「okey.」レオン 完全版 桜さんの映画レビュー(感想・評価)
okey.
孤独な殺し屋“レオン”に偶然命を救われた少女“マチルダ”の愛しくも悲しいラブストーリー。
この作品は緩急がいい。
オープニングからシリアスな描写を多数含ませ、中だるみしがちな中盤は明るく笑顔に包まれるようなシーンの連続、そしてラストに進むに連れ目が離せないシリアスシーンと、悲しみと愛情に満ちたラストシーン。
単体作品として素晴らしい映画ってこうやって緩急がしっかりしてるような気がする。
そしてなんといってもジャン・レノ、ナタリーポートマン、ゲイリーオールドマンの3人が凄すぎる。
誰一人代役など出来ない、唯一無二の素晴らしい演技だった。
ジャン・レノ演じるレオンの不器用で愛があって、愛おしくもかっこいい演技が好き。
ただ「無」の男ではなく、映画を見て大興奮してしまうところや、植物を「唯一の友達」として育てたり、要所要所に人間味のあるキャラクターになっているので、とても感情移入しやすかった。
その辺も含め、ジャン・レノの演技が光っていた。
ナタリーポートマン演じるマチルダの子役にしてこの存在感。
無邪気で影があって、レオンだけじゃなく、鑑賞者皆を虜にするような妖艶さをあの歳にして遺憾なく発揮している、とんでもない女優だと思う。
ゲイリーオールドマン演じるノーマンのヴィランたるヴィランって感じの化け物感が大好き。
画面で見ててもこんなにゾッとして、思わず吐きそうになるのに、実際に目の前であの演技を目の当たりにしたら、腰が抜けて動けないかもしれない。
好きなシーンだらけで切り取る隙がない程。
でも他の皆様が挙げてなさそうな印象に残ったシーン、というかフレーズはマチルダの“okey”だった。
父親に殴られ続けてもやめなかったタバコをレオンにやめろって言われれば思わず“okey”
何回もオーケーって言うな!!って言われても“okey”
あんなに普段は尖ってるのに、レオンの前、好きな人の前だと従順になっちゃう可愛さが堪らない。
ただ、唯一(愛し合ってから)“okey”と返さなかったのは、最後の別れのシーンのみ。
ラストのシーンは何十回見ても悲しくなってしまう。
レオンの「君のお陰で生きる意味が出来た。俺も地に根を張りたくなったんだ。」という言葉がめちゃくちゃ好き。
マチルダは幸せになれたかな。
いや、もう彼と出会ってからマチルダは、いつまでも幸せなのかもしれない。
こんばんは。
rin*さん、コメントありがとうございます🙌
私のレビューでそう思って頂けてとても嬉しいです✨
あのラストシーンの切なさから、どうしても心配になってしまいました😂
rin*さんも是非見返してみて下さい