ルパン三世 カリオストロの城のレビュー・感想・評価
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『野性の証明』との類似点が気になります
今この名作を見直すと本作の前年に公開された『野性の証明』との類似点がありありと見えます。カリオストロ城から逃亡して力尽きたルパンにコップ一杯の水を与えるクラリス、贋札作成をスクープする峰不二子。何より劇伴が大野雄二なのでカリオストロの特殊部隊カゲが松方弘樹率いる自衛隊特殊工作隊に、カリオストロ伯爵が三國連太郎に、銭形警部が夏八木勲に見えてきます。要するにカリオストロ公国が丸ごと羽代市だということになります。
✳︎ 以下2022年9月14日鑑賞時のレビュー
もうこれ何度も言及していることですが、1979年公開の本作は前年1978年公開の『野性の証明』の影響を濃厚に受けています。
ルパン=健さん
クラリス=ひろ子
不二子=中野良子
次元=原田大二郎
銭形=夏八木勲
カリオストロ公爵=三国連太郎
ジョドー=リチャード・アンダーソン
グスタフ衛兵長=松方弘樹
カリオストロ公国特殊部隊“カゲ“=陸上自衛隊特殊工作隊
カリオストロ城の贋札印刷機=羽代新報の輪転印刷機
カリオストロ城から命からがら逃げて力尽きたルパンにクラリスがコップ一杯の水を与えるカットは原生林でのサバイバル訓練中に力尽きた味沢(健さん)に水筒の水を与える美佐子(中野良子)。贋札作成をスクープする不二子はスクープ記事を朝刊にこっそり載せようとする朋子(中野良子:二役)。劇伴が大野雄二なのでカリオストロ公国が丸ごと羽代市に見えてきます。さらには寒村で血塗れになる頼子(薬師丸ひろ子)の姿はまず間違いなく『もののけ姫』の元ネタになっているはずです。あの当時のひろ子に巨匠が夢中にならないはずがないです、死ぬほど可愛くて凛々しいので。
ということで東映のアニメなのに角川映画にしか見えないのがカリ城。本編自体はもう何回観たか判らないですがやはりスクリーンで観るのは格別、冒頭のカジノ襲撃からゴート札を橋の上でばら撒きながら突入するタイトルロール、炎のたからもの、大野雄二の劇伴と絶妙にシンクロするカーチェイス、何もかもが素晴らし過ぎて何度も泣きました。
本作の舞台が1968年だという観点で鑑賞してみましたが、だいたいルパンが大公のお屋敷で食べてるのは赤いきつね、銭形警部と埼玉県警の皆さんがカリオストロ城で食べているのはカップヌードル、ルパンがタバコに火を付けるのは100円ライター、全部1968年には存在しなかったアイテムなのでやっぱりメチャクチャ違和感あり。でも結婚式に上映するという発想自体は素晴らしいと思いますので毎年やって欲しいです。
あと気になったのは上映フォーマット。映像は8年前に観たデジタルリマスターの映像でしたけど、音声はなぜかモノラルになってました。初上映当時はモノラルだったわけでこれはこれで正なんですが音声が正面からしか聞こえてこないのは5.1ch当たり前の今だと逆に慣れるのに時間がかかりました。
僕たち世代には
可憐だの一言だけで最近のものより数倍良い
主役はルパンでありヒロインはクラリスなんだけど次元や不二子五右衛門とっつあんや警官隊にいたるまで各自が主役並みのインパクトを残しつつ主役の邪魔をせずいい感じで物語に絡んでいる。宮崎さん凄いよ
年一回TVで放送される作品を思うと今回の再上映を見てしまうと自分の中で神化している部分が壊れてしまうかなとも思ったが(最近のものは当たり外れがはっきりしすぎている印象あり)DVD等含め何年かぶりに見ても色褪せない。ましてはスクリーンで見るのは小学生の時以来、テレビ画面でみる時と異なりやっぱり大画面は良いと認識させられる作品、家帰ってからもう一度みました。
あとタバコを使ったシーン(ルパン&次元、ルパン&とっつあん)が良いのですが今は難しいでしょうね
大傑作
宮崎アニメは『風の谷のナウシカ』から映画館で見ているので、この映画がデジタル利マスターでスクリーンで見れるのはとても嬉しかった。しかしボロボロでもフィルムで見たい気持ちもあった。
改めて見るとルパンや次元、五右衛門、不二子は楽しげに振る舞っているが、実のところアウトローであり、陽のあたる場所を歩けない後ろ暗さや孤独さをひしひしと感じた。クラリスがどんなに慕ってくれたとしても受け入れないのは誠実さである。
結末で不二子がゴート札の原版を持って逃げるとルパンがオレにも寄越せとふざけるのだが、この映画の冒頭でルパンは車いっぱいのゴート札を全部捨てる。つまり偽札が欲しいわけでは全くなく、不二子にじゃれているだけなのだ。
カリオストロ伯爵は悪者であるのだが、クラリスとの婚姻を本当に楽しみしていたと思う。婚前交渉もせずにワクワクしていたと思ったら時計塔で針に挟まれて死んでしまう。気の毒すぎる。
宮崎アニメの原型的に場面がたくさんあった。修道院で育ったクラリスは無垢であるのだが、今後国を運営する立場になれば表も裏も知る事になり、きれいではいられなくなるであろう。そんな彼女の行く末に『ナウシカ』のクシャナの姿が偲ばれた。
銭形警部がルパンを追いかける様子は恋に破れたストーカーのようであり、追いかける行為そのものが生き甲斐になっているかのようでもあった。
小学生でテレビで見て、当時はビデオもなくカセットに音声を録音して何度も聴いたため主題歌も口ずさめる。中年になり改めてスクリーンで見ると、銭形とカリオストロ伯爵にとても感情移入して見た。
(追記)2021年10月13日
4Kリマスターでの上映で7年ぶりに見る。前回のリマスターの時は、新潟での上映が不明だったのでTOHOシネマズ日本橋で見て、その後イオンシネマ新潟南での上映があって、せっかくだから間を置かずに見た。なので劇場は3回目だ。
先日『未来少年コナン』をNetflixで見たばかりだったので、キャラの配置がだぶる。
ルパン→身体能力がほぼコナン
銭形→ダイス
カリオストロ伯爵→レプカ
不二子→終盤のモンスリー
クラリス→ラナ
手癖で『ルパン三世』をやったら大傑作が生まれてしまった、みたいな感じだろうか。だとしても素晴らしいことには変わりがない。活劇としても面白いし、ミステリーの配分もすごくいい。古代ローマの街並みが宝ものというのもスケールが大きい。
全ての謎が解けた作品だった
手書きアニメの傑作です
ルパンのファーストシリーズを知らない私にとっては、緑色のジャケットが馴染めず、また宮崎キャラデ(丸顔)に拒絶感があり、公開当時は同時上映の「 Mr.BOO ギャンブル大将」のついでに見に行っただけの作品でした。
公開当時も評価はイマイチで、一部ではロリコン作品とか言われていましたね。
最初に見た時は、ただ「満足した」と思えるだけでしたが、その後TVで再放送を観る度に、この作品にのめり込んで行き、LD、DVD、BDと、メディアが変わる度に、ソフトを買っていました。
公開から40年が経過しましたが、今観ても色褪せない作品ですね。
手書きアニメだから出来る職人技のシーンが多々有り、今のCG時代では絶対作れない作品なのだと、今更感じました。
今後も定期的に劇場で上映してくれないかな・・。
いまさらレビューを書くまでもないけれど
日本を代表するこの作品に?今更何を言おう・・・(笑)
どんな言葉で語っても・・
追い付かないだろうね???
日本の?アジアの?世界の?アニメーションに・・多大なる影響を与えたであろう一本。
アニメに無い音楽・・
アニメに無い小道具(対戦車ライフルやフイァツト等)・・
アニメに無い会話(脚本がすばらしい!て事)・・
まさに革新・まさに名作。
ネタバレは有りませんが・・
以下、作中のどこかに一部触れてます。
お馴染みで今更で、知らない方居ないとは思う定番引用ですが・・未見の方は注意して下さい↓↓↓
~~~
カジノへ潜入し、見事大金をせしめたルパンと次元・・
だが。彼らはその紙幣を全てばらまく。
国営カジノの金庫から持ち出したその紙幣は・・スーパー偽札の【ゴート札】だった。
『・・おじさま!私を連れてってください!泥棒でもなんでも覚えますから!』
「だめだよ・・クラリス!!!やっと日の当たる場所に出られたんじゃないか?
・・困った時はいつで言いな!おじさんはどこからでも助けに駆けつけるからね!」
《まてぇ!!!ルパン!・・きゃつめ・・・まんまと盗んで行きおった・・!!!》
『いいえ。あの方は何も盗んで行きませんでしたわ・・。』
《いや!!! ←~~~と、ここからはアニメ史に?いや!映画史に残る名セリフ。
Gyaoの無料公開で・・
人生何度目の視聴だったか???
すばらしい!すばらしい!!すばらしい!!!
星☆評価は・・
劇場公開¥1800基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎◎◎◎◎
モ1回見たい度 ◆◆◆◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇◇◇◇◇
観た後の行きたい国?】
カリオストロ公国!!!
観た後の飲みたいお酒】
キアンティみたく・・ワラで覆われたデキャンタワイン!
観た後の食べたい一品】
「血だ!血が足りねぇ!次元!肉だ!食い物じゃんじゃん持って来い!」の肉や果物。
〈・・・なんと気持ちの良い人達なのだろう・・!?〉
名作!傑作!!大作!!!
ーーーーー
追記】
人生で?100回目?位の再視聴!
武漢ウイルスの兼ね合いで?人生に疲れた時は?
①銀河英雄伝説②夏目友人帳③オールドジブリ
そして・・
④ルパン三世カリオストロの城!!!
ありがとう!宮崎駿監督!
ありがとうルパン!山田康雄さん!
ありがとうクラリス!島田須美(ナウシカ)さん!
経済がどうなるか?分からない2020年だけど?
俺、がんばります(`_´)ゞ
『次元様だと・・』
「可憐だ・・」
『うん?』
「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ!」
俺はロリなのか?
クラリスなりナウシカなりは、大和撫子の鏡でしょう?!
モンキー・パンチでは無い
ルパンシリーズでも宮崎作品でも代表作
総合:90点
ストーリー: 90
キャスト: 95
演出: 85
ビジュアル: 75
音楽: 85
何度も見ていて個人的には流石に見飽きた感もあるのだが、それでもやはりこの作品が傑作であることに変わりはない。70年代の作品という古さにも関わらず、ルパンシリーズにおいても頂点にたつ作品であろうし、宮崎作品の中においても彼の絶頂期のおける特に優れた代表作の一つであろうと思っている。これが公開当時は評価されずに人気がなかったというのが理解に苦しむ。今ならばネットであっという間に評判が伝わるが、アニメがまだ名声を確立する前という時代背景の差でもあろうか。
ルパンシリーズいつもの四人の登場人物たちに加えて、お嬢様育ちなのに命を惜しまぬ勇気と行動力のある可憐なヒロイン・クラリス、権力に取り付かれたいやらしい冷酷な悪役の伯爵、そして伯爵の下で活動する妖しい工作員たちが、それぞれの役割の中で魅力を輝かせている。悪役も魅力がなければ主人公側も魅力が半減するというもの。登場時間は多くないけれども、要所要所で出てくる過去を知る庭番のお爺さんと犬も渋い。巨悪を前にして、ルパンと銭型が協調するのも話が盛り上がる。
物語はアニメらしくわかりやすい。偽札作りで国家を運営してきた歴史の陰部を暴くことと、偶然出会った、悪に閉じ込められたヒロインの救出の冒険活劇である。喜劇的で軽快な前半と、真剣な命のやり取りの後半どちらも楽しめる。また物語のそれよりさらに昔の過去の偶然の経緯が、物語をさらに儚く美しくして華を添える。
ついてこようとするクラリスと、必死で最後の自制心を働かすルパンの気持ちがせつない。ルパンを庇って「あのかたは何も盗まなかったわ」というクラリスに、銭型警部の「いえ、やつはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」という名台詞と共にクラリスの表情に笑顔が戻り、一服の清涼剤のような感動を残して終わる結末が何とも爽やかで清々しい。
シリーズの定番曲を編曲した乗りのいい曲から美しいバラードまで手掛けた大野雄二の音楽も良い。
ルパンの詩情を嗜むひととき
云わずと知れた宮崎駿初監督作品。
私はあまりアニメを観ない人間だが、今作は例外で、何度観ても飽きない。
DVDはとっくに所有しているが、たまたま金曜ロードショーで見かけ、そのまま最後まで見入ってしまった。
姫との1stコンタクトであるカーチェイスに始まり、塔を猛ダッシュしての連続ジャンプやオートジャイロ、時計台etc.CGでは表現できない躍動感に溢れ、宮崎ワールドの原点ここに有りと云うべき作品である。
ラストで銭形警部がクラリス嬢に語った「奴はとんでもないモノを奪っていきました。あなたの心です」は、あまりにも
有名。
20世紀の映画史に遺る名言と評しても過言ではない。
今作をルパンの邪道やと呼ぶファンは意外と多い。
「ルパンが優しすぎる」
「こんなロリコン野郎はルパンじゃない」
「VSクローン人間こそ真のルパンが在る映画だ」
etc.etc.…
しかし、そういう輩って、各キャラが交わす会話の詩情を全く理解していないと、私は思う。
では最後に短歌を一首
『追憶の 指輪に照らす 時の跡 風は瞬き 乙女を奪う』
by全竜
貴女の心です。
クラリスが可愛い。
みんなを様付けで呼ぶとこがいい。
それにビックリする次元とゴエモンが可愛い。
ルパンと次元がパスタを取り合うシーンが好きです。
塔の上までお姫様を助けにいくシーンが大好き!
旗をぽんっとするとこが可愛いです。
とっつあんもいい味だしてる!
わざと中継入るとこがお茶目です。
最後は少し切ないですが、
またいつか会えたらいいなと思います。
宮崎アニメの原点とも言える名作
ファーストルパンの魅力をたっぷりと再現したアニメ界不朽の名作。
スタジオジブリの原点とも云える作品。
思春期にリアルタイムでこの作品を観た私は、いまだに昭和のアニメ好きから卒業出来ません。
ルパン3世+宮崎駿=名作
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