「言葉は要らない」マイアミ・バイス A Lonely DINOSAURさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉は要らない
徹底した無機質。最小限のコミュニケーション。あとは背景から、表情から、シチュエーションから読み取れと言わんばかりのビジュアル重視の作品だったなと、観賞後に思いました。
マイケル・マン、好きなんですよね。ディテールへの拘りが特に。まぁ自分なんかはその拘りの1/100も読み取れてないんでしょうけど。
今作、潜入捜査の緊張感を描きたかったのかと思いきや、刹那的な男女の慕情を描きたかったんでしょうか。テーマがブレてるように思えました。バディものかとも思いきや、そこまで主演の2人に信頼関係みたいな熱いものを感じなかったし。でもそれが狙いで、プロフェッショナルに徹した仕事上だけの関係性を強調してるとも見れるし。
というわけで評価が定まらない作品。映像はスタイリッシュだし、音楽もいい。一方で個人的にコン・リーは全っ然魅力的に映らなかった。英語もカタコトだし。正直主人公がそこまで熱をあげる意味が分からない。この作品に敢えてアジア系を持ってきた意味もナゾでした。
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