「電気屋さんの会長の言葉がズシンと響いた」手紙 mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
電気屋さんの会長の言葉がズシンと響いた
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桜の花は美しいのに、加害者の家族が背負う苦しみという、
ひどく重いテーマの作品でした。
ラスト、刑務所での漫才の余興と、
兄の玉山鉄二の合掌する姿は涙なしでは見られませんでした。
しかし、見終わってしばらくすると、多少、物語は美談になりがちなところがあったかなと思ったと同時に、ストーリーがあれよあれよと、短い間に都合良く進んだ感があったように思います。
一番、考えさせられたのは、
みかんの袋を持った、電気屋さんの会長の言葉だったかも。
しかしねえ、差別は当然なんだよ。
どんな人間だって、犯罪から遠くに身を置きたいと思う。
犯罪者やそれに近い人間を排除しようとするのは、
至極まっとうな行為なんだ。
自己防衛本能とでも、言うのかねえ
自分としては、加害者はともかくその家族には罪がない、
という風に考えていたので、ちょっとびっくりしましたが、
やはり、これが現実なのかなと思いました。
あとに続く、電気屋の会長の言葉
君の兄さんはそこまで考えなくちゃいけないんだよ。
自分が刑務所に入ればいいという問題じゃない。
今の君の苦しみをひっくるめて
君の兄さんの犯した罪なんだ
もしも、自分の家族が犯罪を犯してしまったら・・・
もしも、好きになった人の家族が犯罪を犯していたら・・・
もしも、友達の家族が犯罪を犯してその友達が苦しんでいたら・・・
など、いろいろと考えてしまいました。
原作を読んでもいないのに、いろいろ書いてしまいましたが、また、小説を読むと違った感想も生まれてくるかもしれません。
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