ワイルド・アット・ハートのレビュー・感想・評価
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『ワイルド・アット・ハート』(1990) キレッキレの演技のニコラ...
デヴィッド・リンチのラヴストーリー
観た後に心があったかくなれる映画
【”ラヴ・ミー・テンダー、アイ・ラヴ・ユー”ウーム、面白くはあるが、今作はカンヌ国際映画祭パルム・ドールに値した作品なのであろうか・・。デヴィッド・リンチの狂気性は十二分に伺える作品ではある。】
■恋人ルーラ(ローラ・ダーン)と一緒にいたところ、因縁をつけてきた男を殺害したセイラ―(ニコラス・ケイジ)は、刑務所に送られる。
数年後、仮保釈になったセイラ―は再会したルーラと共にカリフォルニアへ旅立つ。
だが、娘に異様なる過干渉をするルーラの母マリエッタは、2人に追っ手を差し向けてくる…。
◆感想
・ルーラの母マリエッタの娘に対する狂気とも思える行動が、この作品を支えていると思う。
・若き、ローラ・ダーンは十二分に魅力的だし、アッサリヤラレル殺し屋のウィレム・デフォーも良い。
ー ウィレム・デフォーは、若い頃から老け顔なので、何ら違和感なし。-
<今作は、世間的には”バイオレンス・ラブストーリー”となっているが、そんなにバイオレンスかなあ・・、と思ってしまった作品である。
マア、今作公開後には、現代作家を代表する”人間の本性は悪である”と言う基本思想に基づき、作品を発表し続けるコーマック・マッカーシーの“血と暴力の国”を底本にしたコーエン兄弟の「ノー・カントリー」や、彼の脚本による「悪の法則」(ブラピや、ペネロペクルスの悲惨すぎる殺され方に戦慄した作品。)などを見ているので・・。
あちこちに、デヴィッド・リンチらしさは見受けられるが・・。
現在のニコラス・ケイジとローラ・ダーンとウィレム・デフォーの映画界での立ち位置が何となく伺えてしまう作品でもある。>
相変わらすの破綻作品
リンチの描く純愛!
ワルい男とセクシーな女の子の純愛劇なんだけど
リンチが描くから一筋縄じゃないのよ。
ニコラスケイジ演ずるセイラーは
強くてモテモテのセクシーなワルなんだけど
そこはニコラスケイジ。 ちょっと気弱だったり
実はバカ真面目。薄めの髪を振り乱して全然かっこよくないところが狙いなのかなんなのかわからないけど
ツボる。
ローラダン演ずるルーラは金髪セクシー全開なんだけど
育ちの良いお嬢様でオズの魔法使いが大好きな
少女の部分もあり、でもいざと言う時の決断力の凄さ。
脇役陣の怪演も凄いが
伏線が伏線のままほっぽりぱなしになっていたり笑
セイラーの蛇皮ジャケットや
ルーラの腕を挙げたセクシーポーズ
やたら血がドバっとでたり
それに魔女🧙♀️の登場などB級ぽさをいれて
純愛映画にエンターテイメントをプラスしている
これぞリンチ!
そしてこの雰囲気ってタランティーノに似てるよなぁ
わからない
ビートニクな感じの恋愛映画 ケルアックの路上とか好きならおすすめ ...
とても印象に残る作品
ぶっ飛んでる
何もかもがぶっ飛んでる。
パンクで退廃的なふたりの愛の物語。
いくら臆病者な男でも、善い魔女に微笑まれたら愛に背を向けられないでしょ。
いくら馬鹿な女と言われても、女はここまで男を愛せないでしょ。
ルーラは俺を愛してるし、俺はルーラを愛してる。
「ラブ・ミー・テンダー」を捧げるのは、たったひとりの女だけ。
映画史上、最狂にロマンチックなラスト。
美しすぎて気が狂いそう!
いいぞ!
他の方も仰ってましたが、正に自由奔放‼︎不気味な映像、不快な画、キメ!というときの効果音、ドヤ!とばかりのハードロック!
セイラとルーラのひたむきな愛は見ていて気持ちいい。もう2人の世界!2人しか見えない!を暑苦しいまでにやりきってます。
ぶっちゃけなぜカンヌでグランプリとったのかはわからないです。
素晴らしい作品なんだけど。
個人的にはローラ・ダンは、どんどんただのセクシー姉ちゃんではなく、可愛くも、情熱的な魅力ある女性に見えてったのですが、彼女やその他の女性もメロメロな(最初の方にそういうシーンがあった)セイラのかっこよさがさっぱりわかりませんでした。え⁈みんなキャーキャー言ってるけど、ニコラス・ケイジだよ⁈よく見て!という感じ。彼が二枚目演技をする度に大爆笑でした。プレスリー歌ってるとこなんかもう!堪らん!笑える!
ファンの方すみません…素晴らしい俳優さんだと思ってます。ほんとに。
独自性と奔放さに溢れたすばらしい映画
評価された理由はいろいろありそうだけど、一番はやっぱり躊躇いのなさ、思い切りの良さなのだと思う。
デスメタルでダンスをさせたり、メインキャストをすっ裸にしたり、安っぽい魔女をイメージ映像にしたり、一見それらは完成度を損ないかねない要素なのだけれど、なんというか、いいと思ったらやってしまう、という天真爛漫なまでの素直さが映像から溢れている。
そして誰もが見ながら思うにちがいない、どんどんルーラが美しい女性に見えてきてしまう不思議。最初から一貫した女性像を描いているのに、ストーリーが進むにつれ見ている側に心境の変化を起こさせる。たぶんそれは、美しい女性像、というものを監督が明確に持っているから。
当時の映画評でこれ、北野武監督も賞賛していました。
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