「初の金髪のボンド」007 カジノ・ロワイヤル ソニー・クロケットさんの映画レビュー(感想・評価)
初の金髪のボンド
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9.11テロ以降スパイ活動も変わり国対国の活動よりも国対テロ組織や犯罪組織との戦いにシフトしておりそんな時代背景において前作の様な非現実的なストーリーでは興行収入は望めないと考えたプロデューサー達は当初はピアース・プロスナンが新作もやると契約したそうだが00要員成り立てのストーリーを製作する為にプロスナンでは年齢設定に合わないため新たにボンド役に決まったのは初の金髪のボンド。
当初は金髪はあり得ないとかまるでKGBのスパイだとか否定的意見が多かったが物語の中盤で海パン姿で海面から姿を現すシーンでそれが払拭された人は多いだろう。
ダニエル・クレイグは撮影前に肉体改造をし格闘技はクラウガマ、射撃スタイルはIDPAの練習をし現代的なスタイルに生まれ変わった。
スパイに成り立てのボンドが行う活動としては冒頭から大使館爆破やむやみに人を殺したりと上司のMも悩まされていたがテロ組織への資金を凍結させテロ組織を壊滅させるためにも成り立てのボンドをモンテネグロへと潜入させるしかなかった。そんな中、財務省からボンドをサポートする為に派遣されたヴェスパーと親密になるというサイドストーリーも見逃せない。
以前までの作品では少々非現実的なガジェット装着やマニーペニーやQも出て来ず何よりオープニングのテーマソングに載せたガンバレルシーンもなく何せ『Bond・・James Bond』と名乗るシーンもラストシーンに持ってくるという新たな試みをしている。
そしてこのカジノロワイヤルがダニエル・クレイグが演じたボンド映画の全ての始まりになっていることが回を重ねるごとに判る様になっていた。
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