「ひと夏の経験」サイドカーに犬 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
ひと夏の経験
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この映画はひとりの30歳の女性のターニングポイントとなった小学4年生の夏の話です。
山口百恵の話題が映画に出て来たので、このレビューの題名はこれにしました。
この映画は続けて2回見ました。一度目は子供目線、二度目は大人目線で観れて、まったく違った角度から見れるおもしろい映画でした。
映画から主張のようなものを感じなかったので、鑑賞後は物足りなさも感じて、何か見落としてしまったように感じました。
見応えを求める人には不向きだと思います。
最大の魅力は父親の愛人の洋子だと思います。裏表がなく豪快で、ザバサバしていて、家出した母親の代わりに愛人の子供にごはんを作りにいく話なのにまったく悲壮感がないのがすごいところだと思います。
主人公の子供目線で作られているので、子供が分からない謎の部分は謎のままなところもいいと思います。
洋子さんの過去や仕事などを含め、家に来てるとき以外の様子がまったくかかれてなくてどういう人なのか、なぜ愛人になったのか分からないままでした。
洋子さんみたいな女性なら、何もこんな男性を選ばなくても…とも思いましたが、少しだけこの父親の魅力も分かりました。
題名がなぜ、サイドカーに犬なのか考えましたが、深い意味があるようでまったくなさそうで謎です。
でも、豪快な洋子と愛人の父親との関係の主導権が完全に父親にあるなと思いました。
上下関係にはないが主導権は人間で洋子はあくまでも犬ポジション。次期妻の位置には座れないってことを表してるのかな…、考えすぎだと思いますが。
ふたりがなぜ、別れたのか私には分からなかったです。
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