「こんな夫、やだー!」M:i:III movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな夫、やだー!
さすがイーサンの妻!
すんごい度胸、素質あり!
ワナカ仲間!
当時はまだ学生で、
怖すぎて直視できぬまま一度観て終わり。
ものすごく悪趣味な印象だけが残っていた3作目。
看護師のジュリアと結婚直後で、もうIMFからは足を洗いたいイーサンだったが、武器商人ディヴィアンの組織にIMFでのかつての教え子リンジーを誘拐された。
交通局の人間と周りにも妻にも偽り、出張を装ってリンジー奪還に向かうイーサンだったが、敵アジトビルから散々の銃撃を交わしてリンジーを連れ去り、ヘリで帰還。敵機も撃ち落としあと一歩でミッション成功のところで、リンジーは脳に埋め込まれた爆弾を作動されて死んでしまった。
教え子のかなりグロッキーな最期。。
どんよりなのだが、新婚で帰りを楽しみにしていたジュリアの前でそれを吐露することはできない。
ジュリアに異変はバレているが言えない。
秘密を抱えながらの結婚生活。スパイは辛い。
ルーサーもチームのみんなも、家族いてのスパイは難しいと心配そう。
リンジーの遺したファイルから、バチカンのパーティーにディヴィアンが来るとわかり、教え子の無念を晴らすため、再び妻に出張と偽るイーサン。
パーティーに出るためイタリア側からDHL配達員のふりをして、バチカンの壁を登り潜入。
神父のふりをして内部へ。
パーティーにいるディヴィアンの顔マスクを急いで作成し、仲間がディヴィアンに赤ワインをぶっかけて、ディヴィアンはトイレへ。ディヴィアンに化けたイーサンと入れ替わり、ラビットフットと記した品物の書類が入ったアタッシュケースも回収。本物のディヴィアンは配管を通じて運び、ルーサーと合流。
偽ディヴィアンのイーサンは仲間とかっこいいオレンジのスポーツカーに乗り込んだと見せかけ、マンホールから脱出。車は爆破。ここまでは実に鮮やか。
しかし、乗り込んだ飛行機でディヴィアンを尋問するも、全然ラビットフットが何か吐かない。
それどころか、ディヴィアンはイーサンの名前も知っている。愛するジュリアに手を出すとまで示唆してくる。さすが凶悪なのに正体不明の悪役。怖。
しかもそのまま、ディヴィアンは護送車に乗り換えられ、別のBMWで後に続くイーサンとルーサー達。
実は、IMF局長がリンジーを陥れたのではと疑うイーサンチームは上司と内密にこの作戦を行なっていたのだが、聞きつけた局長が派遣したであろうIMFの別部隊に命を狙われ、ピンチのイーサンと仲間達。
なんとか命は免れたが、ディヴィアンから48時間以内にラビットフットと妻ジュリアを交換しろと言われてしまうイーサン。。
看護師なので職場の病院で攫われたジュリアは、担架に隠され救急車で運ばれる。その横を走り去って探し回ってしまうイーサン。。
ここで妻を見失ったまま、事もあろうにIMF側の局長命令で捕えられてしまったイーサン。
直属上司マスグレイブが読唇術で上海の住所を教えナイフを持たせてくれて、なんとか逃げ出してチェコ人になりすまし上海へ。
早くしなければジュリアが危ない!
明らかに、イーサンに守るべきジュリアができたせいでチームが引きずられているが、そこは映画。
ちゃーんと秘密裏にルーサーとチームメンバーが上海にも駆け付けてくれる。
摩天楼のようなビルからワイヤー振り子の原理で隣のビルに突入し、ラビットフットとやらを盗み出すらしい。
計画で確かに形状の説明とラフ画はあったが、初見のラビットフットを無事ゲット。
もうここは予定調和コメディー。
ラビットフット、なんで転がりやすい円形容器なの!
後の作品のボール型プルトニウムといい、形状からして危険を呼ぶ。
ワイヤーのままビルから落ちてきてぶらぶら、パラシュートで右往左往、路上から地上数センチで、得意のムササビポーズ!ぴたっ!
と思ったらラビットフットが交通量の激しい上海の道路をコロコロ転がり、車をかき分けながら進んで進んでなんとかラビットフットを拾う。
仲間の車でディヴィアンの元へ急ぐが、受け渡しは1人でと命じられたので、仲間とはここでお別れ。
現れた、ダックスフンドのように長ーい巨大リムジンに乗せられるイーサン。
飲み物を飲むように言われ、飲むと気絶、再び目覚めると頭にカプセル型の爆弾を撃ち込まれてしまった。
椅子に縛られた目の前にはガムテープをされ同じく椅子に拘束されたジュリアが。
10秒以内にラビットフットのありかを吐けとディヴィアンに脅され、気絶前にラビットフットなら渡したと何度も言うのだがディヴィアンの手には渡っていない様子。しかも、ジュリアは殺された!
と思ったら、ジュリアの顔をかぶり頭に爆弾を仕込まれた別人!実に悪趣味。
しかもディヴィアンも、ディヴィアンに化けた、なんとなんと直属上司マスグレイブだったのだ。
上司とディヴィアンが組んでいて、イーサンにラビットフットを入手させて奪うべく画策していた模様。
ラビットフットはどうにか取り返すから、本物のジュリアの声を聞かせろと交渉し、通話させて貰い、合言葉ワナカをかわしたところで、
なんとか力づくでマスグレイブを倒し、通話中のまま大急ぎでIMFにいるベンジーに電話。
ジュリアの居場所を逆探知してもらう。
IMF内ではお尋ね者扱いのイーサンのために、密かに奔走してくれるベンジーや仲間達。
謀反すぎて、場当たりイーサンにくっついていて大丈夫なのか??
わかったジュリアの居場所は、近い!と言われるが1.4キロある。いや遠いよ!しかしイーサンは走る走る!
麻雀老人が卓を囲むなんて事ない廃墟に見えるが、裏を案内されればそこは本物ディヴィアンのアジト。
少し銃撃し既にいた敵は倒したところで、
ジュリアを縛る縄をほどき、銃の使い方を教えながら、イーサンは脳内爆弾の回路をショートさせるために一回電気ショックで気絶させるからその間任せたわ〜とジュリアに託し、即席電気ショックの電源まで上げ下げさせる。
いやジュリアは素人の新妻なのに何をさせる!
しかもイーサンのせいで連れ去られて、中国まで運ばれて猿轡で椅子に縛られるという最大限の恐怖にいた直後。。
ところが気絶中のイーサンを守るため、ジュリアはステンレスワゴンに映り込む人影を確認しながら、ディヴィアンを撃った!
ラビットフットを回収しに来た、マスグレイブも撃った!
そして、看護師の伏線回収!
人工呼吸でなんとかイーサンは息を吹き返す。
起きたら全部終わってた、お気楽イーサン。
妻を要らぬ危険な目にこれでもかと遭わせた癖に、
妻に素質があることがとても嬉しそう。
トップシークレットなはずが、2人で上海の朝をラブラブお散歩しながら、自分がスパイだとばらす。
えーーーー。ジュリアがもしや敵スパイかも?
とか全く考えに浮かびもしないほど、
ジュリアのことが大好きみたい。
IMFに戻ると、局長は裏切るマスグレイブの企みに気づいた上でイーサンには作戦実行させていた模様。
所詮は組織の一員。
妻がいることで仲間には迷惑かけまくりだし、
あんな仕事よく受けるな。
イーサンがどんなに機転がきき仲間を守る優しいスパイかということに重きを置いてきた過去2作のあと、
本作は女性のためにイーサンが奔走する。
妻がいる身で、過去の、教え子ながら手も出していた後輩のためにIMFに舞い戻り、妻には嘘をついて殺し騒ぎ。しかもそのせいで妻も危険に晒されるなど、離婚問題でしょ!
ジュリアが優しすぎるから成り立つ話。
実際、後作によるとジュリアとはお別れするのだが。
大正解。
欲しくもない、よくもわからないラビットフットをめぐり命をかけられるなんて正気の沙汰じゃない。
結局、ラビットフットも、なんだろうのままおしまい。
でも、イーサンは新婚旅行にさえ行かれればIMFには戻るつもりらしい。そうかー天職ですね。