時をかける少女(2006)のレビュー・感想・評価
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「未来で待ってる」の意味
「すぐ行く、走って行く」
このやりとりが子供の頃、よくわかっていませんでした。千昭の故郷がどういう状況なのかも。
未来に帰った千昭と、真琴の残した『絵』が出会う事によって2人は再会した事になる、という感じなのでしょう。
「未来で待ってる」という台詞に、もう2人が会えない、という現実を突きつけられた気がして、切なくて泣いてしまいました。次に真琴が千昭に会えるのは概念としての真琴しかないんだ。
でも、絵を残せたら、千昭の元いた世界が良くなっているかもしれない。川が流れているし、自転車にも乗れる。絵を残すなんて小さな事、そんな小さい事で世界をを変えることが出来るかもしれない。
『タイムリープ』が過去の人にバレたら帰らなきゃ行けない。でも、バレた人間の記憶を消したりしない所は少しモヤりました。その辺りの設定を詳しく観たかった気もしますが、それが無かったことによって、スッキリした映画になっているのだと感じました。
細田監督 最高傑作
後悔と成長、そして恋——真琴が走り抜ける物語
大切なものに気付くこと
初見は中学か高校の時で、千昭にガチ恋してしまい3日くらい具合が悪くなったのを覚えている笑
大人になった今改めて観ると、人間の都合の良い部分とかしょっぱい部分も結構描かれていて、また違った面白さを再発見できた。
というか千昭他の子と付き合っとるやないかい!!!
やっぱりタイムリープのトリックとか真琴の心情表現とか物足りなさも感じたけど、大切なことになかなか気付けない青さがなんとも愛おしい。
そしてラストの名シーン!
あそこだけは何度観ても私にもあったはず(なかった)の青春時代に強制タイムリープさせられる!
もうすっかり未来なんですけど、千昭はどこですか!?
面白い!!
人生の不確実さを味わえる
今なら理解できるタイムリープ青春ラブストーリー
『時をかける少女』の映像化は沢山(※)あるが全部見たことなかった。...
音楽がエモさ爆発
大層なイケメン2人を相手に野球に興じる快活な少女・真琴。
この子、女の子たちから嫌われてそう…
という現実的なのは置いといて。
浅かでバカな高校生活。
大人になる期限が徐々に迫っているのを感じながらも目を覆い、耳を塞いでいるモラトリアムな少年少女たちが時に誇張して、時に等身大に描かれている。
ノスタルジックな気持ちを掻き立てながら平成という時代の空気感に合わせた爽やかな作品になっていると感じる。
原作小説のミステリアスな雰囲気と比べると驚くべきほど解放的で明度の高さ。
細田守初期作品のアクのないキャラクターデザインと原案のある作品ゆえの一貫性も相まって、どんな人にも観られるアニメ映画の一本だと思う。
物語は物語でエモいのだけど、それよりもこの作品はシンガーソングライター奥華子の壮大なMVとして捉えても差し支えないほどに「変わらないもの」「ガーネット」の魅力が溢れている。
挿入歌もテーマソングも奥華子の歌い込んできた複雑な感情と透明感のあるメロディが遺憾なく発揮されていて、誰もが経験した苦い子供の時分へのノスタルジックな思いが何倍にも膨れ上がる。
この作品をMVとして捉えるなら★★★★★級。
ちなみに私はこの作品を平成を舞台にした時をかける少女の続編ではなく、リブート作品と捉えている。
続編を謳った作品はいくつもあるけど、作者も違うし、時をかける少女の版権ってどうなってるんだろう?
もう戻らない、未来まで走って行くぞ!
とても良く出来ているストーリーで、真琴達のひと夏の出来事が一気に飛び込んで来ました。タイムリープする力を手に入れた真琴のまわりで起きる出来事面白かったです。でも使い道は好きな物を食べたり、カラオケを楽しんだり、そして恋愛にと、世の中を騒がす大事には使わないのがかわいい。でも高校生にとってはそういう時間も大切です。でも自分の気持ちを偽るために時間を戻したりするのはやっぱり良くないと言う事なのですね。大切な人達とはまっすぐに向き合う事が大事ですね。貴重なタイムリープの最後の1回を大切な仲間のために使う真琴と千昭の思いが印象的です。真琴のおば様の存在が気になりましたね。何でも分かってそうで、理解してもらえそう。あまり余計な事は気にせずに、目の前の物語に一緒に入り込めば良い、高校生達のある夏の出来事を描いたちょっぴり切ない青春ファンタジーでした。
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