「【いつのまにか、夏になっていた】」時をかける少女(2006) ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【いつのまにか、夏になっていた】
「じゃあ、また。」
このセリフが最後の挨拶になって、そのままの友人がいる。
単に、そのままで、会う機会がないだけの友人もいるが、もう、二度と会うことが出来なくなってしまった友人もいる。
この作品は、冒頭の、真琴の”女投げ”が、非常に良く描かれているところに惹きつけられて、真琴の必死に走る姿とかも見て、高校時代の部活のことや、運動音痴の彼女の体育の点数をあげようと、笑い転けながら、こっそりトレーニングしてたことなんかを思い出す。
いつのまにか夏になり、そして、次の夏も、たぶん、また、やって来る。
でも、いつも、何か、ああすれば良かったとか、こうすれば良かったとか、そんなことだらけだったことを思い出すと、大切な友人や彼女とは、もっと真剣にいろいろ語り合っておけば良かったと今更ながら考えてしまう。
若い人たちの後悔は、きっと先に立つ。
だから、いっぱい失敗すれば良いとも思う。
だが、友人とは、楽しいひと時を過ごすだけではなく、高校生ぐらいになったら、真剣に、将来のこととか、夢とか、現実とか、乗り越えなくてはならない困難とか、価値観とか、様々なことを語り合っておいた方が良いと思う。
絶対そう思う。
いつのまにか夏になって、その夏も終わる。
夏は、また、やって来るだろう。
でも、そうしておくことに、意味があることに気がつく時が必ず来る…と思う。
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