劇場公開日 1995年3月25日

「ノスタルジックで美しいストーリー」Love Letter ショウタイム2020さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ノスタルジックで美しいストーリー

2021年1月20日
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鑑賞方法:TV地上波

学生時代にレンタルビデオ屋でバイトしていた事があり、その時にこの映画を知りました。

その時はこの映画に興味がなくスルーしていましたが、26年ぶりにテレビで観ました。

岩井俊二関連の作品は、ACRIと式日を見た事がありますが監督作品は初めて観ました。

映像美が静かでノスタルジックで良かったです。音楽も世界観とあっていました。
ストーリーは二重構造なっていて面白かったです。
中山美穂まだ若い頃で久々に綺麗な中山美穂を拝めて良かったです 。

映画の中に出てくる本がモチーフになっており、伏線の回収や辻褄合わせが見事でいい映画だと思います。

感動ポイントは、ラストシーンでのお元気ですか~と叫ぶところと、図書カードの裏に似顔絵が書いてあってそれが死んでしまった藤井樹(男)からのラブレターだったと知るところですね。

この映画のテーマでもある、「記憶と時間」「失われた時を求めて」がふとしたきっかけから失われて記憶がよみがえっていくという話です。

自分この映画ふとしたきっかけでたまたま見た事で、この26年間と当時の記憶が思い出しました。95年の自分は自分探しの真っ最中であてもなくさまよっていました。学校での勉強も途中で投げ出し、バイトしていて映画みたりゲームしたりしょうもない日々を過ごしていましたが、あの頃の思い出はなんだか今思うと楽しかったなと思い出しました。

コロナで今は大変な時期ですが、この映画を観たらあの頃の清々しい気持ちに戻れた気がします。

ショウタイム2020