劇場公開日 1977年4月16日

「敗者を描いた作品」ロッキー 馬券師さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0敗者を描いた作品

2020年8月4日
PCから投稿

この作品をアメリカンドリームの体現と勘違いしてる人が多い。
スタローンが言いたかったのは「努力すれば報われる、成功する」そんなことではない。
大事なのは結果ではなく挑戦する事。それ自体が尊いと言っているのである。
これはオリンピックの理念に通じる。
オリンピックは参加することに意義があると言われる。
この言葉の意味も多くの人が誤解している。
勝たなくていいんだ、適当に参加してればいいんだ。
そんな意味ではない。

人生にとって大切なことは成功することではなく努力することである。
勝つことではなくよく闘ったかである。

これが勝つことではなく参加することに意義があるという言葉の本当の意味である。
スタローンはチャックウェップナーの試合を見て感動しロッキーを書き上げた。
アリに到底敵うはずがない男が懸命に闘う姿に人生の意味を見出したのである。

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馬券師