劇場公開日 2006年12月1日

「ビ、ビギンズだ~!!」007 カジノ・ロワイヤル mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ビ、ビギンズだ~!!

2008年5月29日

単純

興奮

 撮影中から、全世界で賛否両論(一説には、圧倒的に否ばっかり)の論争を巻き起こした、ダニエル・クレイグの6代目ボンド襲名。果たして、如何なる映画に仕上がったのでしょうか?

 “007シリーズ”を、こよなく愛してこられた皆さん。この映画(「カジノ・ロワイヤル」)を観るにあたって、コレまでのシリーズのことは全て忘れてください!マッド・サイエンティストと戦ったことや、オリエント急行で、殺し屋と戦ったこと、日本に来たこと、結婚してたこと、それに宇宙へ行ったことや、北朝鮮で捕まって、拷問されたこと等など…全てお忘れになって…っていうか、なかったことにして(^^;ご覧下さい!コレは、まったく新しいボンド映画の誕生です。そう思って観ないと…、正直ツラいです(>_<)。いろんな意味で…。
 まあ冗談はさておき、ホントにこれは、今までのボンド映画を覆す映画です。“ジェームズ・ボンドが007になるまでの物語”とキャッチにもございますが、まさしくこれは「エピソード1」であり、「ビギンズ」であります。ですから、これまでのシリーズには一旦幕を下ろした後、まったく別の新たな“ジェームズ・ボンドのストーリー”がココから始まるのです。何せ、過去のシリーズとは、明らかにテイストが異なりすぎ(ボンド映画特有の、いい意味での“ユルさ”が今回まったくございませんっていうか、めちゃくちゃに“ハード”です!)ですし、なによりキャラで言えば今回、マネーペニーも“Q”も出てきません。そう考えると、ダニエル君(←吾輩より年下!でも、そうは見えん!!)のボンドもこれまでのイメージには無い、シャープでクールでハードな男として描かれていて、とてもよかったと思われます。

 次回作も、ダニエル君のボンドで撮影することが決まっているそうですが、まかり間違っても時系列的に「ダイ・アナザー・デイ」の後に繋がるなどといったシリーズは作らず、全く新しいシリーズとして、どんどん進んでいってください。吾輩“ジェームズ・ボンド映画ファン”として、大変期待しております!

mori2