レインマンのレビュー・感想・評価
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電話ボックス📞
電話ボックスを占領して長電話、二人で入って誰かに電話をかけたり。それはほんのちょっと前までの話で100年前という訳ではない。そんな電話ボックスが映画の中で何度も出てきていい舞台装置になっていた。電話ボックスで電話をかけている間にどこかに行ってしまう兄のレイモンド、油断も隙もあったもんじゃない。かといって二人で入る電話ボックスは窮屈でそこで兄がおならをしたからたまったもんじゃない! アメリカは広すぎてロードムービーは頭がクラクラする。でも飛行機も高速道路も兄が嫌がるから仕方ない。いつの間にかカメラを手に入れた兄がしきりにシャッターを切って撮影していた。どんな写真だろう?それがエンド・クレジットの左側に流れた。数字が入っている看板や標識、雲や空が流れたりぼやけたりしている風景。それは広大なアメリカ大陸ではなくて身近な風景や物でレイモンドの目に留まった世界。 ガチャガチャと落ち着きのないチャーリーがだんだんと兄のリズムに合わせてダンスできるようになる。だからレイモンドも弟からダンスを習う気持ちになった。別れの場面、レイモンドが頭を弟にもたれかかせる場面は美しかった。 経験豊富な名優とこれから伸びゆく若い俳優とのタッグ。互いに学び影響を与え刺激を受けながら新しい何かが生まれる。そういう映画をもっと見たいと思った。ついこの間、ジャン・ギャバンとジャン=ポール・ベルモンド共演の「冬の猿」を見たので余計にそう思った。 ダスティン・ホフマンは本当に素晴らしい。公開から30年以上たって初めて見ました。「午前十時の映画祭」ありがとうございます。 おまけ ダスティン・ホフマンもトム・クルーズも鼻が似ているから(特に横顔の鼻の高さと形)「兄弟」っぽくてよかった。
午前十時の映画祭ありがとう
公開時、米国駐在中で当然字幕なしで鑑賞。英語がそれほど堪能でなく、台詞がすべて理解できた訳ではないが、それでも感動した覚えがある。 ダスティン・ホフマンの演技は上手いけど、あらためて見直してみるとトム・クルーズが素晴らしい。 嫌な奴から少しずつ良くなってくる(少しだけ、劇的に変わらないところがいい)、微妙な変化がすごく伝わってくる。 トム・クルーズは今もかっこいいけど、若い頃は正視できないくらい男前だな。 こんな正当な二枚目、いまあんまり思い浮かばない。 音楽もいいなと思ってたらハンス・ジンマーだった。 午前十時の映画祭、ありがとうございます。 映画館に通ってるごく一部のファンしか知らないの勿体ないなぁ。 TSUTAYAとかGEOとか、あと配信してるとことかとコラボしたらいいのに。映画人口増えればWin Winなのにな。
トム・クルーズとダスティン・ホフマンの名演技
午前十時の映画祭12にて。 ロスでランボルギーニなどの高級外車ディーラーを営むチャーリーは、絶縁状態にあった父が亡くなったと弁護士から連絡を受け、遺産目当てにシンシナティの実家に帰省した。ところが、父の遺言状を開くと、チャーリーが相続出来たのは古いビューイックのオープンカーと父が大切にしていた庭の薔薇だけで、土地建物他300万ドルの遺産は全て匿名の人物に相続されることとなっていた。その人物とは、今まで存在すら知らなかった自閉症でずっと病院暮らしの兄レイモンドであると知った彼は、兄を病院から連れ出しロスへ連れて帰ろうとした。しかし、飛行機は危険だから嫌だと言うので3時間で帰れるのに車で3日もかけてロスに帰ることになった。その間、ディーラーは環境規制局の承認が下りず車が売れず不渡を出して大変なことになってしまった。レイモンドは一般常識は無いが、数字の暗記が出来る特殊な能力を持っている事がわかった。さてどうなる、という話。 チャーリーが最初は遺産目当てで兄レイモンドを拉致して弁護士と対決しようとするが、レイモンドの特殊能力を生かしてラスベガスで大儲けし、一緒にいる事でレイモンドの子供のような純粋な心に惹かれて行き、自らも人として成長していく所が見所だと思った。 若いトム・クルーズがカッコよかったし、ダスティン・ホフマンの自閉症(実際はサヴァン症候群)の演技も素晴らしかった。 コンピューターもまだまだ性能が低い時代にあの記憶力は金儲けに使えそうだと思うよね。 ラスベガスで3000ドルかけて外した20は何だったんだろう?誰かがイカサマしたのかな? スザンナ役のヴァレリア・ゴリノが可愛かった。
笑わないハッピーエンド
とてもいい映画でした。平日昼間ですが、10人程度の入り。
カウンティングのあたりはひやっとしますが、無事に終われて良かったです。
決して御涙頂戴ではない、淡白な演出と音楽でしっとりと目を濡らします。
常にローンと車に追われて電話しまくっているチャーリーが、兄のジラに付き合うだけでなく、兄を尊重して行動するように変わっていく様を見せられるのは少し説教くさいですが、私はビジネスが嫌いなので好印象。
K mart sucks🖕
CHARLIE・・・
兄レイモンドをダスティン・ホフマン、弟チャーリーをトム・クルーズが演じる。
ダスティン・ホフマンの憂を帯びた眼差し、時に切なさを感じさせる表情はさすが。
序盤ではオーラを消したトム・クルーズが、徐々に輝きを増す。
終盤の互いに心を通わせるシーン、ラストが切ない。
余韻が残る作品。
ー Kマートのボクサーパンツ
ー 一塁手は誰?
ー もっと前に兄と出会いたかったよ
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
もっと伝わってきていいものが、伝わってこない
当時から題名は知っていたが、初観賞。 レインマン(雨男)からメインマン(親友)へ、がテーマのようだ。 誤って赤ん坊の弟に危害を加えないようにと、施設に入れられた自閉症の兄。 長い間離れていた兄弟が、徐々に心を通わせるところが見どころなのだろうが、 ジーンとくるまではいかない 若いトムクルーズと、ダスティンホフマンの名演に脚本が負けてる感じ。
絶縁状態だった父親の死により初めて自閉症の兄がいたことを知る。 始...
絶縁状態だった父親の死により初めて自閉症の兄がいたことを知る。 始めはあまりにも子供じみた弟だったけど、兄と関わり、接点を知っていくことで愛情が芽生えていく。 ダスティン・ホフマンの演技はさすが。 だんだん心が通っていくトム・クルーズの演技も自然でよかったと思う。 弟が兄と心が通じ合ったシーンはとてもじんわりきた。とても素敵なシーンでした。
トム・クルーズの二枚目過ぎるキャラクターが成長譚を上手くは…
最近、同じバリー・レヴィンソン監督の 「グッドモーニング,ベトナム」を 観たこともあり、関連付けての鑑賞。 若い頃に観た時は、 この作品の骨子は トム・クルーズ扮する弟の成長譚なのだと 思うものの、 兄役のダスティン・ホフマンの演技に負けて 焦点がぼけてしまったじゃないか、と トムの演技力を批判した記憶がある。 改めての鑑賞では、冒頭でのいきなりの 排ガス規制により 車の販売が行き詰まるエピソードや 風力発電の風車シーンには、 環境問題を先取りする要素のある作品 だったのだなぁと、先ずは驚かされた。 また、ダスティン・ホフマンの スターウォーズのC-3PO的歩行には 今回も思わずニヤリだった。 この映画はアカデミー主要4冠受賞と キネマ旬報第4位とのことなので 名作の誉れ高い作品なのだろう。 しかし、私には再び不満が残った。 やはり、多分にこの物語は、 兄と出会ったことによる 弟の成長物語なのだろうが、 それがヒシヒシと伝わってこない。 ひとつは、トム・クルーズの演技以前に 兄に対する弟の想いの変遷が 上手く編集出来ていないように思うからだ。 兄がレインマンであることや 彼が施設に入れられた原因が 自分との関連であることが解ったり、 弟の感謝の告白や兄とのダンスシーン等、 要素は多々あったのだが、 それらが弟の段階的成長の描写として まとまり切れていない気がする。 その意味でも、 成長を遂げた彼が真っ当な人間として ランボルギーニ問題を解決するシーンが 不可欠ではなかったろうか。 今回、再鑑賞して、 原因が演出や脚本だけにあるのではなく、 やはり、トム・クルーズの演技そのものにも あると感じる。 例えば、吉永小百合が誰を演じても 吉永小百合であるように、 トム・クルーズの場合も、 彼は誰を演じても ドラマの最初から最後まで二枚目然でいて、 彼の演技力というよりも 彼のそういったキャラクターから 抜け出すような誘導の出来ない演出力が、 彼が演じる人物を 成長譚たらしめない人物像として 導いてしまう原因ではないだろうかと 思った。 弟役はトム・クルーズではない 別の性格俳優だった方が、 より優れた作品になっていたような 気がしている。
中盤以降が良かった
(中盤のお気に入り)
・二人で彷徨ってる最中のドライブ景色
→ オープンカーで気持ちいいだろうなぁ~。
・カジノでの儲けぶり
→ 憧れるなぁ~。「ラスベガスなんか連れていくなよ」と思う人も居そうだが...
・WALKMANじゃなくWATCHMAN
→ そんなものありましたっけ?(苦笑)
正直、前半は惹かれる部分はなくD.ホフマンの演技も「もういいよ」とすら思ったりしましたが、中盤のドライブ状態辺りから急に見入ってました。やっぱり映画って景色(映像)も大事なんだなと思った。
批判的な眼で観れば、倒産しそうだからってギャンブルに連れて行き才能を利用するのはダメでしょ! 勝ったから離れたくなくなったのでは? おいしくまとめた話だな、そんな捉え方もできる。ストーリーに華やかな事は取り入れず、純粋に障害者の映画を観るなら「レナードの朝」の方がいいかもしれない。
彼女は何故ヨリを戻す気になったのか、遺産は最終的にどうなったのか・・・私の見落としかもしれませんが、いまいちわからなかった点もあります。
けど、兄とお別れになる場面は7日間の生活が充実してた賜物で感動しました!トム・クルーズの演技だって良かったです。
最終的にトム・クルーズの熱心な説明を先生達は理解してくれたから、施設に会いに行くのはOKにしたと思いたいですね。 思いたい・・・そう、2週間後だったか本当に会えるのか疑ってしまうラストにも見える。父と不仲だったとか遺言、そしてギャンブルで儲けた部分は言わなかったのが兄弟愛でもあるが、果たして・・・考え過ぎかな。
人によっては痴呆症に感じたり、漫才でも観てる感覚になるかもしれない。また、病院や施設で働いてる人は観方が違うかもしれませんね。
13年前の感想
自転車操業でなんとかやりくりしている高級外車ディーラーの チャーリー(トム・クルーズ)の元に、父親が亡くなったことが伝えられる。 遺産相続のために故郷に帰ると、弁護士から遺産は 全て兄のレイモンドのものと言われ、その兄の元へ。 レイモンド(ダスティン・ホフマン)は自閉症で、施設で暮らしている。 遺産をものにしようとレイモンドを施設から連れ出すのだが・・・。 今になっては、自閉症も知られているが、20年も前にこれを映画にして、 当時は理解されたのかな?でもアカデミー賞獲っているので、評価は良かったのか。 チャーリーもはじめは、遺産目当てだったが、一緒に行動していくうちに レイモンドを兄として受け入れていく過程は、読めていても素晴らしい。 でも、こういう映画はたくさん見てきたので、これが好きな人は、 レナードの朝とかギルバート・グレイブなんかもオススメします。
記憶に残る良いシーンが多い。
ダスティン・ホフマンの演技が良い。
3分の2くらいまでトム・クルーズ演じるチャーリーが自閉症のこと何も理解してなくてイライラした。(当時は医者もよく知らないくらい認知されていない病気だったっぽいから仕方ないが)
途中から兄弟で心が通うシーンで泣きそうになった。
・レインマンの正体がわかるシーン
・レイがチャーリーに怪我をさせないために施設に入ったと分かったシーン、「ベイビーが火傷しちゃう!」とその後の頭撫でるシーン
・チャーリーがシロップのジョークをして笑い合うシーン
・ラストの頭合わせるシーン
あとエレベーターのデートのシーンが良かった。
【父の遺産を得る事しか頭になかった愚かしき弟がサヴァン症候群の純粋な兄と共に旅をする中で学んだ事。弟の思考の成長を、サヴァン症候群の兄を演じたダスティン・ホフマンの見事な演技を通して描いた作品。】
ー 今作は、御存じの通り、サヴァン症候群の兄レイモンドを演じたダスティン・ホフマンの演技が絶賛された作品である。 自動車ディーラーのチャーリー(トム・クルーズ)は、幼い頃から憎んでいた父の訃報を受け葬儀に向かう。 遺産目的のチャーリーだったが、遺産300万ドルは見ず知らずの、サヴァン症候群(今作では、自閉症と言われている。)の兄・レイモンド(ダスティン・ホフマン)に渡ることを知る。 そこでチャーリーはレイモンドを勝手に施設から連れ出し…。ー ◆感想 ・観る度に思うのであるが、チャーリーの身勝手過ぎる行為に、中盤まで苛苛しながら鑑賞してしまう作品である。 ー 彼は、意に添わなかった父親の遺産を得るために、レイモンドを勝手に施設から連れ出し、サヴァン症候群の中でも、数字に特別強いレイモンドの特性を利用しながら、ラスベガスで大金を稼ごうとする姿には、毎回違和感を感じる。ー ・だが、飛行機に乗る事、雨の日には外に出ない、高速に乗る事を嫌がる兄、レイモンドの要求を嫌々ながらも受け入れるチャーリーの姿勢。 そして、徐々に徐々に、繋がっていく兄弟の絆。 - それまで、我が道を行く我儘な男チャーリーが、”我慢する事を学び”人として成長して行く姿。- <今作は、多くの方が書いている通り、ダスティン・ホフマンの名演技ありきの作品である。 彼の名演技が有り、その後、雨後の筍の様に公開された、サヴァン症候群を患う人物にフォーカスした映画の数々。 その意味では、今作はエポックメイキングな、位置づけにある作品である。 ”チャーリーはボクのメインマン・・”と再後半に無表情で言ったレイモンドは、何処までチャーリーに心を開いていたのか・・。 だが、遺産を獲得することだけが目的だったチャーリーが、兄に対する愛情を徐々に、そして仄かに感じていく様を描いた今作は、チャーリーと言う男の、人間として純粋無垢な兄レイモンドと共に旅をする中で、成長する姿を描いている魅力的な作品なのである。>
名演でした
父に愛されなかった弟と、自閉症の兄がどのように距離を縮めていくのか興味深く拝見しました。 とにかくダスティンホフマンが素晴らしかったです。演じているとは思えないほどで、圧倒されました。自閉症ながらも弟への愛を感じましたし、旅を共にする中で二人の距離が少しずつ縮まっていく様子に心温まりました。 父の仕打ちに怒り傷付き、自閉症の兄に戸惑い苛立ち、ささくれ立っていた弟も、兄と過ごす時間の中で穏やかになっていきました。幼い頃の僅かな記憶“レインマン”の正体を知り、父の愛に気付く場面が感動的です。 (旅が長すぎたのか途中で少し眠くなってしまったので星の数は少なめです)
いい映画だけどね
”I saw her standing there”がキーだったのか。これだけで満足だった。はっきり言って、この手のロードムービーは大陸的すぎるので苦手です。 嫌な記憶をいつまでも覚えてなきゃいけないから、記憶力がすごすぎると困りますよね。。
サヴァンの兄弟と心を通わせ成長していく物語。
<あらすじ>お金のこと、人を利用することしか考えていない父親と問題をか抱えていた主人公チャーリーが、父親がなくなったのをきっかけにそれまで会った事の無かったサヴァンの兄と出会い、心を通わせていく物語。 <良い処> ・最初は利用する気しか無かったのに、兄と触れ合う中で主人公チャーリーの内面が変わっていく。 ・主人公チャーリー(トム・クルーズ)がカッコいい。 ・サヴァンの症状をあくまで面白おかしく描いている点。悲しい病気だという憐憫感が無いのが良い。 ・全体的にコメディ感があり、深刻にならずに楽しめる。
成長させられたのはチャーリーだったのです
メインマン、レインマン、レイモンド その三つがイコールで結ばれたとき 父から愛されていたこと それを主人公は兄から教えられたことを理解します 旅で成長させられたのは弟チャーリーのほうだったのです なぜ父は警察に主人公チャーリーを迎えにいかなかったのか? その理由を兄から教えられ理解したとき彼は父への恨みが消えてしまうのです それは土曜日はレイモンドにあの車を運転させてあげるためだったのです だから留置場に週末の二日間閉じ込めなくてはならなかったのです そうしないとレイモンドのことがチャーリーに知れる レイモンドのことをチャーリーに隠していたのは 幼かった自分の安全の為に、兄が施設に預けられたことを知れば、それが負い目になるだろうという父の愛情だったのです それを兄レイモンドはこの旅で懸命に彼なりに伝えたのです 成長させられたのはチャーリーだったのです シンシナシチからロスへは3500キロ それも下道だけの旅 父の愛からそれ程遠ざかっていたのです
先輩役者がアイドル役者を諭し導き成功した感。
再々見。 二人の演技をじっくり見たくなるテンポの心地好さ。 先輩役者が生意気だが見処あるアイドル役者を諭し導き成功した感。 前者の無表情が後者の豊かな表情を際立たせ、遂に豊かな表情が無表情をこそ際立たせるに至り、客を泣かすのが味噌。 そうは事を荒立てない上品さも良し。
ダスティン・ホフマンはすごいの一言
最後がハリウッドご都合主義的な結末じゃなくて良かった。 若かりし頃トム・クルーズは、こんなに美しかったのかと、そりゃ映画界は夢中になるよな、と納得。 永久不滅のテーマだろうし、いつみてもいいだろうと思われる映画。
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