「見たこともない【アイデアに満ちた】アクションの集大成」M:i:III Natsukiさんの映画レビュー(感想・評価)
見たこともない【アイデアに満ちた】アクションの集大成
『ミッションインポッシブル』シリーズは全部好き
だけどⅢはズバ抜けて傑作だと思う
サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督が
よく口にしていた言葉【マクガフィン】
サスペンスの引き金になる小道具の事だが
ソレ自体は重要ではなく ソレによって
引き起こされるサスペンスが重要という事
『M:I:Ⅲ』では【ラビットフッド】がソレにあたる
結局ラストまでラビットフッドが何なのかは明確には
明かされないので【マクガフィン】という事になる
『パルプフィクション』でもトラボルタが開けるトランクの
中身は観客には見せないので【マクガフィン】
やはり本作が長編映画の初監督作になった
JJエイブラムスは『M:I:Ⅲ』は【巻き込まれ型サスペンス】
の名作『北北西に進路を取れ』などのヒッチコック作品
を意識したと語っている
僕が『M:I:Ⅲ』を傑作だと断言しているポイント
としてまず言えるのが オープニングからクライマックス
まで次から次にアクションとサスペンスが繰り返される点
しかも全てのシーンが【見たこともないアイデア】で
溢れている
冒頭の風力発電所でのヘリチェイスからして ド肝を
抜かれるし それプラス 激しく揺れるヘリ内で
数分以内に人命救助をしなければならないという
【タイムリミット】まであるという点も素晴らしい
『トゥルーライズ』でド迫力カーチェイスを繰り広げ
垂直離着陸戦闘機ハリアーがミサイルで吹き飛ばした
《セブンマイルブリッジ》のシーンを彷彿とさせる
《チェサピーク湾ブリッジ》での大アクションは
【歴史に残るスペクタクルシーン】だ
その橋の上を走行中にイーサンハントの乗った車が
吹き飛ばされ【駒】の様に回転し横転する
そこへ【無人偵察機プレデター】と【特殊部隊
のヘリ】が凄まじく激しい攻撃をしかけるという
【絶対絶命】の大ピンチ そこからの反撃という
危機一髪の状況は とんでもなく恐ろしく危険な
【最前線】を体感させてくれる
銃を1度も握った事が無い【ある女性】が
1人でテロリストと戦う羽目になるクライマックスは
短い場面ながらも緊張感がピークに達する
【超絶サスペンスシーン】の極み
他にもマダマダ語りたい名場面ばかりだけど
キリがないので これくらいに
ちなみにメジャー作品にはあまり出ないフィリップ・
シーモア・ホフマンの憎々しさも良く トム・クルーズとは
『マグノリア』以来の再共演で個人的に嬉しい
2人とも『マグノリア』での役とは180度違う
2人とも【演じる】ことを本当に楽しんでいる