劇場公開日 1977年4月16日

ロッキーのレビュー・感想・評価

全116件中、41~60件目を表示

5.0ボクシング部を辞めてから観た!

2021年9月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館、TV地上波

 これはまだ運動能力があり溢れている頃に映画館で観た。当時感じたのは、トレーニングと15R闘いぬく男のスポーツロマン。それとエイドリアンの魅力だった。この映画に感化されて、同じようなアディダ○のトレーニングウェアを購入し、生卵を飲み込んだ後に走ったという苦い経験がある。しかし、生卵は3個が限界だ。これ以上飲み込むと気持ち悪くなるだけだ。

 20数年ぶりにTVで観ると、スタローンのどうしようもない声に虫唾が走ったものの、やはり感動できる!劇中にもシンデレラ・ボーイなる台詞が出てくるものの、ハングリー精神があり、貧しいダウンタウンの中での友情が美しい。また、いつもジョークを飛ばすのに、聞こえぬ振りをするタリア・シャイアのはにかみの表情。ミッキー(バージェス・メレディス)がロッキーの部屋から出て行くときにトイレから顔を覗かせる彼の表情。細かいところにいい演技があります。

 なぜミッキーをマネージャーとして雇ったのかは、10代の頃には理解できませんでしたが、今観るとロッキーの心の中が痛いほど理解できました。ラストの「エイドリアン~!」だけは吹替えの方がいいかも。

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kossy

4.5スタローン登場!

2021年8月3日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

幸せ

売れない役者スタローンが、とあるボクシングの試合にインスピレーションを受けて書き上げた脚本により、一気にスター俳優に駆け上がった傑作ボクシングドラマ!

ボクシングドラマとはいえ、エイドリアンとの純愛も描かれていて、ラストの『エイドリアン!』と叫ぶシーンはあまりにも有名。久々に見たけど、わかっていながら、そのシーンでジーンと来た(^_^;)

とにかく自分の学生時代に1番見たと思えるこのシリーズ。
『ベスト・キッド』も含め、ジョン・G・アビルドセン監督にはお世話になりました(^_^;)

それにしても、ロッキーのテーマを聴くだけで元気が出るわ(^^)b

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n.yamada

0.5期待して観たが駄目だった

2021年7月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今更だが昨日観てみた
シリーズ化されているのですごく期待して観たがとても退屈で内容も中だるみ多くてすごくつまらなかった
最初から最後まで全部見事につまらなかった
評価は高くても自分に合わないのって有るんだと思った
ちなみに一緒に見た奥様も同感の低評価

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ま~太郎♪

5.0昨日までの自分に打ち克つ

2021年7月6日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

息子に観せる為、VOD無料配信を待ってたー。(ランボーと007は諦めてDVDレンタルしたけど音声が安定せず勝手に日本語吹き替えになっちゃうのが多いのでなるべく借りたくない)
ようやく来たので、シリーズ一気に再鑑賞予定。

なんだろう。
なんていうか「男が、男として大切に思うもの」がきっちり入っている。
ジェンダーがどうという話は抜きにして、やっぱり「男らしさ」「男に生まれたならば」みたいな、男性に象徴される魅力ってものはあると思う。
脳の構造やDNAレベルで、間違いなく「何かある」と思うんだな。

「不屈の精神」
「やるか、やらないか?の分岐点で『やる』を選択する勇気と精神力」
「女性に対しての、積極性と行動力、思いやりや気遣い」

易きに流れず、少女には悪友に流されない貞節の大切さを説き、ただのゴロツキでは終わらないことを自らに課す。
ポーリーやミッキーの言動に腹を立てる事はあっても、最後には肩を抱く優しさ。彼らが本当はロッキーの事を、ずっと大切にしてきてくれた事を、ロッキーもまたちゃんと知っているのだ。

45年経っても良いものは色褪せない事を再確認。

この歳月の間に、生卵たくさん一気飲みした野郎がどれだけいる事だろうかw
階段を駆け上がったあとに、勝利のイメトレをした愛すべきおバカさんがどれだけいるだろうか。
(おそらく女性には、ほとんどいないであろう)

「最後まで立っている事」がロッキーにとっての勝利。有言実行。
彼は「昨日までの自分」に打ち克ったのだ!
(ここでロッキーが世界チャンプに勝ってしまったりすると、一気に嘘臭くなるので判定負けは上手い処理の仕方だと思った。)

今見ると、冒頭の街路の汚さが印象深い。日本も結構ゴミだらけだったよなぁ。

ちなみに個人的に本作で1番好きなのはガッツォ。
ラフなジャケットのロッキーに対し、常にスーツとコートなところもスタイリッシュで格好良い。
もし、実は裏で卑怯な悪どい仕掛けなどしていたらどうしよう?と心配だったが、そんな事もなく純粋にロッキーを応援していてくれて良かった。嫌いにならずに済んだw

最近、若者の自己肯定感の低さがしばしば話題にのぼる。
ロッキーが底辺の暮らしをしている事は、作中、幾度も丁寧に描かれている。
男の子達には、ぜひ若いうちに一度本作を観ておいて欲しいと、、、
そう思うのだ。

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pipi

5.0エイドリアンと叫ぶシーン

2021年6月26日
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ロッキーは2011年くらいに初めて見て、2021年6月に2度目の視聴をした。
この映画を見る前は、エイドリアンと叫ぶシーンや生卵を飲み干すシーンなどが有名なボクシング映画だと思っていた。
しかし、実際には冴えない人生からなんとか這い上がっていく男のストーリーで、ボクシングはその手段に過ぎないくらいだ。
あえて言えば恋愛映画とも言えるかもしれない。ロッキーは最後のシーン、試合後の判定を待っているとき、判定の結果など気にもせずエイドリアンを呼び続ける。冴えない3流ボクサーが世界チャンピオンと最終ラウンドまで戦ったぞ!と伝えるために。このシーンのためにこの映画があるようにさえ思えた。最高の映画だ。
2回目の視聴では、ロッキー以外の登場人物の苦悩や人生が見えるようになった。歳を重ねるほどに面白みが増す映画でもあると思われる。

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あつし

4.5勝敗についてつい最近まで勘違いしていた

2021年6月26日
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ジョニーデブ

5.0若い時と年老いた時の感想が違う傑作。

2021年6月12日
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泣ける

青臭い、若い頃はスポ根と思って観てたけど

歳とると、究極のラブストーリー、一人の青年がダメ人間から真っ当な人間に成長していくヒューマンストーリーだとわかる。

試合自体のシーンはほんの僅か。しかしその分濃厚。

全てのラウンドも終わりに近づき、死闘に血だらけボロボロのロッキー、アポロの強烈なパンチに打ちのめされてボコボコでダウン→たまらず最大の味方である老トレーナーも「もう立つな、寝てろ」と叫ぶ→恋人のエイドリアンが控え室から意を決して会場に現れるとそこには這いつくばるロッキーの姿。思わず目を伏せるが、いやいけない、愛する恋人の戦う姿を目に焼き付けなければ。→15ラウンドついにリングに立ち続けたロッキー、判定は全く意に介さず、ひたすら愛するエイドリアンの名を叫び続ける→兄貴の計らいでリングに上がれたエイドリアン、ロッキーと抱擁。って・・・構成が完璧すぎ。

試合までのエイドリアンとのいきさつや、老トレーナーとの葛藤、(まだ黒人差別が残っていた70年代に)敢えて余裕で興行を仕掛ける圧倒的なパワーのチャンピオン、名士であるアポロ。伏線も十分。

何年ぶりかで見たが今は動画配信でクライマックスのシーンだけとかで観れるから便利。

不朽の名作。不動の人生映画ベストテン以内。「ジョーズ JAWS」も同様だけど、ともに劇場ではなくテレビの夜9時からの放送で繰り返し擦り付けられた。良い意味で。昔は配信もレンタルビデオもないから、テレビの影響むちゃくちゃデカかった。ビデオも完全普及ではないから、映画館と同じ、1発勝負のリアルタイム。不便だけども、それはそれで良かった。

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満塁本塁打

3.5これぞアメリカンドリーム

2021年6月10日
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不朽の名作。スポーツはやっぱり感動しますね。無名の俳優だったシルヴェスター・スタローン自ら脚本を書き、出演。大ヒットし一気にスターへ。内容はもちろん、映画ができるまでの裏話に感動しました。

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足立裕子

4.0確かにこれを観てボクサーになろうと思うよりは映画監督になりたいと思ってしまう作品

2021年5月4日
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Theo5

4.0勇気をもらえる胸熱映画

2021年5月2日
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鑑賞方法:VOD

アマゾンプライムで観賞。
負け犬と呼ばれた男の再生の物語。見ている途中から胸が熱くなり、鑑賞後は困難に立ち向かう勇気をもらえる。この作品は公開から30年以上経つが、今でも名作として話題になることが多い。今も昔も「負け犬」「クズ」蔑まれている人がいるからなのだろう。

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たろう

5.0人生についての映画

2021年2月24日
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これは単なるスポコン映画ではなく、どれだけ人生のどん底に陥っても戦おうと思わせてくれる、人生についての映画。

ロッキーは借金取りか何かをしながら生活し、エイドリアンには振り向いて貰えず、3流ボクサーと言われ続けるなど、最悪の人生を送っていた。そんな中ボクサーチャンピオンであるアポロクリードに対戦を申し込まれる。この戦いははっきり言って見せしめで、ボコボコにされることは十二分に分かっていることであるが、ロッキーはその戦いを受け入れ、トレーニングに励む。という話。

なぜロッキーがクリードと戦うか、それは、自分の人生において自信がゴロツキでないと証明するためである。もちろん戦いで勝てるとは思っていない。しかし、リングで耐え続けることは出来るかもしれない。最後のゴングがなった時にリングで立っていることが出来たら、自分の中でそれが勝利であり、人生を生きる資格となる。

この映画はボクシング映画であるが、人生についての映画である。人間は人生において多く、戦いを強いられる場面に出くわすが、その中での戦い方を教えてくれる。勝たなくてもいいんだと。戦い続け、倒れないことことが、その戦いでの勝利であると。

最後、ボクシングの勝敗では負けたが、戦い続けることが出来たロッキーはエイドリアンとの愛を確認する。最悪の人生にいたロッキーのリザレクションを描いた、ということになる。

誰の境遇にも当てはめることが出来る戦いを描いた、紛うことなき傑作である。

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inoTV IKE

3.5やっぱり良い!

2021年1月1日
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言うことは無い名作!でも友人が「もっと俺に優しくしてくれ!」って怒るのには笑う。

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aaaaaaaa

5.0最高

2020年11月25日
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鑑賞方法:DVD/BD
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FAFDM名無し

5.0名古屋では「えーどりゃー」

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

【居酒屋雑談①】
「エードリアン」の話で盛り上がったあと、やおらクイズです
⇒ところでさぁ、映画「卒業」でダスティン・ホフマンが教会のガラスを叩きながら叫ぶよね、あれ何だったっけ?
一同「エードリアーン!」
「エードリアーンだよな?」「えっ、そうだっけ何か違うような・・」
「エードリアーン!」(爆)

【居酒屋雑談②】
テレビの街頭ロケでやってました。
通行人に限界まで腕立て伏せをやってもらって「もう駄目です、ウググ~」の瞬間にラジカセでロッキーのテーマ♪
腕立て、復活するんですよ。
スゲー!

懐かしいですね
高校生の時、友だちと映画館で観ました。エロくなくて格好いい男のセックスを初めて見ました。
みんな何処か遠くの街で、くじけずに頑張ってるだろうか。
このテーマ曲を知らない世代が増えたので日本は凋落したのだと思います。
断言します。

1977年
映画館

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きりん

4.5ロッキーのテーマ曲が永遠に鳴り響く。

2020年9月11日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

スラム街に暮らす4回戦ボクサーが、対戦相手が怪我で試合できなくなった世界チャンピオンに指定され、15ラウンドの激闘に挑む話。
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ロッキーについては、エイドリアンとか最新作のタイトルグリードとか、生卵飲むとことか、あとテーマ曲とか、断片的な知識しかなくて見進めていくうちに自分の知識の伏線回収がされていくような感じがした。
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そして劇中何度もロッキーのテーマがいろんな曲調で流れるんだけど、ロッキーの気合いが上がるにつれ徐々にテンポアップしていくのが良い。あの音聞くといやでもなにかのスイッチ入るよな〜.
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結果は敗北なのに、ここまで勝利を掴んだようなエンディングは他にあるだろうか。これが本当のアメリカンドリームって感じだね。
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私的に、あんな風貌なのにとにかくエイドリアンが大好きでテレビの取材でエイドリアン見てる!?って言っちゃうロッキー可愛すぎた。

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せつこん

4.5アメリカンドリームを体現した愛のドラマ

2020年8月14日
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楽しい

興奮

幸せ

しがないボクサー、ロッキーはある時世界チャンピオンから対戦相手の指名を受ける。
自分自身の証明のため、愛するエイドリアンのため、勝ち目のない試合に挑む。

劇中でもいっていたが、なんといってもアメリカンドリーム。落ちぶれた人間がのし上がるストーリーは面白い。
初めは1人で挑もうとしていたが、友人、トレーナー、彼女と大事な人が支えてくれることに気づき、大きな実力差を埋めるため、過酷な特訓を乗り越えるのも熱い。

試合での不屈の闘志でボロボロになりながらも立ち上がる姿に胸が熱くなる。そして、あまりにも有名なロッキーのテーマ。流れただけで高揚した。

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いたかわ

5.0敗者を描いた作品

2020年8月4日
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この作品をアメリカンドリームの体現と勘違いしてる人が多い。
スタローンが言いたかったのは「努力すれば報われる、成功する」そんなことではない。
大事なのは結果ではなく挑戦する事。それ自体が尊いと言っているのである。
これはオリンピックの理念に通じる。
オリンピックは参加することに意義があると言われる。
この言葉の意味も多くの人が誤解している。
勝たなくていいんだ、適当に参加してればいいんだ。
そんな意味ではない。

人生にとって大切なことは成功することではなく努力することである。
勝つことではなくよく闘ったかである。

これが勝つことではなく参加することに意義があるという言葉の本当の意味である。
スタローンはチャックウェップナーの試合を見て感動しロッキーを書き上げた。
アリに到底敵うはずがない男が懸命に闘う姿に人生の意味を見出したのである。

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馬券師

4.0アメリカン・ドリーム

2020年7月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

リビングで観る旧作名作映画から、今回は44年前に公開された本作を投稿します。

主人公のもはや薹が立った三十路のしがないボクサー:ロッキー・バルボアが映画の中で達成したように、脚本を書き主役も演じた、当時ちょうど30歳のシルベスター・スタローンが、将に本作の成功によって実現した“アメリカン・ドリーム”。
更に、個人でもチームでも、士気を鼓舞しモチベーションを高揚させる時には、今でも奏でられる「ロッキーのテーマ」。この曲を聞くと自然に気持ちが昂ぶり闘志が滾ってくるのは、本作の偉大なる成果でしょう。
誰にでも夢を叶えるチャンスが落ちている国、アメリカ。本作はアメリカ合衆国独立200年の年に制作・公開された、いわば必然的に作られたメモリアル・ムービーと云えます。

映画は、ロッキーの現在の境遇を描き出すイントロから前半では、常に夜の暗闇の中、或は今にも雨が降り出しそうな曇天の下であり、ロッキーの荒涼とした心象風景を観客に植え付けます。
人生に挫折し将来への希望も持てず、鬱屈した思いで社会の底辺で日々の生活に汲々として生きる若者が、それでも漠然と抱く夢と野望が、現実にそのチャンスが目の前に現れた時、
ロッキーの顔が、眼光が、明らかに前半の鬱々とした生活と異なり、徐々に光り輝いていき、そしてクライマックスである世界チャンピオンのタイトルマッチ戦を迎えます。
私の世代では、このシチュエーションは、どうしても「あしたのジョー」のラストにオーバーラップしてしまいます。
試合展開、そして最後の試合結果を含め、ロッキー対アポロの試合は、矢吹丈対ホセ・メンドーサ戦と錯綜します。その結末も将に相似しており、ロッキーの恋人エイドリアンは、境遇には天と地の乖離はあるものの白木葉子に擬制出来ます。本作のラストの「エイドリアン!」と絶叫する感動のシーンは、ジョーが15ラウンド闘ったグローブを葉子に捧げたことと全く同質です。
センチメントが全く異なる日本とアメリカで、ボクシングを素材にしてこれほど似通ったストーリー展開と結末になるのは、きっと最下層の若者の夢の実現ドラマが感動を喚起するのが万国に共通するゆえなのでしょう。
ただ『ロッキー』は、本作の大成功によって続編、続々編、続々々編、・・・・と延々と制作されたのは周知の通りですが、「あしたのジョー」は燃え尽きて灰になってしまいました。

男は愛する女のために闘う、愛する女のために命を懸ける。やや古典的ですが、その純粋で直向きな姿の美しさ尊さは、人を惹きつけて已みません。

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keithKH

4.0ファイトシーンの説得力!

2020年6月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

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王道ハリウッド映画かと思いきやなかなかの低予算作品でびっくりした。脚本シルベスター・スタローンが持ち込んだのね!少ない予算の中で無名俳優主演の汗くさい映画が観客の心を掴んで瞬く間に大ヒットしてアカデミー賞まで獲っちゃうんだからまさにアメリカン・ドリーム。

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みな

3.5アメリカ

2020年4月24日
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アメリカンドリームを体現した内容と映画。無名の1人の俳優が、スターダムに一夜にしてのし上がり、ハリウッドスターの一員となる。そんなことを考えるとすごい話だなと思う。
ただ、ラストがあまりにあっさりしすぎじゃないか?確かに最後のゴングが鳴った時にたっていられるかが大事だったわけなのだか勝敗はいいのだが、ラストラウンドはロッキー攻めてたしなぁ。勝つことは無いにしろ、あと何秒!みたいな煽りあっても良く無い?ふわっと終わって勝敗もふわってしてる。まあエイドリアンとの話だから別にいいのだけど

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かりぶ