劇場公開日 1996年10月5日

「完全版は完全でなく」レオン 完全版 ニモさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0完全版は完全でなく

2024年5月4日
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映画ファンによって語り継がれる名作のひとつ。
排他的でハードボイルドでなにより愛にあふれる。

今回完全版を初めて鑑賞したが、内容に驚いた。オリジナル版が作られたのも納得だった。
昔見たオリジナル版は、孤独な二人が出会うべくして出会い、親子ではない恋人でもない関係性がうまれてお互いを必要としていく。そんな作品だった。
だから男女の関係を語るシーンはとても違和感があった。利発だがまだ12歳のマチルダはそんな事は言わないだろうと思った(たとえ育ったのがあの家庭だったとしても)。
「君は俺に生きる光を与えてくれた」の台詞が活きるのは、年齢差も性別も超越した絆があったから。その二人の絆に深く感動したのだった。

完全版の内容に物申すのは作品のファンとして本意では無いのだが、世界観は間違いなく圧巻。ジャン・レノとナタリー・ポートマンは素晴しい。この二人でないとこの名作はあり得ない。
終止 銃と牛乳が出てくるのが非日常と日常・または二人のことを表しているようで、そのコントラストも面白い。演出も秀逸。
いつ観ても名作は色褪せないなと感じた。

ニモ
ニモさんのコメント
2024年5月4日

コメントありがとうございます。違和感、拭えないですね

ニモ
Mさんのコメント
2024年5月4日

私も完全版は違和感がありました。
レビューの「絆」のイメージがよくわかります。

M