手紙のレビュー・感想・評価
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差別の中で生きていく
手紙、大事やねんで、
命より大事な時あんねんで。ー由美子の言葉。
両親を亡くし、善人である筈な兄が殺人犯に。
どこかでちょっとずつズレを直せば、
こんな事起こらなかったのに。
空き巣に入ること自体思いとどまれば良かった
弟は、兄の件で仕事、恋愛、住居、駄目になる。
たった一人の兄だけど、縁を切りたいと思う。
今のネット社会も怖い。
妻や娘にも差別の目が。
犯罪者でもないのに、逃げまどう。
兄からの手紙を無視して、
代わりに由美子が返事してくれて、
兄は喜んで、
由美子は社長にも書いてくれて、
やっぱり、あの平野社長(杉浦直樹)の言葉を
信条にして行くしかないのかな。
犯罪者の家族というだけで、当人何もしていなくても差別される。それが現実。
辛く苦しいけれど、逃げずに生きていくしかない。
と、思えた直樹。
兄との再会できるかな。
付け足し:
🎀本作の沢尻エリカさん、容貌はもちろん、演技、役柄共にとても良くて、大好きになりました。🎀
優しさは強さでもあり脆さでもある
兄の剛志はあまりに不器用で脆い。剛志が犯した犯罪は凶悪ながらも不器用な脆さ、しかし弟への限りない優しさから。
主人公の直貴は一見強いが、彼の『日常』を支える環境はあまりにも脆い。それを痛感するからこその相方祐輔への優しさ。
兄は過去の行いに苦しんでいるが、弟は未来に希望が持てず苦しんでいる。ただ直貴の優しさはキチンと伝わっているがそれを自覚できる程、環境と人には恵まれなかった。
掴みかけた幸せも負の連鎖は続く。傍観者である自分は直貴には同情してしまうが、しかし実際なら自分が祐輔や由美子のように振舞えるかどうかも分からないし、朝美さんのお父さんのようになってしまわないとも限らない。
電気屋さんの会長が初めて彼にキチンと向き合ってくれた大人だったんじゃないかな。私も素敵な大人になりたいと強く思った。
あと、由美子は最高の女性だ。男はやはり女性に救われるし、強くもなれる。
直貴から剛志への最後の手紙は強さでもあり優しさでもあった。
吹越満さん演じる遺族の最後の言葉、祐輔との最後の漫才、初めて自分から掴みに行った希望ではなかったか。そして自分の強さを自覚できたのではなかったか。
余談だが、沢尻エリカさんはこんなに素敵な女性を演じられるのに実際はあんなに怖いところがあるのがビックリした。女優さんって凄いな。
大号泣
夜中に1人で大号泣した。
東野圭吾はやはり感動する。
兄が弟のためにお金を盗もうとしたが誤って人を殺してしまった。
兄弟の絆が深い
殺人鬼の弟として周りからは煙たがれ、職や居住を転々とする。
兄弟二人ともかわいそう。
ラストはすっきり?して良かった。
感動しました。泣けました。
誰もがこの映画を観て良かったとは
思わないかもしれないです。
テーマがテーマだから。
兄がどんな理由があろうと
人を殺めたことは変わりない。
不運が重なって起きたことでも。
だから、残された家族は葛藤するし、
世間はつめたく、苦しい。
しかし最終的には
兄と向き合い、世間に向き合い生きていく姿
支えとなる家族に
涙😢涙が止まらなかったです。
兄が祈るように弟を見る姿。
本当に泣けます。
小田和正の名曲この映画に使われていて
また涙😢
罪の重さ
兄が起こしてしまった罪の重さが、映画によく描かれている。被害者遺族の悲しみはもちろんだが、加害者の家族の苦しみもあるということをこの映画で知った。
うまくいっていた
お笑い芸人への道は、ネットへの書き込みによって断たれた。
お付き合いしている人とも
兄が刑務所に入っているということが耳に入ると女性の周りの家族は猛反対、結局うまくいかない。
職場でなにか事件がおきれば、加害者の家族は疑われる。
自分の子どもまでにも影響する。
加害者の家族を擁護できないが、子どもまでにも影響してくると、さすがにかわいそうと思ってしまった。けど、これが現実なんだ。
人を殺してしまったという事実には変わりない。加害者の生い立ちやなぜ家に強盗に入ってしまったか。弟の大学費用が出せなかっただなんて言われても誰も同情しない。
大変なことをしてしまったのだ。
兄のせいで、家族に影響、
これまでも加害者の家族ということで
様々な困難があったということを
兄に伝えて、初めて兄は罪の重さを知ることができた。もう少し早く伝えてあげられたらよかったかもしれない。
重ーーーいテーマだった
犯罪者の家族を描いた映画だった。重い!重過ぎる!で、観ながら沢尻エリカがミスキャストーー!!あのヤンキーがしなりしなりと歩き良い主婦、母親やってますって見せたいのだろうけど似合わないっ!気持ち悪い!元々メガネかけて田舎娘みたいな設定だったのに、いきなりバーに飲みに来る都会のギャルに。いきなり変わりすぎ! 更に遺族の所に家族なら嫌でもお参りやお詫びに行くでしょう?断られても断られても毎年行くべきです。お兄さんの代わりにやれる事はそれしかないから。お兄さんもあれだけ兄弟想いなら強盗殺人なんてしませんよ。最悪盗みに入っても刺したりしませんよ。脚本とキャストに不満残りました。二度と観ようとは思いません、重いです。
電気屋さんの会長の言葉がズシンと響いた
桜の花は美しいのに、加害者の家族が背負う苦しみという、
ひどく重いテーマの作品でした。
ラスト、刑務所での漫才の余興と、
兄の玉山鉄二の合掌する姿は涙なしでは見られませんでした。
しかし、見終わってしばらくすると、多少、物語は美談になりがちなところがあったかなと思ったと同時に、ストーリーがあれよあれよと、短い間に都合良く進んだ感があったように思います。
一番、考えさせられたのは、
みかんの袋を持った、電気屋さんの会長の言葉だったかも。
しかしねえ、差別は当然なんだよ。
どんな人間だって、犯罪から遠くに身を置きたいと思う。
犯罪者やそれに近い人間を排除しようとするのは、
至極まっとうな行為なんだ。
自己防衛本能とでも、言うのかねえ
自分としては、加害者はともかくその家族には罪がない、
という風に考えていたので、ちょっとびっくりしましたが、
やはり、これが現実なのかなと思いました。
あとに続く、電気屋の会長の言葉
君の兄さんはそこまで考えなくちゃいけないんだよ。
自分が刑務所に入ればいいという問題じゃない。
今の君の苦しみをひっくるめて
君の兄さんの犯した罪なんだ
もしも、自分の家族が犯罪を犯してしまったら・・・
もしも、好きになった人の家族が犯罪を犯していたら・・・
もしも、友達の家族が犯罪を犯してその友達が苦しんでいたら・・・
など、いろいろと考えてしまいました。
原作を読んでもいないのに、いろいろ書いてしまいましたが、また、小説を読むと違った感想も生まれてくるかもしれません。
泣けました
1年くらい前に原作を読んでいて、新年なので映画でもと思いGYAOで無料だったので観ました。
逃げたって差別はなくならない。何も悪いことしてないのなら、ここで戦えばいい。と言い切ってくれる彼女の存在が奇跡で神々しかったです。本当にどれだけ救われたかと思います。最後、お兄さんの席が分かっただろうに、目は合わせられないけど、必至に漫才しているのが泣けて仕方がなかったです。連絡取ってなくても、心の繋がりって相当強いんだなぁって改めて思い知らされました。手紙が命より大事な事もあるってのも名言。娘ちゃんが友達と砂遊び出来たのも一歩ずつ一歩ずつ諦めなかったから。本当に素敵な映画でした。
周りにすすめたくなる
加害者側の話の映画は初めてみた。殺すつもりはなかったんだろうけど絶対に許されることではなくて1回のミスがこんなにも大きく人生が変わるなんて少し怖くなった。
続いていく差別
続いていく差別
罪を犯して逮捕されれば、終わりではない。
もちろん、被害者の人生は帰ってこないし、周りの人の心の傷も癒えない。
それに加え、加害者家族の人生も狂う。
加害者家族を避けたくなるのは、当たり前という内容を言う会長は、辛いことを言うと思ったけど、実はこれが現実で、家族が差別を受けることも含めたものが罪の重さだと。
それを加害者は知らなきゃいけない。
とても心に刺さった。
お兄さんは弟のために強盗をし、勢いで殺人を犯してしまった。
世間は、凶悪強盗殺人とよぶ。
一見、情に流されそうになるが、犯罪は犯罪。
そこをしっかり見つめないとならない作品。
殺された主婦
窃盗の上、殺した男
これが事実。
世間は事件自体は薄れても、近くにいれば噂は広まる。
だからといって避けるご近所さんが悪いわけじゃない。
面倒なことから避けたいのは当たり前。
辛いけれど続く差別
決してスッキリすることはないけれど、知っておくべき内容だった。
最後の最後で泣かされる。
ストーリーは重い。山田孝之はやっぱり凄い。エリカ様の関西弁と急にマダム風にキャラ変更したのが気になった。
色々と細かい部分で引っかかりつつ。
ラスト、弟の漫才シーンで拝む兄の涙にもらい泣きさせられる。
最後の最後で良い作品だと思った。
役者さんがすごく良い!
殺人の罪を犯して囚人生活を送る兄と 、弟の話。
兄に玉山鉄二さん、弟に山田孝之さん。
山田さんは兄が殺人の罪を犯したことにより周囲から壁に落書きされたりするような差別を受けます。
勤務先でも突然の工場勤務になったり。
そこでの会長さんの言葉が凄かった。
差別を受けるのは当然のことなんだよ。
まさに確かに、私も家族に犯罪者がいると知ってる人と近付こうとはしない。
それはごく自然なことだと思います。
やがて沢尻エリカさん演じる由美子と結ばれて女の子に恵まれる。
でもそこでも、子どもが差別を受けることになっちゃう。
奥さんと子どもを守るために、兄へはもう手紙書かないよ、出所しても会いに来ないでと言った内容の手紙を書きます。
そんなんだから、ここで絶縁宣言かと思った。
でも最後には兄が収容されてる刑務所へ漫才をしに行き、兄のネタに触れて一瞬自分の兄のことを思い出して動きの止まる山田孝之。
ネタの中で、兄は兄なんだみたいなことを言ってるところで、やはりお兄ちゃんを見捨てたわけじゃ無いのかなと思い一安心。
漫才を見ていた玉山鉄二は涙ポロポロ。
ここが一番泣けました。
その後二人がどうしたかわからないままだったけど、そこで終わるのも素敵だと感じました。
良作
良作です
泣きました
会長との会話
被害者との会話
最後の漫才と娘のシーン
泣きました
観て思った感じたのは
どんな形であれど生きている限り差別や偏見は何事に関してもあるしついてくる
例え原因が自分自身に無くとも他意からきた
巻き込まれたものだとしても
それに対してどう受け止め生きて行くか
で人生は良くも悪くもなっていく
自分自身の判断や受け止めかたで幾らでも変わる変えられる
あとどんなに差別や偏見が多くてもそれをこえてその人自身を理解し受け止めてくれる人が
絶対いる必ずいる
もし何かに負けそになったり自分を見失いそうになったらまたこの映画を観たいです
見所は最後
最初は、よくドラマで見るような内容だなぁと思いながら見ていました。
でもラストにやられました(T_T)
一気にぐぉぉおってきました(T_T)
弟が漫才している時の兄の顔。
あの顔を見た瞬間一気にいろいろ
兄弟の気持ちを考えてしまいました。
漫才を兄はどんな気持ちで見ていたのだろう。弟はどんな気持ちで兄の前で漫才をしたのだろう。
あの演技のできる玉山鉄二さん凄いですね‼︎
クライマックスでめちゃくちゃ泣いてしまいました!
音楽にも涙をそそられてしまいました。
弟の進学のために必死にがんばっていたのに結果人を殺してしまい一生刑務所、弟は進学できず差別を受けて生きているだなんて兄辛いですね…
兄はもう刑務所をでて弟と話すことはできないんですよね…
弟は兄のせいで差別を受けて生きなくちゃいけないけれど、面会や漫才で刑務所に時々いってほしいなぁ、と勝手にその後を考えてしまいました。
わが身を呪うだけの主人公が覚悟を決める
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
言いたいことはわかるし、いい主題だと思う。しかし主人公の身に起こることがいかにも取り揃えられられたものだったり説教くさかったり説明的すぎたりで、前半の展開にはそれほどのめり込めなかった。犯罪加害者家族の直面する内容がありきたり過ぎたしベタ過ぎたように思う。本人とは関係の無い理不尽なことでこんなことが起きています、ということばかりが前に出過ぎ。
後半、主人公があまりのことに我慢が出来ず手紙を書くのをやめて、家族という関係と自分自身の人生とを考え決断を下すときから雰囲気が変わってきた。いいか悪いかは別にして、周囲からの差別はあるだろうし、厳しい言い方をすればむしろそれは当たり前なことだ。その差別からひたすら隠れ逃げ続けた不幸な主人公が、幸運なことに理解者と家族を手に入れたことで、不幸を受けて自分の身を呪うだけだったことから変われた。人はどうしようもない境遇にどう向き合うのかということの重さが表現されていて、この部分からは面白くなってきた。差別はいけないと言うものの、それが存在するのが現実である。そして差別を受け入れた上で決別をして家族のため新しい道を歩むことにした彼の前向きな強さに共感できた。
君はここで生きていくんだ。
映画「手紙」(生野慈朗監督)から。
兄が、あるきっかけで強盗殺人をしてしまったことで、
弟である主人公が、世間の冷たい視線を浴び続け、
さらに、これでもかと言うくらい差別を受ける。
「兄貴がいる限り、俺の人生はハズレ。そういうこと」
と気持ちは荒び、差別のない場所を求めて彷徨い歩く。
そんな彼に、厳しいが、かつ真剣な態度で接してくれた
会社の会長がいた。
網に入ったミカンを食べながら、まずは
「差別は当然なんだよ」と現実の話しを切り出し、
「差別のない場所を探すんじゃない」と前置きをして
「君はここで生きていくんだ」と諭した。
いつまでも逃げているんじゃない、
いつまでも兄貴のせいにするんじゃない、
君のことを真剣に心配してくれる人のためにも、
今の現状を受け入れて、差別のあるここで頑張るんだ、
そんなことを言いたいのかな、とメモをした。
辛い現状から逃げることは容易いけれど、
それではいつまでも逃げ続けることになる。
この映画のワンシーンだけでなく、
いろいろな生活パターンで使える台詞として残したい。
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