劇場公開日 2007年3月17日

アンフェア the movie : 映画評論・批評

2007年3月13日更新

2007年3月17日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにてロードショー

セクシーでカッコいい雪平は相変わらず

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篠原涼子扮する主人公・雪平夏見は、検挙率ナンバーワンの女刑事ながらも、すぐに犯人に発砲するようなエキセントリックな面も持ち、またバツイチで、一人娘は夫がひきとるという妻として、母としては失格気味な人間っぽさがミソ。篠原は「有頂天ホテル」の娼婦などと同様、人とは少しちがったベクトルでも決めたところに突き抜けて行く強い女性を演じさせると見事にハマる。TVシリーズで話題だった全裸の目覚めシーンは封印されたが、ずぶ濡れの白いシャツで戦う雪平もセクシーでカッコいい。

劇場版ではストーリーも殺人ミステリーから格段にスケールアップし、敵は警察の裏金を狙うハイテク・テロリスト軍団。もはや事態は雪平の一発の銃弾では解決できないレベルとなった。その演出はいたってクール。登場人物は皆ポーカーフェイスのエリートだ。複雑な過去を抱えた公安部管理官の江口洋介も、元SATの経歴を持つテロリストの椎名桔平も、極めてミステリアス。この2人の知的な対決はやはりゴージャスでスリリングだ。さらに誰と誰がつながっているのか分からず、誰もが疑わしいシチュエーションはTVシリーズからの見どころ。その中で雪平は唯一確実に信じることのできる最愛の娘を奪還すべくダイ・ハードな闘いを挑む。熱血刑事のいない低い温度の中、雪平と娘の絆だけが静かに熱い。

雪平夏見の最後の事件、顛末はエンドロールの後に明かされる。最後までキッチリ見届けて!

(渡辺いさ子)

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