劇場公開日 2006年12月16日

エラゴン 遺志を継ぐ者 : インタビュー

2006年11月27日更新

世界40カ国で翻訳されるベストセラーとなった、クリストファー・パオリーニのファンタジー小説を映画化。「エラゴン/遺志を継ぐ者」は、悪の王を倒すために立ち上がる少年エラゴンと、彼と一緒に旅をするドラゴン“サフィラ”の熱い友情と勇気に満ちた冒険物語。今回、18万人の候補者の中から主人公エラゴン役に大抜擢された、18歳のイギリス人俳優エド・スペリーアスに話を聞き、本作と彼の魅力に迫った。(聞き手:編集部)

エド・スペリーアス インタビュー
「運命に導かれて壮大な冒険に出ることころが、エラゴンと同じなんだ」

動物と読書が大好きなエド・スペリーアス
動物と読書が大好きなエド・スペリーアス

初来日したエド・スペリーアスは、英国寄宿舎学校出身の育ちのよさと知性を感じさせる雰囲気の持ち主だった。

この役に抜擢された理由は何でしょう?

「きっと、監督がエラゴンと僕に共通するものを感じたからじゃないかと思う。僕は17歳のただの学生だったから、普通の生活をしている少年が運命に導かれて壮大な冒険を始めるところが、エラゴンと同じなんだ。エラゴンの場合はドラゴンと一緒に剣を持って旅に出る。僕の場合は、それがカメラの前に立つことだった。それに僕もエラゴンと同じように情熱的な性格だから、監督がそれを感じ取ってくれたんじゃないかと思う」

主人公と行動を共にするドラゴンのサフィラはCG製なので、撮影現場ではオレンジ色のボールを相手に演じたそうが、エドはこの演技が難しくなかった。

「僕は子供の頃から動物が好きで、小さい頃は人間よりも犬とおしゃべりしてるほうが楽しいと思ってたんだ(笑)。だからエラゴンのサフィラへの気持ちはよく分かる。今、ルパートというジャーマン・シェパードを飼っていて、ハンガリーでの撮影にも連れて行ったんだけど、サフィラが重傷を負うシーンの撮影をしていたときに、ルパートも重い病気になってしまったんだ。だからサフィラを心配する場面は、ルパートのことが重なってすごく感情的に入り込んでしまった。ルパートはその撮影の後、すぐに元気になったんだよ。あれは不思議な出来事だったな」

サフィラ(左)に対するエラゴンの気持ちは すぐに理解できたというエド
サフィラ(左)に対するエラゴンの気持ちは すぐに理解できたというエド

撮影現場は楽しく、同世代の俳優たちと仲良くなったそう。

「従兄のローラン役のクリス(クリストファー・イーガン)とはすぐに仲良くなった。撮影現場以外の場所でも、いっしょにいるとよく兄弟に間違えられたよ。
マータフ役のギャレット(・ヘドランド)とは長い間いっしょに撮影してたからすごく仲良くなって、撮影以外でもツルんでよく遊んだ。いっしょにイタズラもいっぱいしたよ」

ちなみにエドは読書が大好き。

「学校の文学の授業も大好きで、僕がどんどん先まで読むので先生が困ったくらい。何でも読むんだ。シェイクスピアやディケンズなんかの古典から、アーサー・ミラーの戯曲、スティーブ・エリクソンみたいな現代文学、ロバート・ジョーダンのファンタジー、ダン・ブラウンのベストセラーも読むよ」

エルフのアーリア(右)とエラゴン
エルフのアーリア(右)とエラゴン

エラゴンはエルフのアーリアに惹かれるが、エドの好みの女性は?

「いっしょにいっぱい笑えるような楽しい女性がいいな。それで充分なんだけど、強いて外見について言えば、ダークヘアでダークスキンの女性が好みだな」

最後のコメントは日本の女性たちへのリップサービスかも?

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