リトル・ミス・サンシャインのレビュー・感想・評価
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よくできたアメリカコメディ
オリーブが居るからきっと大丈夫
家族に色々いるのも良いもの
人には多様性が求められると言うけれども、多様性はそれぞれが内に秘めているものなのだと思う。
しかし自分を表出させるとなると人は受け入れていないものを出す事はできないのであり、多様性は何も受け方に偏るものでもないのではないかと思う。
言葉一つもそこに何を込めれるのか、受け入れる事ができていてもその発信する言葉に多様性を含める事ができるのかでその言葉の形は変わる。
ただ言葉に多様性を含ませる事が必ずしも正しいわけではない、言葉は発信の仕方次第で人を傷付けるものにも救うものにも変わる、その選択をできるのも多様性ではないだろうか。
多様性は器だけを指して言うのではない、器だけを広げればそこから出るものに多様性が含まれるのではない。
笑えて幸せになれるロードムービー
負け組家族がおんぼろバスで1120キロの旅に。
リチャードはすべてにおいて「負け組」「勝ち組」で括り付ける偏屈思想の持ち主。
いつもダンナさまの言動に飽きれながら子供達を愛する妻シェリル。
空軍のパイロットになることを祈願して9ヶ月間の無言の誓いを守り抜いているニーチェを敬愛する長男ドウェイン。
末娘のオリーブは子供のミスコンでに優勝する事を夢見ている。
老人ホームを追い出され、同居しているヘロイン中毒のリチャードの父。
この家族に仲間入りしたのが、シェリルの兄であるプルースト学者でゲイのフランク。
このバラバラ家族、末娘オリーブがカリフォルニアで行われるミスコンの出場資格を得た事から一家でカリフォルニアまでの旅にでる。
しかもぼろぼろのワーゲンのバスで。。。。
特に長男ドウェインと彼の叔父であるフランク…フランクはドウェインの気持ちをちゃんと知っています...この2人のさりげない交流が好きです。
子供に接する親の態度はとても大事なことです。
子供の多感な時期にしかも特殊な一家が長旅に出る事は子供の人生に置いて大きな出来事だろうな…
なんてすっかり映画に入り込んでいました。
映画の中の家族感がリアルなのか現実離れしているのかという感覚はなんとなくジョン・アーヴィングの小説の世界みたい。
長男ドウェインがフランクに言った「飛ぶなら自分で飛ぶ」と言うシーンが清々しい気持ちになった。
少し行き過ぎてるけど妙にリアル
ファミリードラマのエッセンスを凝縮して、それでいてありきたりじゃなく斬新で奇想天外なアイデアが詰まっている。
平凡だけどうまくいかない…まさに『現代に生きる悩める家族』がアビゲイル・ブレスリン演じるオリーヴのピュアな心によって少しずつ一つになっていく様をユーモラスに描いている心温まる作品。
アビゲイルの演技はまさに「リトル・ミス・サンシャイン」で素晴らしかった。
少し行き過ぎてるけど妙にリアルなストーリーを書いたマイケル・アーントの脚本もセンスに充ちている。
こういう作品が出てくるからこそインディペンデント作品は見逃せない。
「人生の勝ち組になるには!!」と熱く語るリチャードの授業には指を折って数えられるほどの人数、恋人の生徒を奪い取られたゲイのフランク、色弱でテストパイロットになる夢が叶えられないドウェイン、明らかにレベルが違いすぎるコンテストに出場したオリーヴ……
だけどそれがどうした!!そう思わせてくれる作品。
「負け犬って言うのは、負けるの恐れて挑戦しないやつのことを言うんだ。」作品のテーマが凝縮された一言。
新鮮な気持ちではないですが
最後にやられる!
ポール・ダノが鬱屈した思春期の青年を好演
ビューティコンテスト優勝を目指すぽっちゃり体型の女の子オリーブと、彼女をサポートする家族たちのロードムービー。最初はバラバラだったファミリーが、旅する過程で気持ちをさらけ出し絆を深めていく。
ちょっとしたセリフがすごくおかしくて、DVDで何度も見ているが、そのたびにすがすがしい気持ちになる。長男役のポール・ダノが、鬱屈した思春期の青年を好演。
心地よく泣ける
この映画のDVDは墓場まで持っていきます。
レンタルDVDでも超人気で、長い間貸し出し状態が続いていましたが、このたびやっと我が家に到着!早速、妻と見ました。なぜかR指定(17歳以下は保護者同伴。ちょこっとコカインが出てくるからですかね。)というこの低予算ファミリー・コメディ映画。オスカーにも作品賞含め4部門もノミネート、最近のうわさでは作品賞第一候補???オスカー授賞式の前に見たかったので、ラッキーでした。(結局、アラン・アーキンが助演男優賞、そして脚本賞を受賞!)
内容ですが、まじで、素晴らしい!やばいです。私が映画が好きで3度の飯より映画という理由は、2時間という時間を感じさせず、泣かせたり、笑わせたり、びっくりさせたりという映画に時々出会えるからなのですが、この映画はまさにそれです。お墓にDVD持って行くとしたら?と言われたら、真っ先にフェリーニのLa Stradaー道ーとスターウォーズ帝国の逆襲という、かなり偏った映画ファンである私のお墓リストに入る1本です。きっと、これからも何度も見ると思います。
簡単なあらすじとしては、一家全員がだめだめな負け犬一家。本当にだめなんです。だめっプリが見事なくらいです。彼らが娘のジョンベネちゃんを思い起こさせるビューティーコンテスト会場の西海岸までぼろ車でドライブというロードムービー。絶対におすすめ。この映画を見ていないあなたは幸せです。なぜなら、これから至福の1時間40分が待っているから・・・。
僕らの心を照らすのは誰かの笑顔
なーんて、とっても恥ずかしい見出しを付けてしまったが、本当にそう思ったのだから仕方がない。それぞれに問題を抱えたいびつな家族が、ミスコン出場に夢を賭ける健気な少女(メガネっ子+幼児体系でお腹はポッコリw)の奮闘と笑顔に励まされ心を一つにしていく様は、所々で爆笑しつつも、心が温かくなること間違いなし!
何より練られた脚本と、「シックス・センス」のトニ・コレットに、今やあのスティーブ・ブシェミの領域に近づいたのではないかと思われる「恋愛小説家」のグレッグ・キニア、そして「40歳の童貞男」で名を上げたスティーブ・カレルなど、実力派キャストのアンサンブルが素晴らしい。
中でもヘロイン中毒で、「F●ck!」と、連呼するアラン・アーキン扮する爺さんが最高。彼が巻き起こした、とある事件をきっかけに、物語が大きな変転を迎えるのだが、その最後に待ち受けているカタルシスがあったからこそ、全米で口コミで大ヒットしたのだと思う。
最後に付け加えると、劇場を出る人々が、皆イイ笑顔をしていた。きっと、みんな「リトル・ミス・サンシャイン」とその家族にエネルギーをもらったのだろう。僕らの心を照らすのは、つまるところ誰かの笑顔だと思うのだ。
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