「エイドリアンと叫ぶシーン」ロッキー あつしさんの映画レビュー(感想・評価)
エイドリアンと叫ぶシーン
ロッキーは2011年くらいに初めて見て、2021年6月に2度目の視聴をした。
この映画を見る前は、エイドリアンと叫ぶシーンや生卵を飲み干すシーンなどが有名なボクシング映画だと思っていた。
しかし、実際には冴えない人生からなんとか這い上がっていく男のストーリーで、ボクシングはその手段に過ぎないくらいだ。
あえて言えば恋愛映画とも言えるかもしれない。ロッキーは最後のシーン、試合後の判定を待っているとき、判定の結果など気にもせずエイドリアンを呼び続ける。冴えない3流ボクサーが世界チャンピオンと最終ラウンドまで戦ったぞ!と伝えるために。このシーンのためにこの映画があるようにさえ思えた。最高の映画だ。
2回目の視聴では、ロッキー以外の登場人物の苦悩や人生が見えるようになった。歳を重ねるほどに面白みが増す映画でもあると思われる。
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