「アメリカンドリーム」ロッキー ニモさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカンドリーム
初見は10代半ば。
とても感動した事をよく記憶している。
試合の勝敗よりも人生の勝者を描いているのだと胸いっぱいの思いだった。
今回久々に鑑賞したがやはり名作。
スポーツを主軸にした単純な作品ではなく、最後までなんとも言えない切なさや哀愁が伝わってくる。
画面は終始グレー色。暗い街並みや部屋の中が映る。そんなロッキーの貧しく鬱屈した日々に少しだけ光が灯る。
リングに上がる目標と恋人との出会い。
人生が思い通りに行かないことは誰しも共感する部分だと思う。ロッキーが人生に再起をかける場面を熱い思いで見守らずにいられない。
そして作品の制作過程からオスカー受賞までがあまりにもドラマティック。
音楽がとても素晴らしく、特にこのテーマソングでラストはどれほど心震わされたか。
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