ロッキーのレビュー・感想・評価
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くすぶっている下町のあんちゃんの解像度の高さ
どこかの時点でなんとなく寡黙なイメージが付いてしまった気がするのだが、ロッキーは不器用で口下手であっても、それなりにお喋り野郎で、結構へらず口や叩いたり、どうでもいいジョークを言ったりする。ちょっとめんどくさい下町のあんちゃんと言った風情なのがとてもよい。挙動不審なくらい内気で美人とはいえないエイドリアンというヒロイン像も、アメリカンニューシネマ的な定石破りで、それを当時の王道エンタメに組み入れた功績も大きかったのではないか。
この下町でくすぶっている人間たちに対する解像度の高さが、スタローンの脚本家としての才能であり、演者としてもみごとだった部分なのだと思う。
そしてロッキーは次第にアメリカン・ヒーローと化していくわけだが、ほぼ「1」の続編として作られたとしか思えない『ロッキー・ザ・ファイナル』で、引退したロッキーを昔の栄光の思い出話ばかりしているレストランオーナーにしたスタローンは、マジでロッキーっていうキャラクターを誰よりもわかっているなと。そこはライアン・クーグラーが『クリード』で出せなかった部分でもあり、餅は餅屋、ロッキーはスタローンだと一作目に立ち返ることで改めて思い知らされる。
色々と今では時代錯誤かもだけど!
動画サブスクサービスをザッピングしていて「懐かしいな」と少しだけ再生したら、最後まで見てしまった。
何度も見ている。でも、楽しい、好きな作品。
エイドリアンを強引に部屋に引き入れてのキスシーン。個人的には名キスシーンだと思うが、今の時代ロッキーのアプローチに拒否反応を示す若者が多いんだろうなと。難しいね。時代の流れ、移り変わりなのだ。
そして、汗まみれになりながらも努力をする姿は美しいし他人の感動を呼び起こす。結果は伴わないかもしれないけど、必ず自分の中の財産となる。
古くても、色褪せない面白さと感動。
亡くなったじいちゃんが大好きだった映画、その影響で自分も「ゴールデ...
映画の神様が宿った作品とは本作のことだと思います
ロッキー
1976年米国映画
超久々に観た
やっぱり面白い
少し見始めると最後まであっという間
無名の監督
無名の主演男優に無名の俳優ばかり
脚本もその主演男優が書いて持ち込んだ素人のもの
何かショッキングなシーンがあるとかするわけでもない
そんな映画が当たるなんて誰も思わない
それが世界中で大ヒットしてしまう
それどころか映画史に残るような金字塔になってしまう
映画の不思議
映画に関わる誰もが夢に見る成功物語
そんなことある訳がない
プロの世界は厳しい
ましてハリウッドだ
そんな企画だれも見向きもしない
撮ることすら無理だ
でも、それを本当に実現したのが本作
まるで劇中のロッキーが世界選手権に挑むことと二重写しだ
本作はボクシングの映画と思われている、しかしそれは違う
だってクライマックスのボクシングの試合は、上映時間119分のラスト15分からはじまる分量しかない、トレーニングのシーンもあるが超絶特訓的なことは生卵を飲み干すシーンくらい
日本人にとってはなんてことのないシーンだが海外では食中り間違い無しの行為で目をひくくらいのもの
それまでは、ほとんどが主人公と恋人エイドリアンの下町の片隅の恋愛物語だ
ラスト3分はこれ以上ない涙があふれてしまうような甘いラブシーンだ
1976年はアメリカ建国200年祭で大変に盛り上がっていた、劇中でチャンピオンのアポロがワシントンの扮装で登場するのはそれ
舞台がフィラデルフィアというのもそう
建国の街だから
その200年祭の始まりの正月だからこのストーリーが成り立つ
そこを見事に押さえてヒットする下地を捉えた脚本
シンプルで真っ直ぐな脚本
ややこしいひねりなんかいらない
市井の下層の男女が片寄せあって生きて行こうとする物語
街金の集金係のゴロツキで終わる人生から抜け出したい
彼女にその証明を見せたい
だだそれだけ
そこには勝手な思想や信条なぞどこにもない
万人が共感できる物語だけがあるのみ
エイドリアンが次第に美しくなっていく演出は改めてみてなかなかに上手い
そしてテーマ曲!
このテーマ曲でなければ本作もこれほどまでの大ヒットしなかったかもしれないほどの高揚感溢れる名曲
21世紀生まれの方でもどこかで必ず聞いて知っているはずの楽曲
作曲家は一応名前はみたことのあるていどの人、巨匠とか大ヒットメーカーとかなんて人ではない
昨今横行している有名タレントとのタイアップ曲なんてこれほどの力を持つ事は有り得ないと一発で理解できる力を持っています
映画の神様が宿った作品とは本作のこどだと思います
MAGA
Make America Great Again
最近こんな言葉を良くニュースで目にします
その是非はともかく
ロッキーの頃の米国はまだ平和だった
麻薬にもそんなに蝕まれていない
アメリカって本当はこんな国だったんだ
この頃に戻りたいという米国人の心の叫びなのだろうなと思いました
ロッキーにとっては、アポロとの対戦よりもエイドリアンとの関係構築の方がアメリカンドリームだったのかも…
スタローンによる、正にアメリカンドリームを
象徴したような作品を何十年ぶりかで鑑賞。
話は単純明快なので、初回以降は観ることも
なかったが、TV放映を機に再鑑賞した。
若い頃の鑑賞では、
ラストで“エイドリアン”と叫ぶシーンに
随分と自分の感情も高揚した覚えがある。
しかし、その後、己が年を取ったためか、
同じような設定の作品を目にしたためか、
再鑑賞ということもあってか、
今回の鑑賞では同じような感情の高ぶりを
得ることは出来なかった。
そして、この度の鑑賞では、
ロッキーにとっては、千載一遇だった
世界チャンピオンとの対戦よりも、
愛すべき女性との関係構築の方が
アメリカンドリームだったのかも知れない、
と思うところも。
ところで、初めての名古屋勤務で
猛暑を経験して夏バテした時に、
この映画の影響だったかも知れないが、
牛乳に生玉子の黄身3個と
ハチミツ・レモン果汁も加えて飲み、
夏を乗り切った若き日々がよみがえった。
アメリカンドリーム
初見は10代半ば。
とても感動した事をよく記憶している。
試合の勝敗よりも人生の勝者を描いているのだと胸いっぱいの思いだった。
今回久々に鑑賞したがやはり名作。
スポーツを主軸にした単純な作品ではなく、最後までなんとも言えない切なさや哀愁が伝わってくる。
画面は終始グレー色。暗い街並みや部屋の中が映る。そんなロッキーの貧しく鬱屈した日々に少しだけ光が灯る。
リングに上がる目標と恋人との出会い。
人生が思い通りに行かないことは誰しも共感する部分だと思う。ロッキーが人生に再起をかける場面を熱い思いで見守らずにいられない。
そして作品の制作過程からオスカー受賞までがあまりにもドラマティック。
音楽がとても素晴らしく、特にこのテーマソングでラストはどれほど心震わされたか。
どうして今まで見ていなかったのだろう?
スポ根汗クサ映画だと思い敬遠していたが、“アマプラ見放題修了間際”につられてこの度、鑑賞。
まず、ロッキーという男を完全に誤解していた。粗野なボクサーだと思っていたが、その真逆で好きな娘には超一途。彼女の勤めるペットショップ店に毎日通っては話しかけ、その娘を侮辱するような発言は誰であっても許さない。やっとキスできそうな雰囲気に漕ぎつけた時には、「今からキスする(からイヤなら拒否してね)」という紳士っぷり。また借金の取り立てで銭稼ぎをしているものの、自分より弱い人間に手をあげることもない。熱くなる時もあるが、内省的でどこかクール。いや実は、根が知的なのでは…。
めちゃくちゃイイ男じゃないか、ロッキー!!!
ロッキーはイタリア系なので恐らくカトリックなのだが、家父長制を否定するようなシーンもあり、ウーマンリヴ?すら感じてしまう。
作中に"opportunity"という言葉が何度か出てくる。この作品から「人生を切り拓くチャンスは滅多に巡ってこないのだから、その時がやってきたら絶対に逃してはいけない」と考えさせられた。実際、ロッキーが近所の不良娘を不良グループから抜け出させようとするくだりがあるが、助けたのは一度だけでそれ以降は見て見ぬふりだ。(以降のシリーズでこの少女は更生して再登場するらしいが。)アポロとの試合で結果を残し、ゴロツキ人生から這い上がろうとするロッキーとは対照的な描写である。
やはり“クラシックは不滅”。全く古臭さを感じなかった!
エイドリアンwって叫ぶロッキーの間抜け面
ボクシング映画でありながら時間の大半をロッキーの人となり、エイドリ...
ボクシング映画でありながら時間の大半をロッキーの人となり、エイドリアンとの馴れ初め等キャラクター描写に使ったことで、観てる側の登場人物への思い入れが高まり次作以降の大ヒットへとつながったような気がする。
とにかく荒廃したスラムの雰囲気がリアルで、そこでくすぶっているロッキーが本当に惨めに映る。
エイドリアンの兄はクズ男。
ラスト主人公が負けるとか当時斬新だったのでは。
成り上がりのサクセスストーリーだが今作では試合後すぐにエンドロールになるので、ファイトマネーもらって引越しましたーとかの後日談が一切描かれてないのも新鮮。
エイドリアン役のタリア・シャイアはフランシス・F・コッポラの妹さんで、ニコラス・ケイジのおばさんにあたるとか。
他の家族を見てもすごい芸能一族。
当時から何の思い入れもなく
なぜこの映画が人々の胸に刺さったのか、皆目見当もつかない。貧しい移民の子が用心棒崩れのまともな職もなく、ボクシングも噛ませ犬の半分八百長のような試合しか組んでもらえない。そこに感情移入の仕様もなく、彼が成功したところで、一緒になって喜んであげる気にもならない。だって、自業自得でしょ?
エイドリアンと愛し合い、まともになろうと誓ってから彼は変わった。というようなストーリーラインも、ほとんど必要の無いような単調な殴り合いに終始する展開で、映画としてはシンプル過ぎやせんか。という感想だった。たぶん、主人公のロッキーをこれほどハマったキャスティングで演じたスタローンが時代の波にうまく乗っかったのだと思う。
テーマ音楽も、ある特定の人にはテンションが上がる名曲として祭り上げられている。私には、正直何も刺さらなかった。
我が青春の 熱き熱き ロッキー
超久しぶりにアマプラで鑑賞
やっぱたまらん!
ちなみに劇場ではまだ高校生だった頃
少ない小遣いだったのに7回半も鑑賞(笑)
7回通って8回目には友達と話してて最後30分ほどしか観れないのに強行ꉂ🤣𐤔
ちなみに影響受けまくって、グレーのスエットにタオル首にかけて、早起きして走りましたよ
早朝の街を 3日ほどꉂ🤣𐤔ꉂ🤣𐤔
一番好きなのは試合が決まって、手のひらを返して初めて家に売り込みに来たミッキーに怒声を浴びせ、肩を落として帰るミッキーを追いかけ
握手をするシーン
生活のために借金取りしながらも
ボスの無茶な命令には従えない心根の優しいロッキー
優しくて人間臭くて大好きです
余談ですが、燃えよドラゴン見た後にはヌンチャク買って後頭部にこぶ作りまくりましたꉂ🤣𐤔
意地と意地のぶつかりあい!ロッキーとアポロの激闘に気持ちが熱くなりました!
立ち上がれ 傷ついたものよ、恐れるものよ、もう一度拳を突き上げろ
胸がいっぱい、魂レベルで震える
大好きな映画、音楽も素敵すぎる
古い映画だけれど、今の人たちに
よかったら一度は目にして欲しい
舞台は'75年のフィラデルフィア
ガチで貧しくてまだ無名の頃のスタローン
腕を伸ばせば、部屋の全ての窓の開閉ができる部屋に住んでいた頃のスタローンが演じる
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