劇場公開日 2006年12月23日

「『カメラを止めるな』の劇場を後にしながら、ふっとこの映画が浮かびま...」リトル・ミス・サンシャイン 雨丘もびりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0『カメラを止めるな』の劇場を後にしながら、ふっとこの映画が浮かびま...

2024年2月4日
PCから投稿

『カメラを止めるな』の劇場を後にしながら、ふっとこの映画が浮かびました。
ぜんぜん内容違うけどw、私にとってはどちらも、転がり続けるすばらしさの映画。

【ポンコツ家族のどたばたロードムービー】
Keep on 不安定。
フーバーさん家では、良いことも悪いことも長続きしない。
Happyな家族のムードも、居心地悪い気まずさも、オリーブのダイエット宣言も(^^)。

誰かが、エラそうに持論を押し付けると、盛大なオナラで茶化される。
誰かが、自分にがっかりしてふさぎ込んでいると、力強く励まされる。
激しいケンカが始まれば、車がコワれてみんなで押すハメに。
そのままうやむやに仲直りw。

ガの強い一味wが、人としての完成に至らずゴタゴタと変化し続けてゆくサマは、Rock N' Rollのように有機的でエネルギッシュ。
成長しない、変化し続ける。この気楽さが、とっても心地いぃんだわ。

【飛びたかったら、自分で飛ぶさ】
フーバー家はみんな、コミュニティから放逐された落ちこぼれたち。
彼らはこの旅を通じて、他者から選ばれない恐怖を克服してゆく。
ナニサマかという高見から値踏みしてくる連中の"社会の注文通り"に整えたスマイルを、土足で踏ン付けてルンルン踊る痛快さw。
とにかくこの家族、絶えず誰かから叱られてる(笑)。
それでも、一家みんな、どこにも属さないで走り出す。

すがすがしくゼロなままの彼らに魅了されるのは、
抜けるような青空と黄色い大地に、たっぷり心を満たされる悦びと似ている(^^)。

夏がとっても似合う一本。私もわいわい旅行したいなー。

【私が大好きな1コマ(^^)】

「おやすみドゥエイン」

メモ(今夜は自殺しないで)

「。。。ああ、君に迷惑はかけないよ」

メモ (地獄へようこそ)

「ハハ(^^;)ありがと 」

雨丘もびり