劇場公開日 1977年4月16日

「優れた人間ドラマ」ロッキー awahiraさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0優れた人間ドラマ

2019年1月15日
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どん底ボクサーにチャンスが舞い込む。

アクションと思っていたらめちゃくちゃ人間ドラマだった。
意外と、練習も含めボクシングをしている描写は少ない。その一方で周囲との会話等、人間ドラマに割かれる尺が大きかった。一部は少し長すぎるほどに。
けれどその描写はとても巧みで、会話を通じて彼等が置かれた状況や心境が伝わり、いわゆる説明描写のシーンが全く無かった。また、セリフと心情が異なるシーンが多いと感じたが、行き場の無い怒りや悲しみがひしひしと伝わり、これも優れたドラマと感じた理由の一つ。

最後の試合は迫力満点。ボクシング映画としてももちろん、素晴らしいものだった。

awahira