「当時から何の思い入れもなく」ロッキー うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
当時から何の思い入れもなく
なぜこの映画が人々の胸に刺さったのか、皆目見当もつかない。貧しい移民の子が用心棒崩れのまともな職もなく、ボクシングも噛ませ犬の半分八百長のような試合しか組んでもらえない。そこに感情移入の仕様もなく、彼が成功したところで、一緒になって喜んであげる気にもならない。だって、自業自得でしょ?
エイドリアンと愛し合い、まともになろうと誓ってから彼は変わった。というようなストーリーラインも、ほとんど必要の無いような単調な殴り合いに終始する展開で、映画としてはシンプル過ぎやせんか。という感想だった。たぶん、主人公のロッキーをこれほどハマったキャスティングで演じたスタローンが時代の波にうまく乗っかったのだと思う。
テーマ音楽も、ある特定の人にはテンションが上がる名曲として祭り上げられている。私には、正直何も刺さらなかった。
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