ラスト・オブ・モヒカンのレビュー・感想・評価
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はた迷惑
ダニエル・デイ=ルイスのこれでもかという役への没頭はすごい。そのための準備も半端ない。その結果切り立った崖を全速力で銃を3丁も持って駆け抜けるのだから、モヒカン族かというとどうなのか謎なんだけども、少なくとも現地で日々暮らしてた人感はある。 植民地の取り合いの戦いをイギリスとフランスがしているわけで、そのケンカに巻き込まれた北米原住民たち。 その煽りでの民族の戦いになるかと思いきや、アンガの個人的な怨恨に結果終始することとなり、ちょっと拍子抜けなところはある。 イギリスフランスも喧嘩をよその地でやらかすとは全くはた迷惑でしかない。 モヒカン族に育てられた白人で心はモヒカン。それはわかるのだけど、なんというか、結局は白人同士で恋に落ちてんじゃん…やはり選民的じゃん…て気分が拭えない。捻くれすぎだろうか。 それにしても親父強え。
I will find you!!
壮大な愛の物語だった。父への愛、息子への愛、娘への愛、姉妹愛、兄弟愛。賢いコーラと鷹の眼を持ち土地を知り尽くしているダニエル・ディ・ルイス!恋する二人になるのが早すぎたが、まず相手の眼を正面からじっと見つめることで恋が始まるというお約束を経ていたので許します。 音楽そのものは良かったが、ずっと奏でられている印象とここぞとばかりに流れるセンチメンタルなメロディーには少し食傷気味になった。映像素晴らしく、森林、滝と川、草原、切り立った岩壁、広い空に山々の稜線とIMAXで見ることができたらと思った。暗闇のシーンが多くテレビ画面ではあまりよく見えなかったのは残念だった。その自然の中で英仏が戦い、それぞれの側で民兵として戦わせられる複数のインディアン族、残酷で白人化したインディアンもいれば誇り高いインディアンもいる。元々は共存していたろうに。諸悪の根源はヨーロッパからのこのこやってきた白人。英国は世界の土地全てを自分達のものにするのが使命だと~?彼らにとって土地はお金になるもの。違う。土地そのものが神様で祖先で大事な物なのだ。 「存在の耐えられない軽さ」で初めてダニエル・ディ・ルイスを見てこんなに素敵な俳優が世の中にいたのか!と衝撃を受けた。にも関わらず他のダニエル出演の映画を1本も見ないまま来てしまった。私的・ダニエル祭りをこれから始めようと思う。
アベンジャーズではありません‼️
ダニエル・デイ=ルイスが、英国紳士のような野蛮人と、ランボーのような戦闘マシーンを足して2で割ったようなヒーロー、ホークアイに扮する歴史アドベンチャーです‼️独立前夜のアメリカを舞台に、イギリス軍大佐令嬢と、モヒカン族の酋長の息子とのロマンスを描く‼️マイケル・マン監督がカヌーのチェイスから、森の中を逃走するシーン、胸振るわせるロマンス、トマホークや、頭皮を剥ぐ血なまぐさいグロいシーン、そして大迫力の戦闘シーンまで、ダイナミックに、ドラマティックに、エモーショナルに魅せてくれます‼️デイ=ルイスも長髪をなびかせ、森林を疾走するシーンなんか、演技派のイメージを払拭する大活躍ですよね‼️名優は何をやらせてもウマい‼️そしてマデリン・ストーのクラシカルなヒロインぶりも美しいし、その妹に扮するジョディ・メイのラストも胸が張り裂けるほど切ない‼️
プライドと騎士道
恋物語が強調されるけど、お題通りやっぱりお父さんなんだよね。悲しみに暮れることなく、淡々と息子の死を受け入れ神に祈る。本当のテーマはここじゃないかな?
先住民の信仰や文化や知恵を理解しきれず、領土拡張の水先案内人として雇い、部族対立を煽る。北米だけでもない歴史だ。
先住民のプライドは、契約では約束では片づけられない、彼らの信ずるものを鎮められない。これが後半の悲劇に繋がる。立憲君主も騎士道も成り立たない、侵略する者はたちはどもまで理解できたか?
マデリーン・ストーが美しかったな。
歴史を知らないと難しいテーマ
ダニエルデイルイス扮するモヒカン族に育てられた白人ホークアイは、インディアンに襲われた英国人男性1人女性2人を助けた。そのうちのひとりマデリーンストウ扮するコーラとホークアイは恋に落ちた。 アメリカ大陸で英仏が戦っていた事は全く知らなかった。歴史を知らないと難しいテーマだな。それにしてもいくら白人とはいえ未開の地で、知り合って恋に落ちるなんてちょっと無理があるんじゃないかな。さらには命を助けてくれた恩人をはめるとは英国人としていただけないね。内容は濃い映画だったが、インディアンの野蛮さなども気分良く観られる物ではなかったな。
音楽が素晴らしい
先住民に育てられた白人の孤児と侵略者である英軍人の娘の恋を描いた悲劇的な恋愛ドラマ
雄大な自然に壮大なテーマ曲はとても美しかったが残酷な戦闘シーンはコーマックマッカーシーの小説ブラッドメリディアンを彷彿させた。
劇中で先住民の長が「太陽と月は兄弟で、死んだ母を地球に埋めて世界や星が生まれた」と語っていたが、それは戦いによって死んでいくものが居る一方でまた新たな命が生まれていく、雄大な自然は生き続ける。そんなメッセージを感じた。
アメリカ大陸で英仏の覇権争い
18世紀、アメリカ大陸はイギリスとフランスが、先住民を巻き込んで覇権争いの戦いを続けていた。 イギリス人でモヒカン族に育てられた男が主人公(ダニエル・デイ=ルイス)、イギリス軍と行動を共にしていたが、大佐の娘(マデリーン・ストウ)と恋に落ちる。 アクションシーンはマイケル・マン監督の真骨頂だ。
モヒカン刈りの原点?
ラストの景色が壮観で美しかった。砦での英軍と仏軍の戦いでは暗く、その他の戦いでは残酷に映像にメリハリをつけていたのが印象的でした。 ストーリー的には非難もあるようですが、白人たちの勝手な縄張り争いにインディアンたちが巻き込まれて闘争心を植え付けられたということが理解できるような作風にも感じられました。しかし、ヒューロン族の頭皮を剥ぐことや、ヒューロン族の部落での白人の描き方には不満も残りますね。インディアンの歴史は、はっきり言ってわかりません。ただ、征服者が原住民を描いたものだからある程度感じられます。英仏軍が来なければ、部族が違っていてもあれほど激しい抗争にはなっていないと思います。 チンガチュクの言った最後の台詞にはジーンとくるものがあったし、ウンカスの戦いも素敵でした。映像、音楽で魅了する映画でした。
ちょっと寂しい終わり
景色はきれいし、スケールも当時にしては壮大。迫力も随所にあり、眠くなることなく物語に引き込まれた。この頃はフランスとイギリスが仲が悪かったのか、そういえばカナダの東部はフランス語を話す地域がある。モヒカンと言うことで出てくるインディアンはモヒカン刈りと思ったけれど主人公一家は長髪だった。それにしても、長男、次男、そして父親、皆、強くかっこいい。 だけに、最後の終わり方、なんとかならんかったのか?「みんな、村に戻って幸せに暮しましたとさ」ではなかった。美し景色の中に悲劇があり、後世の人は訪れ、思いやる。ただ、最後のあの場所は観光にちょっと訪れるという場所ではなかったが・・・
親父強え〜
ラスト、マグアとの闘いはホークアイであってほしかった。。なるほど、ひとり親父が残ったからこのタイトル。しかし、マグアもまた植民地支配され、家族を失った被害者。どの部族からしても、自分たちの土地に勝手に侵食してきた英仏。そもそも悲しい。ストーリーは単純明快、雄大な景色と荘厳な音楽、男の闘い、これぞマイケル・マン作品。惹かれ合うのが早い二人。マデリン・ストウはアウトローに惹かれるのがよく似合う。妹は可哀想だった。
【”彼らを理解する事は無理だ・・。理解されることも・・”1757年、北米植民地での複数の原住民族と開拓者と英仏軍との複雑な関係性と、立場を超えた命を懸けた恋愛を描いた作品。】
ー1757年、北米植民地の領有権を巡る英仏軍の闘いと、夫々に加担する原住民族及び開拓者の複雑な関係性を背景に、英国大佐の美しき英国女性コーラと白人だが、原住民族モヒカン族首長のチンガチェックに育てられたポー(ダニエル・デイ=ルイス)との恋愛を描いた作品。- ■印象的な事 ・この時代を、複数の原住民族を絡ませて描いた作品は少なく、貴重である点。更に、英仏軍、複数の原住民族、貧しき開拓民の姿を包括的に描き出した作品のスケールの大きさ、山岳の美しき風景も作品の趣に寄与している点も良い。 ・英国軍を”灰色の髪”と呼び、憎むヒューロン族のマグアの怒りの原因は途中で語られるし、夫々の立場が明確になっているので、正義(主に原住民に育てられたポー達 VS 悪(主に原住民である、ヒューロン族)という単純な図式では描かれていない部分。 ・英国軍マンロー大佐の美しき娘、コーラと白人だが、原住民族モヒカン族に育てられたポー(ダニエル・デイ=ルイス)との関係性が徐々に立場を超えた恋愛になっていく過程。 ・マグア達、ヒューロン族が敗走する英国軍を待ち伏せして、襲うシーン。マグアがコーラとアリスの父でもあるマンロー大佐に刃を突き立て、心臓を取り出しながら”次はお前の娘達だ・・”と更に復讐を誓うシーン。 川に逃れ、独特の形をした舟で逃げる英国軍とコーラとアリス及びチンガチェックに育てられたポーと、ウンガス。 ー追う、マグア達。ポーは途中で逃れるが、恋仲になっているアリスとウンガスは、逃走中、二人とも悲劇的な最期を遂げる・・。断崖絶壁の道を逃げるシーンなど緊張感が凄い・・。ー ・マグア達に捕らえられた、コーラや英国軍。マグアは族長に願いを申し出るが・・。族長の口から出た言葉。そして、単身コーラを助けようと乗り込むポーが言い放った言葉。”ヒューロン族は、白人と同じだ!” そして、モヒカン族首長のチンガチェックは、ヒューロン族のマグアを殺し、ウンガスの仇を取る・・。 ー原住民族同士で、英仏軍に翻弄された結果、殺し会う哀しき姿。- <英仏軍、複数の原住民族、貧しき開拓民、の複雑な関係性の中、恋した英国人女性コーラを助けようとするポー/ホークアイと呼ばれている・・を演じたダニエル・デイ=ルイスの精悍な顔つき、軽やかな身のこなしが格好良く、悲劇的な要素もキチンと描きながらも、滅びゆく原住民族の哀愁を描いた作品。>
映画のテーマ曲の最高傑作の1つ!!
本当に壮大なる音楽・・・大自然の中で山々を眺めながら聴いてみたい・・・本当にいい曲・・・アクション・シーンもよかった!
史実もあやふやに
オープニングから流れる壮大で感動するような音楽を随所に使い過ぎる傾向が滅入る。 二人が恋に落ちる描写もスンナリとデカい滝を別の映像で挿し込む違和感を含めマン氏の粗い演出が目立つ。 戦争に翻弄される先住民族や兵民の間で弊害を乗り越え愛を貫く物語とも取れるが英仏の関連も弱まり悪いインディアンとの敵討ちな一騎討ちに様変わり。 迫力のあるシーンも控えめに人間描写を深く掘り下げもせず壮大なドラマとしてはイマイチ。 日乃出会館内劇場にて鑑賞。
完全無欠の神作品
英仏戦争に巻き込まれて翻弄されるインディアンの苦悩やその中で育まれた愛情表現などは秀逸。 主演のダニエル・デイ=ルイス演じるホークアイが、ひたすら美しいマデリーン・ストウ演じるコーラを命懸けで守り抜く姿が、猛々しく一騎当千で、まさに漢の中の漢でカッコヨロし!!! コーラの妹アリスとホークアイの義弟ウンカスの悲恋も切なく美しい。あどけなさが残る愛くるしいアリスと寡黙なウンカス。語らずとも目と目で愛を感じる二人...そして、刹那に散る二人の儚い命。 高潔な恋愛の美学に感涙。゚(゚´Д`゚)゚。
音響も素晴らしい!
映画、Blu-rayの内容は“桔梗Fさん”の素晴らしい レビューにお任せして、別の角度から。 この作品、音響が素晴らしいです! 石畳を走る馬車の響き、森の臨場感、飛び交う銃弾の 戦闘シーン、その場感がハンパないです。 特筆すべきは大砲の重低音!セリフに音量を合わせて いても床と壁が震える大音響が飛び出します。 サブウーハーの調整はこのシーンで行なっています。 アカデミー音響賞の受賞も納得です。 受賞した音響マンの一人、クリス・ジェンキンスは 「マッドマックス怒りのデスロード」でも受賞しています。 素晴らしい内容と素晴らしい音響、、 もう20回以上は観ていますが、飽きる事はなく、 これからも30回、40回と観続けると思います。
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