ラッキーナンバー7のレビュー・感想・評価
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スッキリする!
オチも伏線もちゃんとしてて、スッキリして見終われる!
主人公が人違いから始まってどんどん事件に絡んでいく事に、抵抗した感じがなかったからあっさり進んで行くのかなと思ったけどラストの展開で納得!!
善い猫と悪い犬、謎々ノワール・バイオレンス
冒頭から銃殺事件、とにかくやたら人が死ぬ暴力映画だと思ったら、カメラは人違いからマフィアに脅され刑事に殴られ理不尽な殺しまで押し付けられる不運な青年を追ってゆく。
青年は知人のニックフィッシャーに間違えられるが名前はSlevin Kelevraらしい。
それにしても豪華俳優陣、2大勢力のマフィアのボスにモーガン・フリーマンとベン・キングズレー、悪徳刑事にスタンリー・トゥッチ、そして謎の殺し屋グッド・キャットにブルース・ウィリス。
劇中でもチャールズ・グレイなど007の悪役に話が及びますが本作も、確かに大物としての貫禄は十分ですが妙に人間味が邪魔します、もっと極悪非道の悪党然とした俳優さんの方がやっつけ甲斐があったでしょう。R15+指定ですがB級映画と違って濡れ場はありません、やたら人が死ぬからという指定です。
一応、謎々映画なので詳細は観てのお愉しみですが多少ネタバレご容赦。
原題のLucky Number Slevinは八百長レースの競馬馬の名前、邦題の7は馬番でした。
青年のSlevinは馬からとった偽名ですしKelevraというのはヘブライ語(ユダヤ人)で「悪い犬」だそう、殺し屋がグッド・キャットですから手の込んだひっかけを仕込んだものですね。
道理で…
ジョシュ・ハートネットが怖いマフィアのボス二人から脅されているのに、どこか余裕でスカしてる態度をしていたわけだ。何となく、あの息子なのではと思っていたけど。殺し屋ブルースが育てたとは。冷徹な感じがしていて、報酬もないのに実は復讐にも手を貸す、優しいところあるんだな。刑事が母親殺しとは分からなかった。
せーのっ、ダニエル・クレイグ!もう一度・・・せーのっ、ピーター・セラーズ!
シャッフルしすぎです。『ブラックダリア』で鼻を折られたまま出演したんじゃないかと思えるほどのジョシュ・ハートネットが痛々しくて、ついついその不運な男に同情しながらストーリーを追ってしまいました。不運な男の代表格といえば『ダイハード』のブルース・ウィリスなのですが、今回は殺し屋なので不運ではありません。そのブルース・ウィリスが時系列をシャッフルされたかのような映画『パルプ・フィクション』に出演しているからなのかどうかはわかりませんが、今作でも数件の暗殺シーンをシャッフルしてミステリアスに仕上げていました。
とても豪華な俳優陣。モーガン・フリーマンやベン・キングズレーを贅沢に起用するくらい金銭的余裕があるのなら、『パルプ・フィクション』繋がりでジョン・トラボルタもどこかで起用すればいいのにと思ったのですが、彼は『ラッキー・ナンバー』という映画にも出ているので混乱を避けるために外されたのかもしれません(妄想です)。
ポール・マクギガン作品としては、同じくジョシュ・ハートネットが出演している『ホワイト・ライズ』のほうが面白かったのですが、こちらラッキーナンバー7もなかなか凝っていました。数字の7が謎を解く鍵だとばかり考えていたら、途中から主人公の名前を連呼し始めるんだから、邦題にやられちゃいました。種明かしも進むにつれ、20年前の少年の姿を思い出して納得してしまう。時系列通りにプロットを考えると全然面白くない内容なのに、上手くシャッフルされちゃいました。最後には「上手い!」と膝を叩いてしまうくらいでしたよ。
【2007年1月映画館にて】
予想以上に。。。
予備知識なしで見始めたらモーガン・フリーマン、ベン・キングズレー、ブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、とまぁ豪華メンバーの名前がぞくぞくと。なぜ話題にならなかったのかなぁ?なんて思いながら見たら、、、面白かったです。劇中「北北西に進路を取れ」が話題に出てきて、にやり。ジョシュ・ハートネットってハンサムなのにあまり人気出ないですね。ちょっとブラピに似てると思ったのは私だけでしょうか。それにしても「バンテージ・ポイント」といい、本作品といい、アメリカ映画って子供を殺すのはご法度なんですかね?「バンテージ・・・」のほうはテロリスト、本作品はプロの殺し屋で双方とも大人はあっさり殺すのに子供は???まぁ、そこが通らないと本作品、話が通らないんだけど。
不運な男の描いたシナリオ
仕事を無くし、シロアリに家をやられ、彼女に浮気され、強盗にバッグを盗まれ、さらに人違いでギャングに他人の借金の返済や殺人を命令され、さらにさらに自分の命も狙われるという、ジョン・マクレーン以上に不運すぎる男の話。
それでも殺人や借金の返済を引き受けちゃうし、逃げるそぶりは無し。明らかに疑わしいんですが、やっぱりこれは復讐をなしとげるために彼とパートナーによって練られたシナリオ。
あの刑事が絡んでくることも計算通り。
ルーシー・リューと恋に落ちるのはシナリオ外でしたが、彼女の命を守るところは狙い通り。相棒の癖を知り尽くしているからこそですね。
冒頭の駐車場・オフィス・空港での殺人、カンザスの激震、ベッドサイドの電話などの伏線も後半で一気に収束してスッキリしました。
でも、あまりにも冒頭に詰まっていたので、DVDですぐに見直しました。
ダニー・アイエロはレオンやプレタポルテで見て以来で、オープニングに名前が登場したときは楽しみだったんですが、すぐに殺されたので、残念。
ブルース・ウィリスはどの映画でも銃の構え方が同じですね。
最後に、原題の『Lucky Number Slevin』も邦題『ラッキーナンバー7』はネーミングがイマイチです。
私はあまりネーミングセンスは無いですが、『Returns』なんてどうだったんでしょう?
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