「世界の黄昏時に手を取り合うこと」ゲド戦記 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
世界の黄昏時に手を取り合うこと
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「金曜ロードショー」で3回目の鑑賞。
原作は未読です。
特撮ファンにとったら、「ガメラ2 レギオン襲来」での水野美紀のセリフ―「『ゲド戦記』の、後ろ」でお馴染みの原作の一部分を換骨奪胎し映画化していることで、ストーリーが非常に分かりにくいと云う批判を受けた本作。
今回久しぶりに鑑賞し、難しいなと感じる部分もありましたが、我々が抱える様々な問題を、人間と竜の関係性、均衡が崩れた世界として比喩し、異種族との和解、自分自身を受け入れることの素晴らしさ、限られた命をどう生きるかと云う問い掛けが心に沁みる作品だなと思いました。
アレン(人間)とテルー(竜)がはじめは誤解によって相手を避けていたものの、次第にお互いを理解し、手を取り合って困難に立ち向かって、それを克服していく様はまさに今私たちが生きる世界が求める理想そのものではないかな、と…。
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