劇場公開日 1960年9月15日

悪い奴ほどよく眠るのレビュー・感想・評価

全30件中、21~30件目を表示

4.0・加藤武のこういう役柄が新鮮 ・ノイローゼのシーンで声を出して笑っ...

2019年6月10日
iPhoneアプリから投稿

・加藤武のこういう役柄が新鮮
・ノイローゼのシーンで声を出して笑ってしまった。すごすぎる
・2人の子どもはどうするかと思ったけどまともな人間だったな

コメントする (0件)
共感した! 4件)
小鳩組

3.5役者も皆良い

2018年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

現代劇の黒澤映画。
黒澤はサスペンスも面白い。しかしテーマも演出も一級品ではあるがちと長いか。中盤ややダレ気味なのが残念。

黒縁眼鏡の三船敏郎がクールで痺れる。復讐に静かに燃える男。メロドラマ要素は必要ではあったがそこがダレた要因でもあったかな。

ラストの描き方が秀逸。なんとも言えぬ余韻を残す。巨悪に対する怒り&シビアな視点が現在にも通用するテーマかと。今も悪い奴ほどのさばっている社会だよ…。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
散歩男

1.0長すぎてだれる!!

2017年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

長尺の上どのシーンも長くテンポが悪いです。冒頭の結婚式のシーンも長すぎます。黒澤作品はいつもタイトルは熱いのですが、中身はひたすら起伏に乏しい気がします。夜道に切り替わると、おっ暗殺パート来たかとなりますが、重要人物が誰もいない夜道を一人歩きしたり、官庁で一人居残っていたりするのでネタ映画になっています。10年前の第一次安倍内閣では松岡農相の不審死がありましたが、死体を見つけて一時間通報しなかったそうです。次の赤城農相の顔がボコボコになっていたり、農水官僚も次々と痴漢で逮捕されたので、これは農林中金を寄こせという脅迫によるものでしょう。経世会の政治家は次々に汚職が発覚したり殺害されたり病気にさせられました。昨年、加藤の乱で森喜朗に歯向かった加藤紘一が亡くなり、谷垣は自転車事故で半身不随となったので邪魔者はいなくなり、清和会は現在も安泰です。社会派のようで、下山事件の黒幕のGHQや現在でいうジャパンハンドラーズのような存在も出てこないし、中川昭一殺害を指示した世界銀行のロバート・ゼーリックみたいのが出てくればワクワクしましたが、リアルさに欠ける内容の映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

4.0黒澤監督の逸品

2017年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
ひぃちゃん

4.5世の中、こんなものだよね

2016年8月21日
Androidアプリから投稿

9回裏、ツーアウト、ツーストライクからの逆転劇。しかも、さらりとジ・エンド。この不本意な余韻が、実に秀逸。
黒沢明・橋本忍を含めた5人の脚本家が悩みながら作った様が目に浮かぶ、優れた脚本だ。
黒沢明作品には、『七人の侍』など悪人VS 被害者といった図式が根本的にある。そして、勧善懲悪とはならず、世の中こんなものだよね、と感じさせる。その綺麗事で終わらせない姿勢が説得力があり、素晴らしい。
それにしても、藤原釜足はいい役者だね。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
地獄日和

5.0忠誠心と正義

2016年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

興奮

知的

企業汚職という現実の闇を背景に、忠誠心と正義の衝突を描いた異色のサスペンス。主人公・西(三船敏郎)は父の死をきっかけに復讐を遂げようとするが、復讐対象の娘を愛してしまったことでその正義が揺らいでいく。その葛藤は決して大声では語られず、口笛やタバコの所作といった沈黙の演技で滲み出る。三船らしからぬ抑制の効いた演技が、この作品の静かな緊張感を生んでいる。

和田課長補佐(藤原鎌足)は、一見頼りないが、誠実さと優しさを併せ持つ存在として、観客の「こうなってほしい」という願いを代弁する。しかし物語はその願いを裏切る形で進み、和田もまた翻弄される。そこにこそこの作品の本質――「現実は希望通りにはいかない」という黒澤の厳しい視線がある。

正義は果たされず、忠誠心もまた報われない。それでも愛する者を守ろうとする意志が、最後にかすかな救いとして残る。まるで希望を差し出してからそれを突き放すような構造は、観客に深い問いを投げかける。何のための忠誠なのか?正義とは何か?そして、なぜ悪い奴ほどよく眠れるのか?

複雑な構成と心理描写が見事に噛み合い、一見シンプルな物語の裏に普遍的なテーマが息づく。観るたびに違った面が見える、観るものに永遠のテーマを投げかけてくれる作品。

(2016/02/11 記載)
「サスペンス映画の傑作」
片刻も目が話せず151分があっという間。
主人公の三船敏郎をはさんで公団の課長補佐役の和田(白髪のメガネ)と
加藤武が天使と悪魔のように配置されたカット。
三船が天使の方を向きその話に従ってもうまくいく訳ではない。
理想主義者が喜びそうな展開にうんざりさせられるのか思いきや・・・。
政治サスペンス映画としても屈指の出来であります。
96点

コメントする (0件)
共感した! 4件)
neonrg

2.5西村晃

2015年12月26日
iPhoneアプリから投稿

当時からレンタルルームがあったなんて驚き。相変わらずちょっと長い気がするけれど。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ssspkk

3.5テンポよく展開して飽きさせない。2転3転する。ただ、画面からは空気...

2015年10月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

テンポよく展開して飽きさせない。2転3転する。ただ、画面からは空気感のような緊張感があまり感じられない。これは最近の映画のような音楽や効果音を多用していないことではないかと思った。
その音を使わない代わりに、光や表情や態度の演技は迫り来るものがある。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
M.Joe

4.5この映画の三船敏郎はいい!

2015年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

黒澤明の映画の中では「天国と地獄」同様、珍しいタイプなのかな?かなり前に見たのだがすごく面白く強く印象に残っている。でも彼女役が香川京子さんであるとか結婚式の場面で始まったというのは覚えていない。再度、見なくては!

コメントする 3件)
共感した! 7件)
talisman

4.0どうしようもない気持ちになる

2014年10月26日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

怖い

興奮

毎度黒澤作品はストーリーや前情報をなるべく入れずに見ているのですが、今回は復讐モノかと少し上がるテンション。復讐モノにありがちな「復讐なんてくだらないよ」的なメッセージはほぼほぼ皆無で、むしろある人物のその甘さがあの悲劇的な結末を招いていると言っていい。そしてその結末から僕たちが受け取るものは資本主義社会の暗部、大人の汚さ、数の暴力…ああ気持ち悪い。しかし黒澤監督のそういうものに対する怒りがラスト付近のある人物の慟哭に託されている。あれを聞いていると、紛れも無い悪に対する怒りや悲しみが湧き上がり混ざり合いどうしようもない気持ちになってくる。あれは名演でしょう。これと併映されたのが成瀬巳喜男監督の『秋立ちぬ』って心ズタボロになるわ!!どっちも名作!!

コメントする (0件)
共感した! 5件)
えら
PR U-NEXTで本編を観る