悪い奴ほどよく眠るのレビュー・感想・評価
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これでいいのか
加藤武が問う。実際に闘う者は身を削り葛藤しながら息絶える。森雅之の電話の相手は誰か。巨悪なるものが本当にあるか?眠っていられるのは自分自身ではないかとも思う。
西村晃の怪演もあって身元を明かすまでの展開は楽しい。主人公の苦悩と共に推進力は低下する。
現代も悪い奴ほどよく眠る‼️
この作品は黒澤プロの第一回作品と言う事ですが、記念すべき作品に政治汚職を描いた社会派の作品を選ぶところが、黒澤監督らしいし、スリルとサスペンス満点の演出で、凄く面白く出来ています。流行語大賞を獲れそうなタイトルも素晴らしい‼️
不可解な死…
先日、裁判で判決の出た森友文書改ざんによる職員自殺。
裁判で自殺と文書改ざんの問題に、因果関係は認められず…
豊田商事の永野会長殺害事件、ライブドアの幹部の謎の自殺に続く、不可解な死に
よって、また事件がうやむやになる…
これらの人の死によって、どれだけの政治家や権力者が救われたか…
巨匠・黒澤明監督の「悪い奴ほどよく眠る」によって、日本の闇部が描かれた。
それから50年以上経っても、この国の闇世界の構造は、何も変わらない…1歩どころか
1ミリも進歩しない。
最後に、若い物が「こんな事が許されて、いい物かっ!!!」と絶叫する者が、今も
多くいる事を願う………
精巧緻密。日本人的で現代的。まさしく今にも当てはまる、ということは...
精巧緻密。日本人的で現代的。まさしく今にも当てはまる、ということは話の出来も相当ということ。長尺だけどこの程度はよくある、いやあったけど最近はもうない。人間がもう長尺に耐えられなくなってしまった。
存分に堪能できるサスペンスの傑作です
傑作です
やはり黒澤明監督は物凄いです
副総裁役の森雅之の老け役が見事です
その上滲み出る酷薄さが超一流の悪役ぶりでした
三船敏郎は主人公でありながらしばらく台詞もなく、地味にしているので、登場しているにも係わらず気がつかないほど
野良犬の時のような若い風貌を真面目な秘書姿に押し込んでいますが、次第にらしさが輝き始めます
存分に堪能できるサスペンスの傑作です
・加藤武のこういう役柄が新鮮 ・ノイローゼのシーンで声を出して笑っ...
・加藤武のこういう役柄が新鮮
・ノイローゼのシーンで声を出して笑ってしまった。すごすぎる
・2人の子どもはどうするかと思ったけどまともな人間だったな
長すぎてだれる!!
長尺の上どのシーンも長くテンポが悪いです。冒頭の結婚式のシーンも長すぎます。黒澤作品はいつもタイトルは熱いのですが、中身はひたすら起伏に乏しい気がします。夜道に切り替わると、おっ暗殺パート来たかとなりますが、重要人物が誰もいない夜道を一人歩きしたり、官庁で一人居残っていたりするのでネタ映画になっています。10年前の第一次安倍内閣では松岡農相の不審死がありましたが、死体を見つけて一時間通報しなかったそうです。次の赤城農相の顔がボコボコになっていたり、農水官僚も次々と痴漢で逮捕されたので、これは農林中金を寄こせという脅迫によるものでしょう。経世会の政治家は次々に汚職が発覚したり殺害されたり病気にさせられました。昨年、加藤の乱で森喜朗に歯向かった加藤紘一が亡くなり、谷垣は自転車事故で半身不随となったので邪魔者はいなくなり、清和会は現在も安泰です。社会派のようで、下山事件の黒幕のGHQや現在でいうジャパンハンドラーズのような存在も出てこないし、中川昭一殺害を指示した世界銀行のロバート・ゼーリックみたいのが出てくればワクワクしましたが、リアルさに欠ける内容の映画でした。
世の中、こんなものだよね
9回裏、ツーアウト、ツーストライクからの逆転劇。しかも、さらりとジ・エンド。この不本意な余韻が、実に秀逸。
黒沢明・橋本忍を含めた5人の脚本家が悩みながら作った様が目に浮かぶ、優れた脚本だ。
黒沢明作品には、『七人の侍』など悪人VS 被害者といった図式が根本的にある。そして、勧善懲悪とはならず、世の中こんなものだよね、と感じさせる。その綺麗事で終わらせない姿勢が説得力があり、素晴らしい。
それにしても、藤原釜足はいい役者だね。
サスペンス映画の傑作
片刻も目が話せず151分があっという間。
主人公の三船敏郎をはさんで公団の課長補佐役の和田(白髪のメガネ)と
加藤武が天使と悪魔のように配置されたカット。
三船が天使の方を向きその話に従ってもうまくいく訳ではない。
理想主義者が喜びそうな展開にうんざりさせられるのか思いきや・・・。
政治サスペンス映画としても屈指の出来であります。
96点。
テンポよく展開して飽きさせない。2転3転する。ただ、画面からは空気...
テンポよく展開して飽きさせない。2転3転する。ただ、画面からは空気感のような緊張感があまり感じられない。これは最近の映画のような音楽や効果音を多用していないことではないかと思った。
その音を使わない代わりに、光や表情や態度の演技は迫り来るものがある。
この映画の三船敏郎はいい!
黒澤明の映画の中では「天国と地獄」同様、珍しいタイプなのかな?かなり前に見たのだがすごく面白く強く印象に残っている。でも彼女役が香川京子さんであるとか結婚式の場面で始まったというのは覚えていない。再度、見なくては!
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