
マリンパレスを見たタエコは数分後にはマリンパレスを後にした。
ここにはいられないと思ったのだろう。
しかし、ユージの宿に戻る足がない。
延々とスーツケースを引っ張りながら歩き続ける。
何時間も歩き、そして座り込んだ。
「朝ごはん」食べてくればよかった。
そこに、3輪自転車に乗ったサクラが姿を現した。
自転車の後部に乗ったタエコ。
心境に変化があったのだろうか、
スーツケースは置いていく。
スーツケースを置いてきたが、
そのことがきっかけで大切だと思っていたものが
実は手元になくても生きていけることに気付き、
心がほぐれていく一助となった。
タエコはサクラとユージの関係が気になった。
ハルナは「ものすごい関係」と、よく分からないことしか言わなかった。
タエコを追ってヨモギという男(加瀬亮)が島に現れた。
「ここがよく分かったね」と言うタエコに、
「何よりも先生のことを思っているから」とヨモギは冗談を言った。
翌朝タエコはメルシー体操に参加していた。
彼女は楽し気にメルシー体操を踊っていた。
島から帰るタエコ。
眼鏡が飛ばされても「まあ、いいか」と思えるほど、気持ちが楽になっていた。
「めがね」は2008年2月のベルリン映画祭では、
パノラマ部門に参加し、日本映画初のマンフリート・ザルツゲーバー賞を受賞している。
妻と島に行って、焼肉と伊勢エビを食べたいと思った。
もちろん、ビールも。
エンディングの歌は、
「これは絶対大貫妙子だろ」と思ったし、その通りだった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
与論島
春の海 ひねもす のたりのたりかな
僕は一点をぼーっと見つめて
「たそがれる」のが得意だ。
だから【ハマダ】に宿泊して
おいしいごはんをみんなで食べた後は
メルシー体操をさくらさんと踊って
そのまま海に残り、眺め、黄昏たいと思う。
春の海 ひねもす のたりのたりかな
(春の海は一日中うとうとするなあ)
喉が渇いたら、さくらさんのかき氷。
僕は詩でも書いて渡そうかな。
ゆうじさんに言われてみたい。
「才能ありますよ、ここにいる才能」
ハマダに吹き抜ける春風。
とれたての野菜、蒸したばかりのぷりぷり海老。
夜はビールを飲みながらのんびりBBQ。
この海の街の暮らしを書けば書くほど
現実はどうしてもこんなにも
あくせくしてるんかなあ…、って。
「いくら真面目にやっても休憩は必要です」
ハマダには行けなくても、休憩はしよう。
色々と詰め込んだトランクをそのへんにほっぽって。
たそがれの九十九●浜 M●KE
僕もかき氷は苦手。
何で甘いものをかけなければならないか?
イデオロギー的には、アンチ社会主義って思う。そう思われたくなくば、マリンパレスは余計なサイドストーリーだと感じた。
コミュニストに対する対義語ではないが、差別的な意味を
淘汰させたボヘミアンだと思う。かなり、偏見のあるプロパガンダ映画に見える。シュールなつげ義春先生の話のようだが。
いずれにしても、郷に入れば郷に従えだね。
追記
沖縄っぽい場所で、サ●ポロビールはどうかなぁ?
追追記
かき氷が一番似合わない場所でかき氷を食する。しかも、かき氷と言うよりも冷たい砂糖水って所だろう。
製氷する時、電力が必要ですからね。そんな南の島に製氷屋なんかあるわけ無いじゃないですか。演出家は千葉県人のようだから、『たそがれの九十九●浜』って事だね。
繋がりました。『たそがれ●九十九里浜』 MIK●ですよ。猫で整いました。
多分、ドイツ語の詩だと思うが、字幕つけてくれって付け加える。
観てるとお腹が減る
荻上監督作品初心者の率直な気持ち
『波紋』で初めて出会いWOWOWでちょうどタイミングよく『川っぺりムコリッタ』で「ふむふむ」感心してこれまでノーマークだったこと後悔しながらずいぶん前に録ってあったDVDを探し鑑賞!
荻上監督じゃないと撮れない映画、空気感だと思います。まだ3本観ただけの初心者ですが、本当に他の作品も観てみたいと心から思います。
いいですね、『川っぺり〜』でも感じましたが、お腹が本当に空いてくる食事のシーン、フードコーディネーター飯島奈美さんの力量にも脱帽です。
階段を転がり落ちて尾美としのりさんと入れ替わった頃からとてもいい女優さんだと思っていた小林聡美さん、この雰囲気はこの人だよな〜のもたいまさこさん、お二人に荻上監督が重なって素敵な作品になりました。
『波紋』でのダメダメオヤジとは違って心優しい宿主の光石研さんも素晴らしい役どころ、もたいさんと共に冤罪を晴らすべく頑張った加瀬亮さんも主人公を『センセイ』と呼び「果たしてどんな関係なの?!」と思いますが、そんなことはどうでもよく感じる不思議な感覚の映画です。(市川実日子さんも不思議な立ち位置でしたが)
名作『かもめ食堂』や『彼らが本気で編むときは、』がまだ残っていると思うとワクワクが止まりません!
やっぱりコレが好き
何がいいじゃなく、何かいいなと思う作品
心の中に染み通るような、暖かさが残った。
次の日になってより暖かさが感じられる作品は珍しいと思う。
スローライフが流行って久しいけれど、そういう言葉でまとめてしまいたくないような、ゆっくりとマイペースに物語は進んでいった。
自分ならかき氷のお代を何で払おうかなぁと考えて楽しくなってしまった。
こんな生活、1ヶ月くらいしてみたいと思う。
毎日出されるお食事の暖かさ、こんなに食べるシーンの多い映画も珍しいかもしれない。
メルシー体操、覚えたい。
癒されて眠くなる
テーマは違和感?
荻上直子ワールドだからいつもの仲間内での虚構なのは致し方ないが美しい自然はおまけで、まるで変人たちの舞台劇、犬や猫、山羊など動物をただ添えるのはアクセサリーの感覚なのでしょう。「かもめ食堂」も癖の強い人物ばかりだったが何となく理解はできたのだが本作は作り物感が拭えない、あえて違和感に臨んだようです。
只管のんびり感をだそうと不自然な演出が興を削ぐ、過干渉かと思ったらほったらかし、もたいさんの風貌でホラーモドキの芝居をさせているが、笑えない。
私事だが舞台となる与論島は何度か訪れた、サンゴ礁に囲まれた美しい白砂とエメラルド・グリーンの穏やかな海、夜ともなれば空には満天の星、あれほどの流れ星を間近に観たのも初めてだった。サンゴでできた島なのでハブもいない。近年は観光がメインだがサトウキビと漁業が主な産業、若者の多くは本土に働きに出ているそうだ。島の人も純朴で優しい、若い頃は民宿にも泊まったが主の漁師さんが時々船に乗せてくれた、潜れば眩いばかりの熱帯魚やハリセンボンの愛嬌ある顔に癒された、採れたてのシャコ貝をごちそうになった、醤油はくらげにさされたときにも効くと言っていた。いわゆる観光地とはかけ離れたもてなしに胸をうたれたものです。
人は様々だが与論島は黄昏たくて行く所ではないでしょう。感性の違いなので良し悪しは言えませんがあの美しい島に作り物感の強い人物を持ち込んで何を描きたかったのでしょう。
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