劇場公開日 1991年1月

「【”ラヴ・ミー・テンダー、アイ・ラヴ・ユー”ウーム、面白くはあるが、今作はカンヌ国際映画祭パルム・ドールに値した作品なのであろうか・・。デヴィッド・リンチの狂気性は十二分に伺える作品ではある。】」ワイルド・アット・ハート NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”ラヴ・ミー・テンダー、アイ・ラヴ・ユー”ウーム、面白くはあるが、今作はカンヌ国際映画祭パルム・ドールに値した作品なのであろうか・・。デヴィッド・リンチの狂気性は十二分に伺える作品ではある。】

2023年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

幸せ

■恋人ルーラ(ローラ・ダーン)と一緒にいたところ、因縁をつけてきた男を殺害したセイラ―(ニコラス・ケイジ)は、刑務所に送られる。
 数年後、仮保釈になったセイラ―は再会したルーラと共にカリフォルニアへ旅立つ。
 だが、娘に異様なる過干渉をするルーラの母マリエッタは、2人に追っ手を差し向けてくる…。

◆感想

・ルーラの母マリエッタの娘に対する狂気とも思える行動が、この作品を支えていると思う。

・若き、ローラ・ダーンは十二分に魅力的だし、アッサリヤラレル殺し屋のウィレム・デフォーも良い。
ー ウィレム・デフォーは、若い頃から老け顔なので、何ら違和感なし。-

<今作は、世間的には”バイオレンス・ラブストーリー”となっているが、そんなにバイオレンスかなあ・・、と思ってしまった作品である。
 マア、今作公開後には、現代作家を代表する”人間の本性は悪である”と言う基本思想に基づき、作品を発表し続けるコーマック・マッカーシーの“血と暴力の国”を底本にしたコーエン兄弟の「ノー・カントリー」や、彼の脚本による「悪の法則」(ブラピや、ペネロペクルスの悲惨すぎる殺され方に戦慄した作品。)などを見ているので・・。
 あちこちに、デヴィッド・リンチらしさは見受けられるが・・。
 現在のニコラス・ケイジとローラ・ダーンとウィレム・デフォーの映画界での立ち位置が何となく伺えてしまう作品でもある。>

NOBU