名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)のレビュー・感想・評価
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アン・ボニーとメアリ・リード
2007年公開作品
劇場版コナン11作目
ジョリーロジャーとは海賊旗
監督は『名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)』『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』『名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)』『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』の山本泰一郎
脚本は『ゴジラ 2000 ミレニアム』『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』『まだまだあぶない刑事』『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』『さらば あぶない刑事』の柏原寛司
粗筋
私立探偵毛利小五郎はパズルの賞金でバカンスを楽しむため神海島に訪れた
娘の蘭と蘭の友人の園子そして少年探偵団と阿笠博士といつものメンバーを引き連れて
神海島は古代遺跡「海底宮殿」が発見され有名になった島
さらには女海賊アン・ボニー&メアリ・リードが財宝を隠したという言い伝えもあった
少年探偵団は地元観光課が考案した宝探しゲームを楽しみ蘭と園子はスキューバダイビングを楽しんでいた
そんな矢先にスキューバダイビングをしていたトレジャーハンターの1人が鮫に襲われ島の診療所で手術の甲斐なく亡くなった
コナンは証拠品から事故ではなく殺人と推理
島にやって来たトレジャーハンターは財宝強奪に殺人を繰り返す国際指名手配犯だった
2人の女海賊が隠した財宝をめぐりトレジャーハンターは蘭と園子を誘拐される
宝探しに2人を利用し安全に道を進めるため
トレジャーハンターが島の施設から盗んだ銃と剣は最後の関門の岩戸の鍵だった
脚本は前回に続き柏原氏
2025年現在劇場版コナンで彼が脚本を担当したのは前作と今作のみ
ルパンと峰不二子の覆面を被った強盗団二人組が登場するが96年公開モンキーパンチ監督の『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』の脚本も柏原氏が務めている
2009年には金曜ロードショーで特別企画『ルパン三世VS名探偵コナン』が放送されたが企画がスタートしたのはこの作品が公開された2007年
それもあってのちょっとしたお遊びだろう
緊迫感溢れるカーチェイスだがあの覆面二人組のせいで何故か微笑ましい
最初の方で毎回恒例の作品解説だが今回はだいぶ違う
特に違うのは鈴木園子が解説付きで登場すること
これはアン・ボニーとメアリ・リードを意識したものだろう
前前作は毛利小五郎活躍回だが今回は鈴木園子活躍回?
毛利親子と違い格闘技の腕に覚えがあるわけじゃないからね
それでも過去の劇場版ではさほど出番がなかった作品もわりとあり今回は松井菜桜子も御満悦だったに違いない
前回は降板した円谷光彦役の大谷育江が復帰
神海島のモデルは伊豆諸島の神津島らしい
国内の島なのは灰原哀の発言でもわかる
沖縄ではないなとは感じ取った
おそらく伊豆か小笠原だろうと
小笠原は遠すぎるから伊豆が無難
今回の映画でアン・ボニーとメアリ・リードという女海賊の存在を知った人も多いはず
ちなみに海賊行為で逮捕され死刑判決を受けた
妊娠してることを理由に刑の執行は延期
1人は病死だがもう1人ははっきりしていない
女海賊なんてSFCの世界だけかと思ったが実際にいたのね
海賊船で脱出する一連のシーン好き
トレジャーハンターの1人を殺害し残り2人をライフルで銃撃したのは神海島観光課長の岩永城児
財宝のありかを島の観光客に解いてもらい自分が宝をせしめるために
人殺しも厭わないプロのトレジャーハンターは邪魔だったのだ
推理ショーを期待した人たちには肩透かしだろうけど娯楽映画としては悪くない
声の配役
黒ずくめの組織に飲まされた毒薬・APTX4869の副作用で小学生の姿になってしまった「東の高校生探偵」工藤新一の仮の姿の江戸川コナンに高山みなみ
新一の幼馴染かつガールフレンドで関東大会で優勝するほどの空手の達人の毛利蘭に山崎和佳奈
蘭の親で警視庁捜査一課の刑事だったが訳ありで探偵に転職したものの推理に関してはとんだポンコツでコナンのおかげで「眠りの小五郎」として名を馳せている毛利小五郎に神谷明
蘭の同級生かつ幼い頃からの親友で鈴木財閥の令嬢のわりにはとても気さくな鈴木園子に松井菜桜子
コナンの本来の姿で高校生探偵の工藤新一に山口勝平
元黒ずくめの組織の一員かつAPTX4869の開発者で姉が殺された事に反発しコナン同様に薬の副作用で小学生の体になり脱走しコナンらに合流した灰原哀(宮野志保)に林原めぐみ
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部の目暮十三に茶風林
コナンや少年探偵団のためにユニークなメカを無償で開発提供してくれる発明家で灰原哀の保護者の阿笠博士に緒方賢一
天真爛漫な少年探偵団の吉田歩美に岩居由希子
鰻が大好物な少年探偵団の小嶋元太に高木渉
3人の中では1番頭が良い少年探偵団の円谷光彦に大谷育江
警視庁捜査一課の刑事かつ警部補でジャーマンスープレックスを見事に決めるほど格闘技に長けていてトップレーサーなみの高度な車の運転技術もあり洞察力も鋭い佐藤美和子に湯屋敦子
警視庁捜査一課の刑事かつ巡査部長で佐藤刑事と交際中だが彼女の初恋の人がルパン三世だと知る高木渉に高木渉
警視庁捜査一課のキャリア組警部の白鳥任三郎に井上和彦
神海島観光課長の岩永城児に堀内賢雄
ダイビングインストラクターの山口喜美子に倉田雅世
神海島のダイビングショップ「GROTTO」の経営者で美馬の姪の馬淵千夏に大本眞基子
国際指名手配犯のトレジャーハンター3人組のリーダー格で長髪バンダナ髭面の松本光次に中田譲治
国際指名手配犯のトレジャーハンター3人組の1人でパンチパーマにチビデブの伊豆山太郎に神奈延年
国際指名手配犯のトレジャーハンター3人組の中では1番の長身で海底遺跡を調査中に鮫の群れに襲われ病院で手術を受けるも出血が酷く息を引き取る田山資悦に黒田崇矢
平和な島で事件馴れしていない神海島に駐在している老巡査の上平に稲葉実
民宿「神海荘」経営者かつ漁師で馬渕千夏のおじの美馬和男に穂積隆信
神海島のホテルマンに田中一成
鮫に襲われた田山を手術した神海島にある診療所の医師に岡和男
神海島の居酒屋「うみ」の女将に片岡富枝
観光館で少年探偵団が見ていたオーロラビジョンのアナウンスにフリハタ
カーチェイスに驚くコンビニの店員に早水リサ
ルパン三世の覆面を被り車で逃走する強盗犯に黒田崇矢
強盗犯を追跡する高木刑事と通信を交わしていた警察無線の警察官に廣田行生
シリーズの中でも異色だが、いつもより物足りない!!
いつになく海に近く、夏らしいコナンです。海外の女海賊を絡めてシリーズの中でも異色作だと思いますが、面白くなりそうでならない時間が続きます。キッド等も出てこず、事件も物足りなく感じます。
40点
映画評価:40点
まずアトランティスを彷彿とさせる舞台、背景に
私は心が踊って仕方ありません!
そこに眠る秘宝を探しに
トレジャーハンターが来ていたり、
地元の人が介入してきたりと、
ワクワクする展開で期待が膨らみます。
………だったのですが、
どうにも思っていた進展とは違いまして、、
まず海底遺跡がメインではなく海賊がメイン。
そこは別にいいんですけど、
その伝説の海賊は女海賊の二人組で、
互いに背中を預け合って闘っていたというのが
今回の粋ポイントになりそうな進行だったのですが。
要所、要所で
蘭と園子が一緒に戦いシーンがあるのですが、
それが全然ダメ。
園子が人質になったり、
腰がひけていたり、足を引っ張ったり、
いつもの劇場版なら、それが普通ですけど
こと今回のストーリーに関しては
もっともっと格好良い園子が見たかったというのが本心。
そして語られてこなかったであろう
二人の友情を教えて欲しかった。
あと最初の殺人事件の犯人も確定されず、
何が解決なのかよく解らない流れで終わりました。
終わり良ければと言いますか、
終わりが悶々とすると全部悶々としますね。
ps.島の人たちはとても良かった。
【2022.6.30観賞】
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《過去作オススメランキング》
※主観です。
①瞳の中の暗殺者
②天国へのカウントダウン
③時計じかけの摩天楼
④14番目の標的
⑤水平線上の陰謀
⑥銀翼の奇術師
⑦ベイカー街の亡霊
⑧世紀末の魔術師
⑨迷宮の十字路
⑩紺碧の棺(New!)
⑪探偵たちの鎮魂歌
少し地味な感じはあれど正統派な面白さ!
コナン劇場版はだいたい抑えてるつもりだけど、本作はちゃんと観たことなかったなーと思いこの度視聴。
評判あんまり良くないみたいだけど、個人的には面白かった。
少年探偵団メインで謎解き要素もちゃんとあるし、蘭&園子ペアの見せ場もあるし、ラスト海賊船での遺跡脱出シーンは派手だし。
サメパニック映画的な要素もあるし(?)
ただ個人的には心に迫る印象的なシーン(思い返した時に熱いぜ!となる好きなシーン)がなかったのと、登場人物の人間関係が狭かった気がするので、劇場版の中では地味な感じがするのは否めなかった。
あと本作も珍しく人が死ななかった作品なのね。
背中を任せられる絆!
名探偵コナン(映画)シリーズ第11作。
レンタルDVDで鑑賞。
原作は未読、テレビシリーズは最近ご無沙汰です。
南の島、海底神殿、海賊の財宝…これだけ揃えて面白くないわけが無い!―脚本が柏原寛司なだけにセリフも味がある…
「インディ・ジョーンズ」シリーズの如き謎解きが秀逸でした!―実在の女海賊を絡めた壮大な暗号解読が楽しめました。
蘭と園子の友情が素晴らしい…
お互いに背中を預け合える絆…。そして、絶体絶命のピンチに駆けつけてくれたコナンくんのカッコ良さったらない…
※修正(2022/04/15)
タイトルなし(ネタバレ)
個人的には園子は財閥の立場を利用してうまいことサポートする後方支援者の立場であるしあってほしいと思ってました。そのせいか蘭の背中を任されるのが園子という図にはあまりピンとこなかった。
やっぱり個人的に、黒の組織だとかキッドとか服部とか、普段はあまり登場しない素敵なキャラを映画で見たいという欲があります。
謎解きやアクションもこれといった熱い見所もあまりなく、今回は物足りなさを感じた。
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