「雪平夏見、ステレオタイプな事件」アンフェア the movie 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
雪平夏見、ステレオタイプな事件
検挙率ナンバーワンでシングルマザー。
警視庁の敏腕女刑事の活躍を描いた、篠原涼子主演の人気フジTVドラマの劇場版第1弾。
TVドラマは未見。10年以上前に、レンタルか地上波放送で一度だけ見た記憶あり。
改めて見ても、とにかく篠原涼子を見る為の作品である。
そのカッコ良さ、美しさ!
一貫してクールで少々クサく芝居掛かってる感じもあるが、男勝りな役柄が合う。
テロリストに占拠された警察病院の感染病棟に閉じ込められた愛娘を助ける為にボロボロになりながらも。ヒロイックな姿と母の愛。
絶体絶命の状況に追い込まれても、決して諦めない。
白シャツが濡れ、黒ブラジャーが透けて見えるセクシーショットも。
篠原涼子の魅力をたっぷりと。
公開時TVドラマのファンだけじゃなく、篠原涼子のファンだから見たかったという声も非常に多かった事を記憶している。
今も圧倒的な人気で第一線で活躍し続け…いや、さらに留まる事を知らず、本当に人気のある女優になったなぁ、と。
さて、話の方は…
先にも述べた通り、テロリストがある警察病院を占拠。警察に対し、隠し金80億円を要求。支払わなければ、この病院に管理されていた高い致死率のあるウィルスを東京にバラまくという。
…あれ? 『ザ・ロック』のパクり…?
巻き込まれた主人公。
最愛の人物が危機に。
協力者、内通者、裏切り者…。
事件の裏には、真の首謀者が…。
先日見た『AI崩壊』と設定はほとんど同じ。日本映画は10年以上前から進歩してない…?
警察上層部の腐敗。
それに恨みを持つ“元”の復讐。
フジTV作品なので『踊る』やその他と被る要素もちらほら。それにしても警察上層部がテロ首謀者よりヒール。これはリアル? 過剰?
何処かの化学研究施設ならまだしも、警察病院にこんな恐ろしいウィルスが管理されてるものか…?
真の首謀者も何となく分かる。
TVから映画になってスケールの大きいアクション目白押しかと思いきや、今一つ不発のアクション続き、サスペンスもあまり盛り上がらない。
涙を誘うようなシーンの演出も過剰過ぎ。
ステレオタイプやツッコミ所は多々。
つまらなくはないけど、やはりファンムービー。
昔見た時も思ったけど、篠原涼子さえ見れれば。
一番の“アンフェア”は、公開時完結編と謳われながら、ラストシーンは何やら謎を残し、その後映画が2作も続いた事!
毎度どうもです!
この作品はテレビシリーズを見ずに映画館で観たのですけど、ちょっと面白くなってシリーズを全部見てしまいました!(笑)
続編とか、元夫も絡んできてドロドロになってきたので飽きちゃいましたけどね・・・