「父親の存在意義」ラストゲーム 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
父親の存在意義
ノスタルジックなハリウッド黄金期のようで、壮大に思える音楽や実験的な映像に演出と、コッポラが「アウトサイダー」や「ランブルフィッシュ」を撮った感覚に近いと言うか、スパイク・リーが好きに楽しく作った感が満載でバスケにも詳しかったら面白みも倍増。
最近観た「WAVES ウェイブス」は本作を今風にハイカラに撮った作品と、かなり影響を受けているような、物語的に似たり寄ったりな、気のせいか?
父親であるデンゼル・ワシントンの目的を中心に描く訳でもなく、迷いながらも忠実に将来を多少ウンザリしながらも選択しようとする息子を主軸に、二人のバランスが絶妙に描写され、バッドエンドと思われながらもハッピーエンドな結末に爽やかな気持ちになる。
軽いノリも含めたスパイク・リーらしい好みだらけの、これぞ彼の映画であるパーフェクトな仕上がり。
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