ラビッド(1977)のレビュー・感想・評価
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ゾンビ映画の原型の一つ
この映画はこの映画の監督のデヴィッド・クローネンバーグの初の劇場映画作品「シーバース」を発展させたような作品です。
そちらを見てない方は先にそちらを見るとこの映画がやりたかったことが分かるのではないかと思います。
ゾンビ映画を確立させた1978年の映画「ゾンビ(ドーン・オブ・ザ・デッド)」より前の作品です。
ストーリーは「とある女性がバイク事故を負ってしまい手術するが、特殊な手術は失敗し、人から人へと感染する吸血生物のようになってしまう。そして街は荒廃していき…」というもの。
現代のゾンビ映画に共通するものがいろいろと観えます。
ラビッド
交通事故で人工皮膚の緊急手術を受けた女性の体に異変が起きた。
人を襲い、
腋の下に出来た器官を使って血を吸う女。
彼女に襲われた被害者は狂犬病のようになり、
その症状は次々と伝染していく。
当時のビデオタイトルは「デビッド・クローネンバーグのラビッド」。
本作がデヴィッド・クローネンバーグの本邦初公開作となります。
主演は美しいポルノ女優のマリリン・チェンバース。
なんで皮膚移植の手術をしたら、
血を欲しがるようになったのかが全く説明されてません。
腋からペ〇スが出て生き血を吸うとい設定が斬新でした。
ローズに血を吸われた人は記憶がなくなって、
凶暴化して人を噛んで更に感染者が増える展開はゾンビの型である。
でもゾンビと違って被害者は発症後死んでしまう。
元凶にあるローズは見た目は普通でゾンビには見えません。
ローズをなんとか救おうとした恋人のハートが、
結局は何ひとつ役に立たないという始末。
そもそも常に安全地帯にいて事件と直接対峙しないハートが浮いてました。
主人公の救いようの無い悲劇的なラスト・シーンが印象的でした。
苦悩と愛
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